ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

物知らずシリーズ

物知らずが行く歌舞伎#9〜團菊祭五月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ第9段は團菊祭!

去年の團菊祭は、まだ人生5回目くらいの歌舞伎観劇でした。
こういう名前のついた公演が巡ってくると、自分の観劇経験が少しずつ積み重なっているのが分かって何だか嬉しい。

そして!注目すべきは七代目尾上丑之助初舞台」!!
尾上菊之助さんのご子息、寺嶋和史くん(5)が「尾上丑之助(うしのすけ)」を襲名します!

和史くん改め丑之助くんは、おじいさまに尾上菊五郎さんと中村吉右衛門さんを持つという、とんでもなく豪華な家系図。
将来が楽しみですね!

IMG_20190317_150757




■歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎の演目は?


5月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
二.歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
三.神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
 め組の喧嘩
 品川島崎楼から神明末社裏まで

【夜の部】
一.鶴寿千歳(かくじゅせんざい)
二.絵本牛若丸 (えほんうしわかまる)
 七代目尾上丑之助初舞台
三.京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)
 道行より鐘入りまで
四.曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
 御所五郎蔵


「神明恵和合取組」も読めませんが、ベストオブ読めないは「曽我綉俠御所染」に進呈したいと思います。
この辺り、別に「昔の人は読めた」とかそういう話ではないのではないだろうか。。 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「寿曽我対面」は、お正月から度々やっている「曽我物」の一つですね!
観たことはないのですが耳馴染みは非常にあります。
 
「勧進帳」もとっても有名ですよね。同じく「名前は何度も耳にしながら、実際には観たことがない」といういつものパターンです。
 
「め組の喧嘩」も同じく名前のみ。確か以前シネマ歌舞伎になっていたので、予告編を観たのだと思います。

【夜の部】

「京鹿子娘道成寺」が出るんですね!!
言わずと知れた舞踊の大曲、という印象ですが、通しでちゃんと観たことはなかったのではないだろうか。
 
そして他のは全く知らないという。そういうこともある(そういうことの方が多い)


*現時点で知っていることは?


◇寿曽我対面

「曽我十郎・五郎の兄弟が、小林朝比奈の手引きで親の敵・工藤祐経と対面する」という場面だと認識しています。←この1年で得た知識

この曽我兄弟の敵討ちの話はいろんな演目にアレンジされているようで、昨年10月にも上演された「助六」もそうなんですね!(感想はこの記事
舞踊の振りにもしばしば入っている気がします。
知っておくと、他の物を観るときにも楽しさが増しそうです。

◇勧進帳

これも有名な演目ですよね。非常にうろ覚えですが…

「頼朝勢から逃げる義経と弁慶一行」vs「安宅の関を守る富樫」との、関を通すか通さぬかの攻防で、
弁慶がこの富樫を突破するために、その場のアドリブで勧進帳を読み上げたり、主である義経を打擲したりするのではなかったか。。

富樫はこれが義経と弁慶であることを分かっていつつ、その弁慶の気迫に負けて、ついに関を通す、という流れだった、はず、です。笑

弁慶が花道を「飛び六方」で捌けていくのを昔テレビで観たことがあって、「これぞ歌舞伎!」という印象でした。

『窓際のトットちゃん』にも出てきます。プチ情報。

◇め組の喧嘩

ちゃんとは知らないのですがあれですよね、
鳶vs力士で大喧嘩になるやつですよね(ざっくり)。

杉浦日向子さんの『一日江戸人』(新潮文庫、平成17年)によれば、江戸時代において、力士はモテる職業だったとか。

一日江戸人 (新潮文庫) [ 杉浦日向子 ]

価格:561円
(2019/3/28 23:30時点)


 
「火事と喧嘩は江戸の花」という言葉もあるし、もう江戸っ子のためにある芝居としか思えません。笑

め組の親分は尾上菊五郎さん
菊五郎さんの江戸っ子が大好きです。さっぱりしていて、張りがあって。
何だかこう、頼りたくなっちゃうというか。

◇京鹿子娘道成寺

もうこれは名前だけならずっと知っていたレベルで有名なやつです。

確か、女人禁制の道成寺に白拍子花子(実は清姫の亡霊)がやってきて、舞を舞いながら、所化(僧)たちの隙を突いて鐘の中に飛び込み、恋に狂った蛇体となって現れるという流れ。

僧・安珍(あんちん)に恋をした娘・清姫(きよひめ)が、安珍に裏切られた恨みから彼を追い、安珍が逃げ込んだ道成寺の鐘に蛇体となって巻き付いて焼き殺してしまうという、非常に物騒な伝説に由来しています。

「京鹿子娘道成寺」はこの後日譚で、道成寺に鐘が再興されるというところに白拍子花子がやってきて、鐘を拝ませてほしいと頼むところから始まるのではなかったか。 
この花子が実は清姫の亡霊で、舞い踊るうちに徐々にその本性を顕していくのだったはず(いつもながらうろ覚え)

長い曲なので、様々な場面があります。
しっとりと女心を表すところがあったり、
華やかな三段重ねの傘(振り出し笠)を持って踊るくだりがあったり、
振り鼓(鈴太鼓)というなかなか素敵な音が出る小道具が出てきたり(振り鼓についてはここで語ってます)

一度ちゃんと観ておきたかった舞踊です。


■観てみたい演目は?


