ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

イベント

「館蔵ミニチュア展 小さなものの大きな魅力」(たばこと塩の博物館)に行ってきました!


たばこと塩の博物館の展示に注目し始めたのは最近のことなのですが、魅力的な展示がたくさんで悶えております。笑

今回は「ミニチュア展」

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ミニチュアと和小物大好きな私としては、夢のような展示でした。

***

その作りの精巧なことといったらないんですよ。
撮影OKだったのでいろいろ撮らせていただいたのですが、ほんの指先ほどのサイズ感にもかかわらず何の破綻もなく
写真にしてしまうとミニチュアなのかどうか分からなくなってしまうレベルです。

たとえば、この習字道具。

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箱にはうさぎが彫ってあり、筆の蓋も取れるという手の込みようなのですが、これ、人差し指の第2関節までくらいしかないのです。
手の小さな私の、ですから、相当小さい。

それから、この抽斗をよぉぉくご覧ください。

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中に小さな駒が入っているのです。

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ピンセットで開けるような小ささの抽斗ですから、駒がどれだけかというと、まぁとんでもないです。笑

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↑別の作品ですが、ピンセットのついた象牙の抽斗。ちゃんと全部開くんですよ…!
プレートのサイズから、この小ささが伝わるでしょうか。 

しかもこの駒、ちゃんと回るのだそうだからたまげる。

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↑もはや見えない。笑
でもちゃんと全部模様が違うんです…愛しい…

***

この恐るべき精巧なミニチュアを製作していたのが、小林礫斎(四代目礫斎)さんという方。
絵や彫金などは他の職人さんが手がけ、多方面の技術の結集のもとに出来上がった作品も少なくないとのことです。

このようなミニチュア作品が生まれる背景には、服装の洋風化やたばこ文化の変化などに伴う、根付やきせる筒、たばこ盆、袋物(たばこ入れや紙入れ)などの需要の減少があったようです。

職人さんの事情を考えると、必ずしも喜ばれるような背景ではないかもしれませんが、その衝撃的なほど高度な技術は、ミニチュア作品にいかんなく発揮されているなぁと思いました。

***

着物好き的にたまらないのが「きれかがみ」の豆本でして、様々な布(海外からもたらされた染織品)の端切れが貼ってあるのですが、
このときめきの詰まった小さな世界は一体…!!!

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中身はもちろん、箱も表紙もちゃんと作り込んであり、ちゃんとかわいい。
この「きれかがみ」コーナーだけでも個人的満足度はかなり高いと言えます。 

どうでもいいですが、昔ランドセルに豆本のキーホルダー付けるの流行りましたよね。

***

ここまで見てきたのが「中田實コレクション」なのですが、もうひとつ「倉田コレクション」というのが展示されておりまして、こちらは可愛らしさが全面に出ているコレクションでした。

動物シリーズより、鳥。

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鮮やかな彩りとぽってりしたフォルムと小ささ!
お財布に入れておいたらお金が増えそう(妄想) 

お店やさんセット。

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今でもときどき、これに近いものは見かけますよね。
通りかかったおもちゃ売り場なんかにミニチュアのお店やさんがあると、いい大人ですがついつい足を止めてしまいます。

前方暗いですが、真ん中の箱の中にちいちゃな草履が見えますか…?!
かわいすぎませんこと?!

***

枕草子の「うつくしきもの」(=かわいらしいもの)という有名な章段に、「何も何も、ちひさきものはみなうつくし」という一文があります。
このころも今も、小さいものを愛しい、かわいいと思う気持ちは変わっていないんですね。

たっぷりの癒しを得て帰ってまいりました。
ありがとう、たばこと塩の博物館。


東京・墨田区で12月1日(日)までです。



「正倉院の世界—皇室がまもり伝えた美—」(東京国立博物館 平成館)に行ってきました!


東京国立博物館で開催された「正倉院の世界」展、前後期ともに行ってきました!

教科書や資料集で見たあんなものこんなもの。
想像をどれだけ働かせても到底描き切れないような昔の人たちの、実際に使っていたもの。

何ともロマンに溢れた展示でした…!

