歌舞伎座・新春大歌舞伎、感想第2弾です!

今回は夜の部・二幕目の「勢獅子。読み方は「いきおいじし」でなく「きおいじし」ですよ!お間違いなく!

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改めてすんごいジャギってる。泣




■初心者でも楽しめるのか?


楽しめるはずです!!!

新春にふさわしい、華やかで目がずっと楽しい舞踊です。
幕が開く前から聞こえてくる音楽に、もうすでにわくわくします!
いろんな役の、いろんな踊りが詰め込まれ、後半に出てくる獅子舞もチャーミング。会場が沸いていました!

お祭り好きの方は特に、絶対楽しめる演目だと思います。 


■私はこう見た!ここが好き!


もともと踊りが好きではあるのですが、「勢獅子」は楽しいものと知りつつなかなか観る機会がなく、今回とても楽しみにしておりました。

先にも書きましたが、とにかく音楽がとても良い!
幕が開く前から太鼓と笛とチャンチキ(当たり鉦)の音が聞こえ、お祭りムード満々です。
私はこの「太鼓×笛×チャンチキ」の音に無条件にテンションが上がってしまうのです!笑

幕が開いた先には、浅葱幕。水色の布で、舞台全体が隠されています。
この浅葱幕というのがこれまた大好きで(笑)、いつもこれが振り落とされるのが楽しみでならないのです。

さぁ、浅葱幕がちょっと前に出てきて、チョン、と柝が鳴り、幕が振り落とされると、

舞台一面にずらりと並んだ鳶と手古舞の華やかさ!!

お江戸の粋を集めてきたような眺めに、「わぁっ!」と思わず笑顔になってしまいました。

中央は鳶頭・亀吉中村芝翫さん。 
そこに芸者お京中村雀右衛門さん)とお駒中村魁春さん)を連れて、もう一人の鳶頭・鶴吉中村梅玉さん)が花道から登場します。
 
鶴吉が本舞台に上がり、お客さんも一緒に手締め。
お正月ですねぇ、おめでたい感じがいや増します。

まずは鳶の者と手古舞の踊りです。
(手古舞というのが何だかよく知らなかったのですが、どうやらざっくり言うと男装をした女性の踊りのようです。)
横一列、鳶と手古舞が二人一組で踊ります。華やか。

そして鳶頭の二人が、曽我兄弟の物語を踊ってみせます。
ここ、私はとっても好きでした!さすがのキレ!
梅玉さんの踊りを初めて観たのですが、ぴしりときまってとても格好良かった。

その後は鳶の者たちの踊り、滑稽味のある「ぼうふら踊り」、芸者の踊り、獅子舞、お面…とめくるめく踊りの世界が展開します。
芸者の踊りも粋ですねぇ…! 

そして何より、獅子舞とお面が素晴らしく楽しい!

獅子舞は、中村福之助さん(前足)、中村鷹之資さん(後ろ足)で演じていらっしゃるようです。
とにかく愛らしい。運動量がものすごいはずですが、それを感じさせないくらいかわいらしい。

お獅子がうとうとして、がくんと船を漕いだ瞬間に後ろ足もぴくっと動くのがリアルで好きでした。笑
そして獅子頭って耳も動くんですね。あの図体で耳だけぴこんと動くのが、たまらなくかわいい。

その後のお面の踊りも非常に良いです!
ひょっとこが鷹之資さん、おかめ(?)が福之助さんとのこと(大変失礼ながら自力で分からず、調べさせていただきました…)
とにかくお二方とも動きが軽くて、観ていて本当に楽しかった

最後は全員で、華やかに納めます。
あぁ終わってしまう…もう一回最初から観たい!笑


■まとめ


浅葱幕が振り落とされたときのあの高揚と、終始楽しい音楽と、気分の晴れるような踊り。
心の底からおかわりしたい、大好きな演目でした!

最初から最後まで、思わず笑顔になってしまう舞台です。
日本舞踊や歌舞伎を観たことがない方もきっと気軽に楽しめると思うので、ぜひ幕見でも行ってみてください!
18時18分から18時52分まで、料金は800円。

私は仕事帰りに寄り道コース決定です。笑