今月個人的に絶対に外したくないのは、「め組の喧嘩」「絵本牛若丸」「京鹿子娘道成寺」でしょうか。

何たって「絵本牛若丸」は、丑之助くん初舞台襲名披露です。
吉右衛門さんも菊五郎さんもご出演とあれば、行かない理由がない!

そして「め組の喧嘩」は、とにかく菊五郎さんの江戸っ子を観たい一心です。笑
他にも、過去に観てきてとても印象に残っている役者さんが揃っていて、楽しみ。

菊之助さんの踊りは、まっすぐ芯が通っている感じがして好きなのです。
道成寺はどんな感じでしょう。今からわくわくしています。

市川海老蔵さんが弁慶をなさる「勧進帳」もとても興味深いです。お家芸ですもんね!
迫力があるだろうなぁ。。 


■どのチケットを買う?


演目を選んで幕見かなぁと思っていましたが、特に夜の部は混みそうでもあるし、三等席を押さえることも検討しております。
「道成寺」は花道での踊りも割と長かったと思うので、本当は花道がちゃんと見えるところを取りたい…!

ただ気がかりなのは、5月、国立劇場の文楽公演が豪華なんですよね…
「妹背山婦女庭訓」の通し上演。昼夜分けての上演なので、どちらも取るしかないという。。

何かを求めれば何かを失うのですね。
(娯楽を求めればお金を失うのですね。 )


■まとめ


ゆくゆくはご自身も受け継いでいくであろう「菊」の字が入った公演で、襲名披露ができる丑之助くん。
「絵本牛若丸」のご出演陣、さすが豪華ですね!
「菊五郎劇団出演」という言葉も、頼もしく背中を支えてくれそうな響きです。

素敵な舞台になるだろうことに胸を高鳴らせつつ、
息子さん初舞台の演目の直後に大曲が待っているという菊之助さんにも大注目の5月です。笑


物知らずが行く歌舞伎#8〜四月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ、末広がりの第8弾は平成最後の歌舞伎公演!

平成生まれとしては、人生の中で二つ目の元号を味わえるのがちょっぴり楽しみでもあり。
次の元号生まれの子たちに「君たちは平成を知らないね?」というすごくどうでもいい自慢をしている自分が目に浮かびます。笑 

IMG_20190307_234601

 


■歌舞伎座 四月大歌舞伎の演目は?


4月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.平成代名残絵巻(おさまるみよなごりのえまき)
二.新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
 座摩社
 野崎村
坂田藤十郎米寿記念
三.寿栄藤末廣(さかえことほぐふじのすえひろ )
 鶴亀
四.御存 鈴ヶ森 (ごぞんじすずがもり)

【夜の部】
一.源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
 実盛物語(さねもりものがたり)
二.猿翁十種の内 黒塚 (くろづか)
三.二人夕霧(ににんゆうぎり)
 傾城買指南所


一発目の演目名、「平成代」を「おさまるみよ」と読ませるあたりが歌舞伎っぽいですよね。読めるかいな。

お昼の三幕目は、坂田藤十郎さんの米寿記念ということで、「藤」の「末廣」(=八)という理解で合っているのでしょうか。 

歌舞伎の演目名って、結構いつも日本語の可能性に挑戦している気がします。 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「新版歌祭文」は、「お光」という登場人物には非常に見覚えがあります。
舞踊「お光狂乱」(おみつきょうらん)、日舞のお稽古でよく見るのです。
 
「鶴亀」は、もし私が知っているものであれば、何なら自分も以前踊ったことのあるご祝儀ものの舞踊ですが、それでしょうかね…?
 
御存鈴ヶ森」は、「御存」と言われても残念ながら名前しか存じ上げませんでした。すみません。。どれくらいの方が御存じなのだろうか。。


【夜の部】

「実盛物語」!!来ましたー!観たことあるやつ!
この部分は昨年11月に平成中村座で観ており、さらにこの前の部分にあたる「義賢最期」も今年の新春浅草歌舞伎で観ることができたので、前回よりも理解を深めて観劇することができそうです。
 
「黒塚」は名前は聞いたことがありますが、どんなものかは全然分かっておりません。。
 
「二人夕霧」は知らないのですが、登場人物のお名前からして、今年1月に歌舞伎座でかかっていた「廓文章」と関係がありそうな予感。
と言っておいて、年始の「廓文章」観ておりません。よって、残念ながら何も知りません。笑


*現時点で知っていることは?