印象に残ったものをまとめてみました。
有名なものをたくさん見られたけれど、一番衝撃的だったのは最後の「塵芥」
ここまでの展示を見ることができるのが、決して当たり前ではないと思い知らされます。



*残欠


当時の衣服や敷物などの布の端切れ。
鮮やかに色が残るものや、模様が見えるものもあって、一気にその時代に近づいた気がします。

中でもぐっときたのが聖武天皇の袈裟の残欠で、本当にこれをお召しに…?!と思うとたまりません。
歴史が続いてきて、ものが大切に残されてきたことの物凄さを感じます。

儀式のときの舞に使われた衣装の残欠もときめきましたね。
どんな装束で、どんな舞を舞っていたのでしょう。


*鏡


螺鈿の細工がぎっしり施された「平螺鈿背円鏡(前期)/平螺鈿背八角鏡(後期)」と、片手では持てなそうなほど大きな「海磯鏡」と。
いずれもおそらく当時の最高技術だったんだろうなと思います。
一目見ただけで、これは相当な力がないと作らせることができないな、というのがど素人でも分かります。

これがかなり初っ端に登場するのです。
もう最初から衝撃。この先こんなものが続いていくのかと。圧倒されます。 

螺鈿細工の美しいこと!繊細な輝きに惚れ惚れ。 


*碁石


グッズでこの碁石を模したチョコレートが出ていましたが、とにかくグッズ映えするんです、この碁石。笑

ただの碁石と侮るなかれ、一つ一つに鳥の模様の彩飾が施してあって、可愛らしいことこの上ないのです。

磨耗の跡がほとんどなく、あまり使われていなかったと考えられる、という旨の説明書きがありました。
実際見てみると、確かにあんなかわいいのは使えない。笑
絵が磨り減ってしまうのがもったいない…。

それ以前に、絶対に碁石を眺めてしまって対局に集中できないだろうなぁというところです。笑


*螺鈿紫檀五弦琵琶


前期の目玉はこれでした。教科書・資料集でおなじみの「らでんしたんのごげんびわ」(言いたくなる日本語)。

現存しているのは、明治期に修理されたものとのことです。
こうして修理を重ねて、当時のものがまだそのまま残っているということに感動の鳥肌が立ちます。

これが凄いんです、あの螺鈿細工の贅沢なこと。
胴はもちろんのこと、糸巻から側面、裏側に至るまで余すところなく装飾が行き届いています。

これを演奏しているところに思いを馳せる。
電気のない、きっと今から見ればほの暗い空間なのではないかと思います。
そこに、あの螺鈿の輝きがぼうっと浮かぶのでしょうね。。
なんと幻想的であることか。

ちなみに①
この琵琶の近くに、象牙の琵琶撥が展示してあります。
この赤い撥も、細かく彩飾が施してあって、何が素敵かというと使った跡があるのです。
どんな服を着たどんな手が、どんな琵琶を演奏したんだろう。
妄想ふくらむ配置でしたね。。

ちなみに②
後期はこの琵琶に替わり、「紫檀木画槽琵琶」が展示されていました。
こちらは螺鈿のものよりも装飾が落ち着いているのですが、こっくりとした味わいがあり、裏面の絵もかわいらしかった。


*漆胡瓶


こちらは後期の目玉。こちらも教科書や資料集でおなじみの水差です。

これがまた素晴らしくて。何度も地道に人だかりの後方に並び直しては、心ゆくまで眺めました。

教科書で見るより、ちょっとずんぐりしている印象。
鳥の頭の形をした注ぎ口も、洗練されすぎていなくて愛らしい!
温かみのある色合いで、草木や動物の模様が全面に散りばめられています。

正直、教科書なんかで見る分には地味なんです。
「何でこれがそんなに大事にされたの…?」と思ってしまうほど。

でも実物は全然違う。とにかく愛しい。本物を見られて良かったです。。

ちなみに、この隣には「竜首水瓶」という、竜の頭の形の注ぎ口になっている水差が並んでいます。
こちらは銀色で、フォルムもしゅっとしていてかっこいい印象。
どちらも魅力的でした…!!


