ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

お稽古

日本舞踊・後見のお稽古


私が通っている日舞のお稽古場では、弟子同士がお互いのお稽古で後見をすることがあります。

後見といっても、お稽古で衣装を着るわけではもちろんないので、
適当なタイミングで踊っている方の後ろに行って、小道具を出したり受け取ったり片付けたりする、ほんのちょっとしたものです。

私はこの「お稽古での後見」が好きです。

小道具を渡す順番やタイミングをちゃんと分かっていないとできないので、知らなかった踊りを勉強できる貴重な時間にもなりますし、
上手く小道具を渡せたときには「ちょっぴり役に立てたかも!」というささやかな達成感も得られます。笑

*** 

そんな中、今度の内輪の発表会で一曲まるまる後見をさせていただけることに。
規模はとてもとても小さいものですが、とはいえ本番で、しかも一曲つきっきりで後見をするのは初めてです。

先日そのお稽古があったのですが、

後見、踊っているよりも緊張感がある…!笑

踊っている方を邪魔してはならない、
いないように、極力見えないように振る舞わなくてはならない、
その上でタイミングよく、踊りの流れを切らないように良い位置でものを渡す。

これがものすごく難しい!!

小道具を渡す順番を間違えないのは当たり前の話ですが、だから簡単というわけでは決してありません。
踊りの流れを分かっていたつもりだったのに、うっかり抜けてしまうところがいくつもありました。

それこそ「流星」のように、踊り手が何役も演じ分けてその度にツノだのお面だのを受け取っては渡さなければならない曲の後見は、一体どれほど緊張するのでしょう…考えるだに恐ろしい。
(「流星」についてはこの記事で軽めにご紹介しています) 

見ているのとやってみるのとでは全然違いますね。

でもやっぱり、後見はおもしろい。
 
今回学べるところを精一杯身に付けて、また別の機会にも任せていただけたら。
まずは本番、間違えないようにたくさんお稽古と脳内シミュレーションをして臨みたいと思います!!
 

シミだらけでも着たい着物

しばらく前のこの記事で書いた、
曽祖母の大量の着物の中に、
こんなものがあります。

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紬で、とても軽く、色味もシンプルでかわいらしい。

裄丈も十分で、
身幅も何とか私の大きなお尻をカバーしてくれたのですが、

問題はこれ。

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ちょうど “おはしょり” にあたる部分に
広範囲の茶ジミがあるのです。。

もとのお着物が淡い色合いなだけに、
実際に羽織ってみると
このシミがかなり目立ちます。

お出かけに着ていくには
かなーり抵抗があるレベル。

とはいえ、サイズもいいし
もの自体は全く悪くない!

そこで、

この着物は踊りのお稽古着にまわすことにしました

週に3回は激しく踊り、
かなり体を動かすし汗もかくので、
お稽古着はあまりいい着物だともったいない。

とはいえさすがにシミが多いので、
一応先生にご相談してみたのですが、

お稽古として着倒してしまってもいいのならば、
せっかくあるなら着てあげないともったいない!


ということで快諾してくださいました

***

ひいおばあちゃんの着物。
やっぱり着てあげたいと思うのです。

思い入れを持って作られた着物だろうに、
ずっとタンスの中で何十年も日の目を見ずにいた。

いませっかく見つけ出したのだから、
何とかして活かしてあげたいのです。

お出かけは厳しいシミ具合だけれど、
お稽古ならお出かけよりももっと着る機会が多く、
愛着もわくというもの。 

大切に着倒したいと思います

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とは言いつつ、
真冬のお稽古でも
結局浴衣で汗だくになるんですよね。。

 

日本舞踊*新しい曲のお稽古が始まりました

小さな本番が終わり、
新曲のお稽古が始まっています。

気持ちも新たに、
本番を経験してちょっとだけ成長した自分を楽しみに……

していると、とんでもないですね。

ちょっとずつ積み上げた自信が
粉々に打ち砕かれております。

*** 

新しい曲に入るのが、私はとても好きなのです。

今まで踊れなかったものを踊れることは、純粋に嬉しい。
 
振り返ってみて

「こんなのが踊れるなんて、想像つかなかったなぁ」

と、自分の成長が感じられるのも喜びです。

新しい曲には今まで知らなかった世界が必ずあるし、
何より踊れる曲がまた一つ増えるのは楽しい! 


その一方で、

新しい曲を踊り始めることには
まだまだ底知れぬ不安があります。

今まで教えていただいてきたことを
全て忘れてしまったんじゃないか。
 
とんでもなく分不相応な踊りを
教えていただいてしまっているのではないか。。

特に新曲のお稽古が始まったばかりのときは、
毎回必ずと言っていいほど

「自分は何も踊れないのではないか」

という恐ろしさがあります。


よく考えれば、これはとても失礼なことなんですよね。

先生は、私にとって何が必要かを考えて、
その時点で最もふさわしい曲を教えてくださっているのだから。

所詮、自分の力ではどうにもできないこと。
安心して先生にお任せすれば良いのです。

初心者に、自信は不要。
謙虚に楽しむのみ!!