◇新版歌祭文

先述した舞踊「お光狂乱」は、この場面に出てくるお光ちゃんの踊りです。
歌舞伎とまるきり同じ設定なのかどうかは定かでないのですが、「野崎村」の場面を元にしているのは確かだと思います。

お光は、確か恋する久松に他のいい仲の相手がいるのを知って、最終的に久松を諦めるんじゃなかったか。。
うろ覚えですが、大好きな久松さんとは一緒になれないはずです。
ほんとに誰も彼も、歌舞伎に出てくる娘たちは自己犠牲が過ぎるよ。。

◇鶴亀

なんだかよくありそうな題名なので、私が思っているものでいいのかちょっと自信がないのですが…
想像しているものであれば、名前の通りおめでたい踊りです。
比較的ゆっくりしたご祝儀舞踊なので、「踊りって楽しい!」という方向性ではないかと思いますが、それもまた引き締まって良いなぁと思います。

それにしても、女帝に坂田藤十郎さんは凄い!米寿でいらっしゃるのですね…!

◇実盛物語

※2019.3.17追記※
太郎吉の配役が出たので更新しました!
寺嶋眞秀(まほろ)くんでしたね! 寺島しのぶさんのご子息です。

前回の感想はこの記事に綴っています。
この記事だけだと内容はさっぱり分からないのですが、初心者的にどんなところが面白かったかはいろいろ語っています。

実盛片岡仁左衛門さん)と瀬尾中村歌六さん)の本心、
芯のある女性・小万片岡孝太郎さん)の(ちょっと怖いけど)さすがの死に際、
小万の息子・太郎吉寺嶋眞秀くん)の圧倒的かわいらしさ。

特に題名にもなっている実盛の語りは、きっと素晴らしいことでしょう。
(※「実盛の物語」ではなくて、「実盛が物語る」お話です。)

源平の争いの時代、登場人物が「平家方と見せかけて実は…!」の連続なので、初めてであれば予習をしていくことを強くお勧めします!
(初心者ながら予習用の記事を書いてみました⇒【歌舞伎初心者向け】ざっくり予習する「実盛物語」

「実盛物語」に限らず、歌舞伎においてこの「実は」は非常に曲者で、理解を妨げる一因だと思うのですが、これが分かった上で観ると人間模様が非常に刺さります!

ちなみに、この前の場面「義賢最期」の感想はこちら
この記事も感想ばかりで肝心のあらすじには触れていませんが、「実盛物語」に痛ましい姿で登場する小万がいかにかっこいい女性か、ということはお伝えできるのではないかと。笑

◇黒塚

内容については全然知らないのですが、市川猿之助さんの十八番だと勝手に思い込んでます。笑
何せ「猿翁十種の内」ですもの。(猿翁さんは、先代の猿之助さんです。)

というわけでちょっとだけ予習をしてみたところ、なんとロシアンバレエの動きも取り入れられているとか…!

今回の公演とは関係ありませんが、舞踊「高坏」はタップダンスが取り入れられているという話ですし、文化のごった煮がおもしろいですね! 


■観てみたい演目は?


「平成代名残絵巻」、内容はさっぱり見当がつかないのですが、中村福助さんのお名前が一番最初に出てくるのが嬉しい。
昨年9月にご復帰なさり、今年の1月、そして4月とどんどんご出演を重ねていらっしゃいますね!

「新版歌祭文」は、関連する舞踊を観ているだけに、ぜひちゃんと観てみたい演目です。
「お光狂乱」、私もいつか絶対に踊りたい。
そのときに、元になっている歌舞伎の内容を知っているかどうかで全然違うと思います。

「鈴ヶ森」はとにかく配役が豪華ですね!
手元のチラシには尾上菊五郎さん中村吉右衛門さんしか載っていないのですが、
公式サイトにもある最新版のチラシには、これに加えて市川左團次さん坂東楽善さん中村又五郎さんのお名前が並びます。素晴らしいボリューム。
これはぜひとも観ておきたい!! 

「実盛物語」、平成中村座での中村勘九郎さんの実盛は素晴らしくきりりとした武将だったのですが、仁左衛門さんだとどんな感じになるのでしょう。
きっといろんな内面を感じさせる、懐の深い実盛に違いない。
絶対に外せない演目です。

二月大歌舞伎の魚惣この記事と弥陀六この記事に痺れた歌六さんの瀬尾も、大変に楽しみです。 

踊り好きとしては、舞踊に定評のある猿之助さん「黒塚」も気になります。

…はい、また絞れなくなるパターン突入です。笑
 


■どのチケットを買う?