*伎楽面


前後期で異なる種類のお面が展示されていました。
お正月に時々やっているものかしら…?すみません、伎楽は詳しくないのでわからないのですが。。

当時のままのものと、復元されたものとが展示されていました。
今でも色が残っていますが、模造品を見ると色の鮮やかさが凄い。
さぞかし派手な芸能だったろうなぁと思います。

色が落ちたり破損したりしていますが、当時の人たちが実際に身につけていたと思われるものは、やはりインパクトがありますね。
大昔に誰かがこれをつけて舞っていたのかと思うと。何とも不思議です。


*塵芥


はい。読んで字のごとく。
さんざん宝物を見てきて、一番最後に、見たところはただの糸くずの集まりにしか見えないようなものが展示されているのです。

これを選り分けていく作業が、宝物の保存・復元につながるのです。

会場では、この塵芥についての特別映像が流れています。
映像の中に出てくる、「「ちりひとつ」も捨てず、宝物として残す」という精神に感動しました。

膨大な量の塵芥を、ピンセットで一つひとつ選り分けていく。
その分け方の細かさも尋常ではなく、材質(布かガラスか等)はもちろん繊維の種類(麻・絹など)や糸の組み方(?)、染めなのか織りなのか刺繍なのかなど、徹底して分けるのです。

こうして分けていく作業の中で、行方不明になっていた宝物の一部が見つかったりもするのだとか。

気の遠くなる作業です。
それでも、その精神を貫く姿勢がとても尊かった。

一連の展示を見てきて、最後にこの塵芥を持ってくる、というのがまた凄いと思うのです。
こういう努力があって、初めてこれらの宝物は現代まで残っているのだなぁと。

感動的なラストです。


*最後に…森鷗外の歌


展示を回ってきますと撮影コーナーがございまして、模造の琵琶や正倉院の扉などが撮影できます(混んでたので撮影は諦め)。

で、この撮影コーナーに掲げられた森鷗外の歌。
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「夢の国 燃ゆべきものの 燃えぬ国 木の校倉の とはに立つ国」

展示を見てきた後、さらに塵芥の驚くほど細かい作業を目にした後だと、この歌の重みが増すというものです。
残っていること、それが見られることに、純粋に感謝したくなります。

***

「正倉院の世界」展、大大大満足でした。
奈良まで出向くのがなかなか大変なので、東京でこの展示をしてくれたことが本当にありがたい!

気が早いですが、来年は「出雲と大和」という展示があるようで、出雲と奈良の愛すべき名宝たちが東京で見られるとのこと…!!

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嬉しいです。嬉しすぎます。

今からスケジュールを立てておこうと思います。


 

弥生・竹久夢二美術館「アンティーク着物万華鏡」展に行ってきました!


「アンティーク着物万華鏡 大正~昭和の乙女に学ぶ着こなしー」という展示に行ってまいりました!
 
▶︎弥生美術館公式サイトはこちら
▶︎Fashion Pressの記事も分かりやすいです!

これが着物を着たい欲の高まる、着物好き垂涎の展示だったので、ご紹介します!!




*開催概要


【場所】
弥生美術館・竹久夢二美術館

※隣接する2つの美術館で同時開催しています。
建物の1・2階が廊下で繋がっているので、一度入ればどちらも見ることができます。

※根津駅、東大前駅からそれぞれ徒歩7分。春日駅や上野からも、少々時間がかかりますが歩けます。


【会期・開催時間】
2019年7月5日(金)~9月29日(日)
10時から17時まで(入館は16時30分まで)

【入館料】
大人900円

*所要時間


こぢんまりとした展示室が、全部で5部屋。
私は一人でさくさく見てしまったので、1時間ほどで回りきりました。

撮影できるところや本の展示もあるので、着物好きや文学好きのお友達同士で行ったら、もうちょっとかかるかと思います。

ミュージアムショップや、併設のカフェ「港や」も素敵な雰囲気でしたが、私は時間がなくて立ち寄れませんでした。。お時間に余裕があればぜひ。


*感想・見どころ


着物って自由だな、着物って楽しいな!という喜びに満ちた展示でした!