***
 
今新たに教えていただいているのも、
現時点で見える一番高いところにあるような曲。

憧れていたけれど、
自分が踊るのは到底先のことだと思っていた。

それを踊らせていただけるのだから、
こんなに喜ばしいことはありません。

早くもへこみがちだし焦り気味だし
一向に覚えられる気配もなければ
体も全くついていけていないのですが(笑)

高い壁を、何とかかんとか這い上がる所存です。


あー、早くも次のお稽古が楽しみ!

 

足首が固い私の、踊り方の工夫。

足首がとにかく固いんです
足首に限らず、肩も。

バレエを習っていた幼き頃から、
ずーーっと不便してます。

どのくらい固いかというと、

まずしゃがめない
 
踵を上げないと、下まで沈めません。
踵をつけたまましゃがもうとすると、
バランスがとれず、後ろにこてん、とこけます。

肩に関して言えば、
まっすぐバンザイができません
 
両手を上げると、必ず30度くらい
両手の間に角度がついてしまいます。
平行にはなりません。

高校時代、整体の先生に
「身体硬いねーw」と言われたレベル。 

当時は横も縦も180度開脚できたのに、
本質的には硬かったんですね。。
うわべだけの柔らかさなんて。 

*** 

今のところ、肩に関しては
日舞で困ったことはないのですが、
(※バレエではめちゃくちゃ困ってた。
あと出欠とるとき、「ハイッ!」って手を挙げると
必ず肩がパキッていうので恥ずかしかった。)

足首はとにかく困ります。

日舞は重心を下げることが多い。

ですが 無理に姿勢を低くしようとするとお尻が出るし、
バランスもとれない

だからと言って腰を落とさないと、
それはそれで形が美しくない

どうしたもんか、とあれこれ工夫してみて、
とりあえずこれは大事っぽい!と思ったのが、

腹筋を使うこと でした。

重心を下げるときに、お腹を引っ込める
丹田に力を入れる
 
これによって、お尻が出たり、どちらかに傾いたりするのが
少ぉぉしマシになってきたんじゃないかと思います。

お腹を引っ込めると、お尻も引っ込むから不思議ですね。 


ちなみに私はこれを、
会社で低いところのものを取るときとかに練習してます笑

「稽古を見る稽古」の楽しさと難しさ


「お稽古を見るのもお稽古」というのが
私の通っているお稽古場の考え方です。

他人の注意を自分に活かす。

いいところを取り入れる。

いろんな演目を知る。

そんな意味があるんだと思います。


私は比較的遅く日舞を始めたし、
自分が生涯習える演目にはどうしても限りがあるので、

見るだけでもいいからなるべく多くの演目を学んでおきたい

と考えています。

よしや自分がその演目を習えなくとも、
少しでも何か吸収して糧にしておきたい、という気持ちで、
日々お稽古場に居座っています。

***

日本舞踊を始めたばかりの頃から、
他人のお稽古を見るのが大好きでした。

「自分もこれ踊ってみたいな!」

とか、

「私だったらもっとこう踊りたいなぁ…」

とか。
(後者はもう何様のつもりじゃっていう話なんですけどね。もう。ほんとにもう。)


他人のお稽古を見るのは、夢が膨らむんです。

思えばお稽古事は何でもそうだと思います。

自分がやっていたものだけで見ても、
ピアノだってバレエだってそうです。

憧れや目標にいつも触れていられる

という意味において、
お稽古を見ることは、ものすごくモチベーションアップに繋がっていると思います。

***

最近、踊りを「見て覚える」訓練を一人密かに始めました。
(何だか恥ずかしいしおこがましいので誰にも言ってない)

そこで気付いたのですが、

全っ然向きが分からない。

私が最初に踊りを習っていた場所は
踊る人の横から稽古を見るという配置だったので、
全然意識したことがありませんでした。

今、踊る人の正面から見る(=「客席から舞台を見る」と同じ位置関係の)稽古場に来てみると、

踊ってる人のすべてを逆向きに考えなきゃいけないわけですよね。

「あれれ?」と思って横の先生を見ると、
先生は鏡の向きで踊ってるわけですよ。

もう何が正しい向きやら。。

毎回あえなく挫折します。

覚えた!と思っても、
いざ一緒に踊らせてもらうと足が逆だったり、
手が逆だったり、首が逆だったり。

方向音痴も災いするのか、
どっちを向くのか毎回迷子


「見るのも稽古」は決して「見て覚えろ」というだけの話ではないのですが、

お稽古場にいる名取や師範の先輩方は
一回見ただけでパッと踊ったりするので、
(あと無茶ぶりで踊らされたりするので、笑)

いつかは自分もそうなりたいな、と思うのです。

やっぱりこれも憧れだし、目標ですね。

「稽古を見る稽古」、奥が深いです。
プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇2年目、毎月何度か劇場に通う日々。
◆着物好きの友人の影響で、着物でのお出かけが増えてきた今日この頃。

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