日本舞踊が大好きで、しばしばこのブログでも触れているのですが、
踊りとの出会いはわずか6年半前。

まだまだ知らないことの方がずっと多いのです😅

でも、始める前、始めたばかりの頃はもっと、本当に何にも知らなかった。
6年半後にこんなに日本舞踊が好きになるなんて、全く予想しておりませんでした。 

今日は、踊りに出会ったばかりの頃のことを思い出してみる企画です。

「日舞に興味があるけれど、知識がなくて…」という方がもしいれば、
全くのゼロからここまではまりこんでいる人間がいますよ!とお伝えしたいです。笑

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そもそも私は、日舞をやりたかったから始めたわけではなく、
着物が着たかったわけでも歌舞伎に興味があったわけでもなく、
(詳細は割愛しますが)ちょっとしたうっかりミスにより偶然日本舞踊に出会ったのです。

そのため、下調べなどは一切なし

日舞といったらぼんやりと「舞妓さんとか芸妓さんとかみたいなやつ」としか認識しておらず、
何なら舞妓さんや芸妓さんがどういうものなのかすらよく分かっておらず。笑

歌舞伎と日本舞踊の関わりはおろか、歌舞伎がどういうものかすら、
「派手なお化粧のやつ」というレベルでしか知らなかったのです。

それぞれを括る適切な言葉も分からなくて、全部「やつ」とまとめてしまうくらい。笑

当然 浴衣の着方も知らなければ、畳むのだってもちろんできない。
初期は一度畳んでは先輩に全部広げられて「もう一回やってごらん^^」という流れでした。おかげさまでじきに覚えましたけどね…

そして何より、音が聞き取れない!

これはもう別記事にして語りたいくらいです。
最初は本当に、「歌詞が聞こえない」とかいうレベルではなく、音が取れない。
何が鳴っているのかが分からない。

ずっと西洋の音楽の中で生きてきたので、拍子が決まっているものしか理解できず、
カウントで動くことのない日本の音楽にまず悪戦苦闘でした。

音楽に合わせて動けるようになったのは、一曲目が上がってからのこと。
始めてから2ヶ月くらいは経っていたのではないかと思います。

「扇子を使うなぁ」というイメージはあったものの、普通の扇子と舞扇が違うことも知らなかった。
そしてお扇子を開けることすらできなかった。笑

こうやって思い返すと、本当にないものだらけですね…

かろうじてあったものと言えば、
幼い頃からの「踊るのが好き」という気持ちと、日本文学への興味でしょうか。

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これぐらい何もない状態で始めたのですが、
日本舞踊が楽しくなるのにそう時間はかかりませんでした。

思うに、日本舞踊は「踊り」の要素だけじゃなかったからではないでしょうか。

そこには「演劇」の要素、「文学」の要素、初めて聴く邦楽という「音楽」の要素、いろんなことが詰まっていて、そのどれもが面白かった。

それに、新しいことを始めると純粋にわくわくします。
できること、分かることが増えていくのが嬉しい。

そんな日々を経て、「お稽古の日を楽しみに日々を過ごす」というのが日常となっていったのでした。

というわけで、

初心者が日々偉そうに語ってますが、
ほんの数年前はこんな感じだったのですよ、という話です。お恥ずかしや。

だからこのブログもあんまり肩肘張らずに、
「たまたま電車でふたつ隣に座った人の頭の中」くらいの距離感でお読みいただければと思います。笑