戦前の雑誌の表紙や、文学作品の挿絵などに描かれた着物姿は、思った以上に大胆な柄や色遣い
実際に再現されたものがトルソーに展示してあるのですが、そのかわいさ華やかさたるや!

いろんな柄や色の布を半襟にしてみたり、帯で遊んでみたり…着物はわくわく楽しめるポイントが多いんですよね!
というのがとてもよく伝わってきました。

***

着物もさることながら、印象に残っているのは羽織と洋服のコーディネート。

吉屋信子の小説『家庭日記』の、嶺田弘による挿絵を再現したものなのですが、
真っ赤なタートルネックのセーターに、チェックのスカートを履き、その上にカーディガンのように大ぶりの花柄の羽織を合わせているのです。

これが抜群にかわいい!!
タートルの赤がはっきりしているからか、羽織が全く浮かずに馴染んでいました。
服装もシンプルだったので、羽織の花柄がかわいらしく見えます。

以前 東京メトロの広告で石原さとみさんが洋服×羽織ミックスをなさっていたのもかわいらしかった。
洋服に羽織を合わせるの、ありですよね!!

***

夢二の美人画は、解説にも書いてあったのですが、帯締めの結び方がかっこいい。
結び目が真ん中に来るでもなく、一思いにきりっと結んでいる感じ。
手慣れた雰囲気が出ていて素敵です。

夢二にまつわる写真を見ていると、女性たちは補整なしで着物を着ているようで、その具合がかっこいいんです。

ぴしっと締まった着方も素敵だけど、いかにも着慣れて自分の心地よいところに全てが収まっているような、そんな着方ができるようになったらいいな。

雨のときに、着物を何枚か重ねて、一番上には古着を雨コートのように着る、というのも印象に残っています。
古着の使い方、そういう手もあったのか。
何でも使うんですよね。この展示ではありませんが、腰紐もハギレを合わせて作ったりもしますし。

腰紐といえば、夢二の弟子であり恋人でもあった女性(お名前を失念)の描いた美人画に、帯の下から腰紐をのぞかせているのがあったんです。

そうか、腰紐もおしゃれの対象なのか、と。
見えないおしゃれというのでしょうか。
見えてしまったとしても、自信を持てるような、そんな気概で腰紐も締めていたのかもしれませんね。


幸田文さんの文章に、こんな箇所があります。

「すすぼけた黒っぽい着物というのを、女の子は好かない。(中略)
そんなのを着せられると、反動的に、どこかへ強い色をつけたくなる。赤とか青とかいう若い色がほしくなる。それがたすきとか腰紐とかいう形の、いともささやかなおしゃれになった。
緋とブルー、紫と黄など、小ぎれをはぎ合わせた紐が、色あせた地味な着物へ、やっと少しばかりの若さを添えるのだが、ひとには哀れにしみったれて見えようと、当人の私には、ひどく新鮮でうれしかったものである。」(「沈丁花に匂うこころ」p.80〜81、『幸田文 きもの帖』2009年、平凡社)

こんな文章を読むと、腰紐を見せている絵の中の女性の気持ちも少し見えてくる気がします。

***

さて、見えないおしゃれと言えば長襦袢です。

今回、美術館3階で「長襦袢の魅力 ~着物の下の遊び心、女心~」という展示を同時開催しています。
これがまた素敵なんですよ!そして何が嬉しいって、ここは撮影可能なんです。

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こんな色鮮やかな襦袢、もはや見せなきゃもったいないですよね!
この階に展示してある絵も、わざと襦袢を見せているものがたくさんあります。

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オリンピックシーズンに最適な、世界の名物襦袢。

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花火でしょうか。こんなのがちらりと見えたら、何て鮮やかなんでしょう。

極め付きはこれ↓

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お分かりでしょうか。
半襟・袖・胴・裾、全て違う柄です。