今回は幕見でぽつぽつと観に行く予定です。
「鈴ヶ森」「実盛物語」は絶対外せないとして、そこに何をくっつけようかしらと悩み中。
お光ちゃんも追いかけたいし、「黒塚」も観てみたい… 。

いや、でもこんなことを言い始めたら全部観たくなるに決まっているのですよ!笑

まだ上演時間は出ていませんが、「黒塚」あたりからは仕事帰りに何とか寄れるかな、と予想しております。 


■まとめ


3月の弁天小僧に続き、一度観たことがある演目が巡ってきました。
「○○さんが演じるこの役」というのをとりどりに楽しめるのが、歌舞伎、ひいては長く続いてきた芸能の良いところですね!

回数を重ねて同じ作品を観ることで、だんだんストーリーだけでなく、細かいところにも目を向けられるようになったらいいなぁ、と思います。
今はまだまだ話の展開を理解することに精一杯になりがちですが、余裕が出てきたら、もっと役者さんの表情やちょっとした動きにも注目したいですね! 

きっと素敵な平成ラスト歌舞伎になることでしょう(^^)


本音を言えば、四国・金丸座の「こんぴら歌舞伎」にめちゃくちゃ行きたいのですが(中村勘九郎さんの「すし屋」いがみの権太と舞踊「高坏」、素敵に違いない)、
さすがにまだそこまで歌舞伎に投資できないのがしがないOLの常であります。
いつか東京でも同じ配役でかかることを期待しつつ…!


【関連記事@四月大歌舞伎の感想】
▶︎「実盛物語」初心者はこう楽しんだ!〜四月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
▶︎「黒塚」初心者はこう楽しんだ!〜四月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想

 

物知らずが行く歌舞伎#7〜三月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
こんなに物を知らなくても歌舞伎を楽しんでいますよ
というのをお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ第7弾!
じわじわ更新続いてますよ~

今回は3月の歌舞伎座公演です!

IMG_20190127_150511
 


■歌舞伎座 三月大歌舞伎の演目は?


3月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.女鳴神(おんななるかみ)
 龍王ヶ峰岩屋の場
二.傀儡師(かいらいし)
三.傾城反魂香(けいせいはんごんこう)
 元信又平 奇跡を起こす絵筆の勢い
 近江国高嶋館の場より土佐将監閑居の場まで

【夜の部】
一.近江源氏先陣館(おうみげんじせんじんやかた)
    盛綱陣屋(もりつなじんや)
二.雷船頭 (かみなりせんどう)
三.弁天娘女男白浪(べんてんむすめめおのしらなみ)
 浜松屋見世先より稲瀬川勢揃いまで


珍しく演目名が全部読めたぞ!


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「女鳴神」は、「鳴神」を名前だけ聞いたことがあるのですが、その女版でしょうか…?
「傀儡師」はよく舞踊公演でかかりますね。何度か観ています(が、いろいろ後述します笑)
「傾城反魂香」は、大学の授業や本で見て名前だけ知っています。通称「吃又(どもまた)」というやつですね!


【夜の部】

「盛綱陣屋」!これです!!歌舞伎を好きになる以前にテレビで観た、おぼろげな首実検の芝居の記憶は確かこれです!!!笑(⇒この記事
そしてあのときも盛綱片岡仁左衛門さんでした。
「雷船頭」は一度舞踊公演で観た程度。あまり記憶はないのですが、知ってはいます。
「弁天娘女男白浪」は昨年5月に團菊祭で観ました。尾上菊五郎さん弁天小僧と、市川左團次さん南郷力丸日本駄右衛門は、先日團十郎襲名が決まった市川海老蔵さんでした。素晴らしかった。


*現時点で知っていることは?


◇女鳴神


「『鳴神』はかなり大人な話でした」というのを、かわいい年下の女の子から報告されたことはありますが(笑)、あとは分かりません。
「鳴神」、1月に新橋でやってましたね。行きたかったです。。ちょっと1月は歌舞伎公演が多すぎた。。


◇傀儡師

舞踊公演でよくかかる演目です。
十代目坂東三津五郎さん『坂東三津五郎 踊りの愉しみ』 (岩波現代文庫、2015年)によれば、
傀儡師とは「子供相手に、首掛けの箱の上で人形を舞わせている仕事」(p.124)だそうです。

坂東三津五郎踊りの愉しみ (岩波現代文庫) [ 坂東三津五郎(10世) ]

価格:1,252円
(2019/2/3 00:24時点)