つまり、襟に見えるものと、袖や振りからのぞくもの、膝をついたときや走ったときに裾から見えるもの、肌ぬぎしたときに出てくるものが、全て違う色柄というわけなんです。
めちゃめちゃおしゃれ。すごい。

こんなのはもう、見せないことにはやってられないですよ!!笑

私は踊りのときに着ることが多いので、上下セパレートになっているタイプの襦袢で、下は踊り用の、タックのついた裾除けを着ていることが多いのですが、
遊びにいくときに自分の好きな襦袢を着る、なんていう日がいつか来たら楽しいなぁと思いました。

***

全体として、とにかくコーディネートがどれも斬新でかわいい。
「斬新」と書きましたが、これらが描かれたのは戦前であって、決して新しくはないはずなのです。

ルールに縛られずに、自由に着ていいんだな、と。

好きなものを、好きなように着る楽しみ。
意外な柄や色を合わせて生まれるおしゃれ。

着物の喜びはそこにあるなぁと。


着物好きはもちろんのこと、着物を着てみたいけれど、どんな着方がおしゃれなのか不安、という方にこそ、全力でおすすめしたい展示です!!!
 

郡上おどりに行ってみた!2019年夏~感想編


前回のこの記事↓の感想編です!



まず何と言っても、生演奏で踊れるのが楽しい!!

地元の盆踊りって、みんな音源がテープ(CD)だったと思います。
しかし郡上おどりは、真ん中の櫓で、その場で三味線と太鼓と歌とが演奏されているのです。

郡上やぐら

この音に合わせて、時に掛け声をかけたり一緒に歌ったり囃したりしながら、ライブ感満載で踊ります!

やっぱり生音はいい!生音は正義!!(初めて聞いた正義)

***

櫓を囲む輪の大きさにも驚愕。
交差点を中心に四方に広がるのですが、各方向に結構な長さで輪が伸びていました。
それが二重三重!たくさんの方が楽しみにしているんですね!!

前回の記事にも書きましたが、最初の一周はみなさん踊り慣れていなくて進みが遅かったこともあり、一周回るのに2時間かかりました。笑

*** 

踊れなくても全然大丈夫
 
今回はほぼ予習なし、何も踊れる曲がない状態で行きましたが、他にも初めて踊る方がたくさんいたようで、新しい曲が始まると一度輪が止まっていました。笑

輪の中や、内側のみんなから見える位置で、踊れる方がうまいこと先導してくださいます。
その様子を見つつ、見よう見まねでやってみつつしているうちに、だんだんと輪が回り始めます。

基本的には単純な動きの繰り返しなので、曲の最後の方になると何とか踊れるように。
一曲がかなり長く、同じ振りを何度も繰り返すことになるため、否応なく覚えます。
そしてだんだんトランスのようになり、最終的に何をどう踊っているか分からなくなってきます。笑 

見学だけでもあの興奮は感じられると思いますが、思い切って輪に入った方が絶対楽しいですよ!!!

***

振りで感じたのが、足の動きの多さでした。

自分が知っている盆踊りは(全然詳しくはないのですが)、手の振りが多いイメージだったのです。
しかし郡上おどりは、下駄を鳴らしたり、跳ねたり、足が結構複雑だなぁと思いました。

後から調べたら、この動きは農耕だったり馬の様子だったり、一つ一つの振りに意味があるのですね! 

ちなみに手も手でまた複雑で、特に「猫の子」という曲は、猫っぽい動きをするのがいまいち最後までつかめませんでした。笑

***

今回は20時頃から0時頃までの参加だったのですが、7曲ほど踊ることができました。
7曲をそれぞれ、ランダムにくり返し踊ります。
(全部で10曲ほどあるようです。「松阪」は最後と決まっているようですね

何せ楽しかったのは「春駒」
曲も勢いがあって好きだったし、振りは単純でありつつも思い切り体を動かせる雰囲気で、一緒になって「はるこまはるこま!」と歌いながらノリノリで踊りました。笑

曲目や振りは、こちらのサイトがとても詳しいです!
郡上八幡観光協会公式ウェブサイト

そして下駄ですよ!!
下駄の音が最高に心地よい!!