 
傀儡師が歌詞に合わせていろいろな役柄を演じ分けていくのですが、
そのどれもが本物の真似になってはいけない、どれも「人形が踊っている振のつもりでやる」とは、こちらは七代目坂東三津五郎さんのお言葉。『七世三津五郎 舞踊芸話』(演劇出版社、昭和52年初版)p.73〜77より)

IMG_20180909_024720

「人形振り」というわけでは全くないのですが、人形のつもりで踊るようです。 

明るい曲で大好きなのですが、私、なぜか毎回寝落ちしてしまいます。。
先ほど「後述します」といったのはこのことで、どうしても途中で眠りに入ってしまうんですよね。
そういう演目、実は他にもいくつかあるのです

今回こそはちゃんと観たい!切実!!!笑


◇傾城反魂香

「吃又」という通称くらいしか知らないかも。。
(と言いつつ不安だったので調べたところ、「土佐将監閑居の場」の通称が「吃又」なのだそうです。) 
確か主人公の又平が、絵の実力があるのにしゃべるのが苦手で、それを奥さんがかいがいしく支えている、という設定。
この絵の実力が認められて、ハッピーエンドになるのではなかったか…うろ覚えです…。  


◇盛綱陣屋

先述の通り、何年か前に観たテレビでやっていたのです。
どういう成り行きかは全く覚えていないのですが、盛綱が首実検(=討ち取った敵の首が本物かどうかを検分すること)をしている場面が印象に残っています。 
首実検につきものの、「本当は違う首なんだけど、大人の事情により正しい首だと言う」パターンだったはず。
その横で、死ななくて良かったはずの子供が切腹していた記憶があります。
全然歌舞伎を知らない頃でしたが、衝撃を受けたんでしょうね。
 
この首実検に際し、
「あれ、首が本物と違うぞ、どういうことだ?あ、あいつの計略だな。やってくれたわ。いや待てよ、そしたら横のこの子供は…」
みたいな盛綱の一連の考察と感情を、台詞なしで表情だけで表現するのです(=腹芸(はらげい)というらしい)
そのお話を仁左衛門さんがなさっていたのも何となく覚えています。 


◇雷船頭

ほとんど記憶がないのですが、一度舞踊公演で観ています。
雷が面白かった記憶はあります。。
同じ「一度観ている」でも、「盛綱陣屋」とのこの差は一体何なんでしょうね…。
やっぱり初見の分かりやすさは、セリフのある歌舞伎が強いのでしょうか。舞踊好きとしてはちょっぴり悲しい。 


◇白浪五人男(弁天小僧女男白浪)

言わずと知れた名作ですね!
歌舞伎を観始める前から、この芝居の存在や「知らざぁ言って聞かせやしょう」の台詞は何となく知っていたくらいです。

今回は浜松屋見世先から稲瀬川勢揃いまで。
女装した弁天小僧が南郷力丸とともに浜松屋で強請りをし、その策略がばれ、二人が正体を明かして帰っていく場面(この策略を見抜く侍、実は二人を含む一味の首領・日本駄右衛門なのです)
この二人が属する盗賊五人組がそれぞれ名台詞とともに名乗っていく場面です。

前回観て印象に残っているのは、弁天小僧が美しい娘の格好のまま、弁天小僧たる本性を現す変わり身(ここで例の名台詞が来るわけです)南郷力丸とのやりとりの、お互い勝手知ったる感じ
大好きでしたねぇ。

五人が花道にずらりと並び、「志ら浪」と書かれた傘を手にきまるので、できれば幕見でなく、花道の見える席を取りたいものです。


■観てみたい演目は?


いやもう、全部少しだけ知ってるから、全部観たいのが人の心というものですよね。笑

でも絶対はずしたくないのは、「盛綱陣屋」と「白浪五人男」、「傾城反魂香」でしょうか。

特に「盛綱陣屋」は、仁左衛門さんを拝見したいはもちろんのことですが、
中村勘太郎くん寺嶋眞秀くんと、応援したい子役さんお二人がご出演。勇姿を見届けたいですね…!

あとは、1月歌舞伎座「勢獅子」の獅子舞・後ろ足で話題をかっさらっていた中村鷹之資(たかのすけ)さんの踊りが観られる「雷船頭」偶数日。

3月はこの「雷船頭」と「白浪五人男」の配役が、奇数日・偶数日で替わります。
もうこの「日によって役者を変える戦法」、お金が持たないのでやめてください。。泣
いや、でもきっと芸を受け継ぐためには大事なことなのでしょう。やっぱりやめないでください。(メンタルぶれぶれ)


■どのチケットを買う?