洋服の方も、下駄だけは履いている方が多く、とにかく会場全体に響く下駄の音がいい。
音フェチとしては耳だけでも大満足です!!

ちなみに、私は以前ご紹介した丸屋さんの下駄を履いていきました(この記事の下駄とはまた別のもの)。 



3時間半ほぼ踊りっぱなし、休憩を挟んでからまた踊りましたが、奇跡の靴擦れゼロです!! 
やっぱりすげてもらうと全然違います!!!

***

そんなこんなで、4時間大いに楽しんだ郡上おどり。
腕やら腰やらバキバキですが、それを遥かに上回る楽しみがありました!

次回はもう少しペース配分を考えて、適度に休憩を挟みつつ、徹夜おどり完遂を目指したいなと思っています。
観光ももっとしたい!!!

一晩しか踊っていない上に、まだ帰ってきたばかりにもかかわらず、早くも郡上おどりロスです。
すでに来年が楽しみです。笑

 

郡上おどりに行ってみた!2019年夏~予備知識編


石畳を下駄で鳴らしながら、徹夜で踊り続ける郡上の盆踊り。
400年以上の歴史を持つ、日本三大盆踊りの一つです。 

慣れぬ土地への旅の計画を立てるのは苦手なのですが、能うことならぶっ倒れるまで踊り続けてみたいという欲望を持つ者として、郡上おどりは是非とも行ってみたいものでした。

その憧れの地に、ついに!
ついに2019年!足を踏み入れることができたのですっ!!!

来年の自分への覚え書きとするためにも、ここに記録を残しておこうと思います!
(すでに来年も行く気満々) 

まずは予備知識編をば。
感想編はこちらです↓
 





*宿は取れるのか?


腰の重い私が動き始めたのは、今年4月の終わりごろ。
郡上八幡近くのホテルを、このサイトを参考に探し始めました。


ところが、すでにこの時点でホテルは全滅
空いていたとしてもものすごく高くて、幕見席にしか行けないような人間には到底手が出ず

そんなわけで、今年の敢行を諦めかけていた5月某日。

こんなサイトを見つけたのです。

ダメ元でいいから、片っ端からお電話してみよう。
一緒に行く友人と、思い切って電話作戦に出てみたところ、何とかかんとか無事に宿が確保できたのでした!ありがたい~。

聞いたところによると、郡上おどりのクライマックスである「徹夜おどり」(2019年は8月13日から16日)の日は、1年前から宿が埋まり始めるのだそうです。
(詳細は分かりませんが、開催年の春先から予約を開始するところもあるようです)

みなさん長期計画なんですねぇ。

確実に行きたければ、地道にいろいろなところにお電話してみるしかないかと思います。


*東京から郡上八幡へのアクセス


私たちはこんな感じで乗り継ぎました↓

【行き】

東京
 
↓(JR東海道新幹線)

名古屋

↓(特急ワイドビューひだ)

美濃太田

↓(長良川鉄道)

郡上八幡

【帰り】

郡上八幡

↓(長良川鉄道)

美濃太田

↓(JR高山本線)

岐阜

↓(JR東海道本線)

名古屋

↓(JR東海道新幹線)

東京

時間帯や日にもよりますが、4時間半から5時間ほどかかります。

「特急ワイドビューひだ」は、途中で窓から見えるお城や川の説明のアナウンスが流れます
旅気分が高まるのはもちろん、この説明の日本語が美しいのでぜひ耳を傾けてみてください。

長良川鉄道景色が広々としていて、のんびりと過ごせます
1時間半ほど乗りますが、車窓を楽しみましょう!

ちなみに今回は台風を避けるため、帰りは朝早く長良川鉄道に乗ったのですが、朝日を浴びた森の美しさたるや!
頑張って早起きした甲斐がありました!感動。


*おどり会場近隣の観光スポット


今回は観光に時間を割けず、限られた場所しか回れなかったのですが、感じたのは郡上の水の美しさ、街並みの趣き。

今回訪れたスポットをご紹介します。 

※郡上八幡城は明らかにベストオブ観光名所なのですが、今回まさかのパス。来年こそ!! 