夜の部は偶数か奇数か選びに選んで、チケットを死守する予定です!笑
あとは幕見で、買えなかった方の「雷船頭」を観に行きます。
 
昼は幕見で我慢。演目も厳選する…予定ですが、全部行ってしまうかもしれない自分が恐ろしい。。

誰も私の懐事情にご興味はないかと思いますが一応言い訳すると、ちょっと3月は旅行による出費が多くてですね。。


*後日追記*
なんと希望する日の希望する等級の席が売り切れていて、チケット取れず!
しかしチケットが取れなかったために、後からこの日にものすごく大事な用事が入ったのをふいにせずに済んだので、何というか塞翁が馬ですね。


■まとめ


珍しく全演目に何かしらの知っていることがありました。
知っていることが増えると、観たいものがぐんと増えますね!
そして観てみたい演目や役者さんが増えると、嬉しさの反面辛さもありますね(経済面)

3月に国立の文楽公演がなかったのが唯一の救いです。
(にっぽん文楽はもちろん行きますよ!笑)

午前も午後も、純粋に物語として面白そうなものがあり、舞踊も気になるものがあり、と個人的には通いたくなってしまうプログラムでした。


【関連記事@三月大歌舞伎の感想】
「盛綱陣屋」初心者はこう楽しんだ!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
「雷船頭」(偶数日)初心者はこう楽しんだ!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
「雷船頭」(奇数日)観てきました!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座)夜の部 初心者の感想
「傾城反魂香」初心者はこう楽しんだ!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座) 昼の部感想
「傀儡師」初心者はこう楽しんだ!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座) 昼の部感想



物知らずが行く歌舞伎#6〜二月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
こんなに物を知らなくても歌舞伎を楽しんでいますよ
というのをお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ第6弾は、2019年2月。
年の瀬に恥を晒して終わる無粋をお許しください…

IMG_20181231_193645

 


■歌舞伎座 二月大歌舞伎の演目は?


来年2月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.義経千本桜(よしつねせんぼんざくら)
 すし屋
二.暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)
三.団子売(だんごうり)

【夜の部】
一.一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)
    熊谷陣屋(くまがいじんや)
二.當年祝春駒 (あたるとしいわうはるこま)
三.名月八幡祭(めいげつはちまんまつり)


夜の部の「一谷嫩軍記」「當年祝春駒」あたりが読めないですね…
対して昼の部の読みやすさは安心します。笑 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「すし屋」という言葉は何度も聞いたことがあるし、登場人物の「いがみの権太」という名前もとても耳馴染みがあるのです。
それだけ有名な演目ということなのですが、残念ながら「聞いたことがある」程度。
12/30(日)放送の『古典芸能への招待』(NHKEテレ)でやっていたようなので、録画したのを見たら情報更新します!

「団子売」はなんだかお馴染みになってきましたね!笑
文楽の方の「物知らず」や「感想」で何度か触れています。今月「文楽鑑賞教室」で上演されていたのです。
坂東三津五郎さんと中村勘三郎さんの踊った「団子売」の映像をよく観ています。大好きな舞踊です。

「暗闇の丑松」は聞いたことのない演目でした…。


【夜の部】

「熊谷陣屋」は一度、テレビで観たことがあるはず。
ただ当時はまだ歌舞伎をほとんど観たことがなかったので、いまいち覚えていないんですよね…。
でもものすごく有名、という印象です。 

あとは残念ながら初めましてでした…。


*現時点で知っていることは?


◇義経千本桜「すし屋」


先ほど触れたように、「いがみの権太」という登場人物は聞いたことがあるのです。
名前だけ見ると性格が悪そうですが、確か本当は良い人なのではなかったか…

多分、歌舞伎の入門書か何かでちらっと読んだのでしょうね。
曖昧な知識から入ってしまうので、実際に観てみないことにはすぐあやふやになってしまいます。


◇団子売


これは以前にも触れましたが、曲がとにかくいいのです…!太棹のドライブ感についつい乗ってしまう!

出だしは楽しい雰囲気の曲に合わせて、杵造・お臼の団子売夫婦が屋台を担いでやってきます。
その後、舞台の上で餅つきの様子を見せていくのですが、
この餅つきの前に臼と杵を準備するときの音楽もかっこいいので、ぜひ耳を傾けてみてください。

途中で一度伸びやかな曲調に変わり、踊りもゆったりと心地よくなります。
杵造の一人踊りから始まり、途中からお臼が加わります。

最後はおかめのお面を付けたお臼の一人踊りに、ひょっとこのお面の杵造が加わるのですが、
もうこのお面のところが本当に楽しい!
曲もテンポが上がり、どんちゃかどんちゃかしてわくわくします!!!

こちらの記事にて、文楽版の感想を語っております。


◇熊谷陣屋


首実検があったことと、最後に熊谷次郎直実が出家して一人花道を去っていくことしか覚えていない。
しかもこの前後に、別のテレビ番組で観ていた歌舞伎でも首実検があったので、ストーリーや登場人物がもはや脳内で混沌としております。 。

でもものすごく有名な演目だと認識しております(二回め)。


■観てみたい演目は?


『暗闇の丑松』尾上菊五郎さんなのですね…!
今年の印象的な舞台でことごとく格好良かった菊五郎さん、ぜひ観に行きたい。
『十六夜清心』(感想はこの記事と同じく、中村時蔵さんと組んでいらっしゃいます。素敵に違いない!

中村吉右衛門さんが熊谷をなさる『熊谷陣屋』も外せません。
「吉右衛門さんは絶対に観ておくべき」とは歌舞伎観劇大先輩からのお言葉なのですが(笑)、
ものすごく「歌舞伎」を感じるなぁ、というのが初心者の印象です。(そのくせ12月の国立は行けなかった不届き者です。笑)
名作を吉右衛門さんで観られる絶好の機会。絶対に観に行きたいところです。

『名月八幡祭』坂東玉三郎さんの芸者は素敵だろうなぁ…
片岡仁左衛門さんの船頭も粋でかっこいいに違いありません。 

あとは『団子売』ですよね!もう私これ好きすぎますよね!!笑
中村芝翫さん片岡孝太郎さん。大変失礼ながらお二方の踊りを拝見したことがないので、とても楽しみです。


■どのチケットを買う?


観たいものがあふれていますが、2月は気になるものを幕見になると思います。
というのも、

2月は国立劇場で文楽公演があるのです!

文楽があるときには、極力文楽を観に行きたい。
というのも、以前も書きましたが文楽は歌舞伎に比べて公演が少ないのです…。

というわけで、

スケジュールとお金の都合をつけつつ、観たい演目をちまちま観に行きます!


■まとめ


7月から始めたこのブログ。
つい最近のことですが、当時は「歌舞伎を観に行く」ことは日常ではなく、現に7月と8月は観劇回数ゼロだったのではないかと思います。
それがすっかり毎月の恒例となり、「観に行くのが当たり前」になってきつつあるここ数ヶ月。
はまる、というのはおそろしいものですね。笑

***

2018年、拙いブログにお付き合いくださり本当にありがとうございました。
経験も浅く、知識も足りず、意図せずイラっとさせてしまうことも多々あったのではないかと思います。
それでも読んでくださる方がいることに、日々心より感謝しております。

2019年も少しずつ知識を蓄え、自分なりの方法で「和もの好き」仲間を増やしていけたら嬉しく思います。
何卒宜しくお願いいたします! 

それでは、良いお年をお迎えくださいませ。
 

物知らずが行く歌舞伎#5〜壽 初春大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
こんなに物を知らなくても歌舞伎を楽しんでいますよ
というのをお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ第5弾です。
おめでたい1月の歌舞伎座。もうそんな季節なのですね…。
先日鏡餅が売られているのを見つけ、軽いめまいを覚えました。

IMG_20181130_215824


 



■歌舞伎座 新春大歌舞伎の演目は?


1月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.舌出三番叟(しただしさんばそう)
二.吉例寿曽我(きちれいことぶきそが)
 鴫立澤対面の場
三.廓文章(くるわぶんしょう)
 吉田屋
四.一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)
 檜垣、奥殿

【夜の部】
一.絵本太功記(えほんたいこうき)
 尼ヶ崎閑居の場
二.勢獅子 (きおいじし)
三.松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)
 吉祥院お土砂の場
 四ツ木戸火の見櫓の場
  浄瑠璃「伊達娘恋緋鹿子」


いいですか、「一條大蔵譚」は「いちじょうおおくらものがたり」ですよ。
私は「いちじょうおおくらたん」だと長らく思っておりました。
ええそうです、「盟三五大切」もつい最近まで「めいさんごたいせつ」と読んでいた輩です(正しくは「かみかけてさんごたいせつ」)
電車内とかで口に出す前に気付けてよかった。。


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


正直なんだかどれも耳馴染みのある演目ばかりな気がしたのです。
しかしあくまで「気がした」だけでした。。

【昼の部】

「舌出三番叟」は、踊りを始めたばかりのころ見たことがあったと思います。
 
「吉例寿曽我」は浅草の新春公演(この記事)でやる「寿曽我対面」と同じものかと思ったら、登場人物が全然違うので、近寄れたと思いましたが後ずさりました。
 
「廓文章」「一條大蔵譚」は名前を聞いたことがあるのみで、内容は全く想像できておりませんが、
先日の中村屋さんのドキュメンタリーにて、中村七之助さんが「廓文章」の夕霧に抜擢された、というお話が出てきましたね。 


【夜の部】

「絵本太閤記」「勢獅子」も名前のみ。

「勢獅子」なんてしょっちゅう舞踊公演にかかるのに、何故だかいつもタイミングを逃して見られていないんです…
でも、よく体の動く方々が踊るような見ごたえのある踊りだと認識しております。笑

「松竹梅湯島掛額」は、横に小さく「伊達娘恋緋鹿子」の文字。
これは今月文楽で見に行くものでは…?!(この記事参照)
登場人物にも「お七」がいますね!