・やなか水のこみち
 
市街地を町の中心部方面に向けて歩く途中、右に入るとあります。
写真を撮り忘れましたが、水がとにかくきれい!
足をつけられるので、暑い夏はとても気持ちがいいです!!
裸足で行くのをおすすめします

・いがわこみち
 
水路沿いの細い道。
元は江戸・寛文年間にできた用水だったそうです。
 
こんな素敵な道です!

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木漏れ日がいい感じ。木陰なので比較的涼しかった気がします。
涼しげな浴衣に下駄で佇んだりなんかしたら非常に風情がありますね!!
 
美しく丸々太った錦鯉がたくさんいました。餌も買えます。

・古い町並み
 
城下町プラザ(後述)を挟むように、昔ながらの建物が並びます。

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郡上八幡城の城下町で、「国選定重要伝統的建造物群保存地区」に選定されているようです。

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趣があって素敵! こういう風景に目がないのです。

・城下町プラザ
 
お土産物がたくさん並ぶお店です。
表に野菜が冷やしてあったりして、かき氷もあって、とても魅力的でした!

今回の旅のお土産は全部ここで購入。何だかお土産を買う先が多くてですね…

ちなみにここにはバスの発着所や大きな駐車場もあって、町の中心という感じでした。

※郡上の市街地にはコミュニティーバス「まめバス」(運賃100円)が走っています。 
お盆期間中は時刻表が変更になっていることもあるようなので、バス停の時刻表で確認を!

▶︎まめバスの地図と時刻表はこちら


*踊る服装は?


さて、踊りは夜20時頃から始まります。
いざ!となったときの服装に迷う方も、少なくないのではないでしょうか。

結論として、洋服の方もたくさんいらっしゃいますが、やっぱり浴衣に下駄だと俄然雰囲気が出ます!

なぜならば、郡上おどりには下駄を鳴らす振りがとても多いのです。
大勢の下駄の音がチャッと揃うと、なかなか快感なのです。
その音を自分も鳴らしたくなるに違いない!笑

洋服参加でも、下駄はあると良いと思います。で、下駄を履くと浴衣を着たくなるという。笑 

下駄屋さんは踊り会場付近にもちょこちょこあるようなので、ぜひその場ですげてもらいましょう~!
市販の下駄をそのまま履くのでももちろんいいと思いますが、下駄屋さんにすげていただくと靴擦れしにくいですよ! 

そして!

鞄はショルダーやポシェットを持ち歩くのをおすすめします!!

貴重品と水分、これは持ち運ぶのが賢明です。
ショルダータイプなら踊りを邪魔せずに荷物を持ち運べます。


*荷物はどうするの?


貴重品や水分など、持ち歩きたい荷物は上記のようにショルダーバッグにまとめていたのですが、
加えて私たちは、小さな椅子(アウトドア用のものなど)を会場近くに置き、ショルダーに入らなかった飲み物やら、靴擦れ(下駄の鼻緒で)のときに履き替えるサンダルなどを置いておきました

ただ水分に関しては、絶対に持ち歩く方がいいです!!
盆踊りの輪が大きすぎて、元いた場所に戻ってくるまでに最初は2時間ほどかかったので、なかなか取りに行けない可能性があります。(もちろん輪を抜けて戻ることは可能です!)

 

*踊り疲れたらどうすればいいの?


上記のように持参の椅子で休む手もありますし、この時期は踊り会場近くのお店が結構開いています!

私たちは一度カフェでひと休みしましたが、他にもかき氷やジェラートなど、いろいろ魅力的なお店がありました

少し離れると出店もたくさん出ているので、いろいろ回ってみるのもいいですね!

他にも休憩所が開放されているようなのですが、すみません、ここはノーマークでした。。 


***

さて、長くなってしまうので肝心の感想編は記事を分けます!
大興奮の郡上おどり、満喫いたしましたよ!

▶︎感想編はこちら


プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇2年目、毎月何度か劇場に通う日々。
◆着物好きの友人の影響で、着物でのお出かけが増えてきた今日この頃。

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