*現時点で知っていることは?


◇舌出三番叟


「三番叟」は、能に起源を発するご祝儀舞踊。お正月の幕開けにはぴったりなのだと思います。
「舌出」とある通り、三番叟役が途中でぺろっと舌を出すのです。

舞台で見たことがあるわけではないので、舌を出すのがちゃんと見えるのか分かりませんが、多分舌を赤く塗るのではないでしょうか。いずれにしても面白そうです!

確か曲も楽しかった記憶があります(自分もいつかやりたいと思ったので笑)。


◇松竹梅湯島掛額


「伊達娘恋緋鹿子」についてはこの記事で恥をさらしています。
恋する男のために娘が放火する、という話を元にした物語です。
12月に文楽で見るので、そうしたら詳細が分かるはず!

ただ題名が全然違うので、どこまでこれと同じなのかが分かりません。

***

これしか知らなかった…見たことがあるような名前の演目ばかりだったのに…


■観てみたい演目は?


演目というわけではないのですが、
「吉例寿曽我」に中村福助さんのお名前があるのです。
 
福助さんといえば、9月に「金閣寺」の慶寿院尼役で、5年ぶりに舞台復帰されたばかり。
ご病気をされる前の舞台は映像でしか見たことがありませんが、9月の舞台でお声の美しさと品の良さに感動し、初心者ながらご復帰が心から嬉しかった。
「吉例寿曽我」、幕見でもいいので見に行きたいですね。

昼の部は他に、踊り好きとしてやっぱり「舌出三番叟」は興味があるし、
私でも名前を聞いたことがある(=有名に違いない)お話を見ておきたい気もしています。

しかし夜の部も大変魅力的で、
2018年の公演だけでも何度も歌舞伎の魅力に気付かせていただいた中村吉右衛門さん
「名高大岡越前裁」での知性と気品にあふれた名奉行ぶりが忘れられない中村梅玉さん
「法界坊」での愛嬌とリズム感、後半の舞踊にやられた市川猿之助さんが、
各演目の主要な役で出演されるようです。
これはもう、私の個人的な歌舞伎一年目の総集編として素晴らしい三演目なのです…!

「松竹梅湯島掛額」、中村七之助さんの「お七」、見たいですねぇ…。

ちなみに先ほどからよく登場する12月の文楽「伊達娘恋緋鹿子」ですが、 
文楽と歌舞伎とで、同じ演目を同じ時期に見られるって面白いのです。
「夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)」がいい例で、6月に歌舞伎、9月に文楽で見た(この記事)のですが、
ちょっとずつ出てくる文化が違ったり、それぞれの良さが改めて分かったりして、とても勉強になるのです。

そして、舞踊公演でニアミスし続けている「勢獅子」!笑

 『日本舞踊ハンドブック改訂版』(藤田洋、三省堂、2001年)によれば、
「祭礼舞踊のエッセンスを存分に盛り込んだ、賑やかな一幕」とのこと。 

日本舞踊ハンドブック改訂版 [ 藤田洋 ]

価格:1,782円
(2018/11/30 22:49時点)



そんなことを言われたら、今度こそ見逃したくないと思うに決まっているのです。笑


■どのチケットを買う?


夜の部は、3等でもなんでもともかく全て見たいと思っています。
昼は厳選して幕見の予定。

なにせ1月は浅草も行くし、国立劇場の方も面白いと聞いているのです。
本当は全て見られたらいいのですが、働く庶民には厳しい話。
いつかはそんな贅沢ができるようになりたいものですね…

(ちなみに国立劇場の公演の「物知らず」をやらないのは、基本的に毎回知らない演目をやっているからです。笑)


■まとめ


新年から歌舞伎を見にいくようになるとは、数年前には考えてもみませんでした。
歌舞伎好きとして迎える2019年が楽しみです。

しかし、歌舞伎の公演って本当に多いですね…!
とてもじゃないけれど追いきれない。
追いきれないからこそ、どれもこれも魅力的に見えてしまう。

来年は「選ぶ力」を養う一年にしたいですね。。
 
プロフィール

わこ

◆東京都在住╱地味目のOL (平成生まれ)。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇2年目、毎月何度か劇場に通う日々。
◆着物好きの友人の影響で、着物でのお出かけが増えてきた今日この頃。

Twitter プロフィール