ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

物知らずシリーズ

物知らずが行く歌舞伎#12〜八月納涼歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


物知らずシリーズ、更新速度がどんどん遅くなってまいりました。初日は目の前です。わたくし、お尻に火がついております。

さて、八月納涼歌舞伎は三部制。
各部が少しずつ短い分、いつもよりちょっぴりお安いお値段で観ることができます
一番手軽な3階B席3,000円です。

※ご参考までに、3階B席からの見え方はこちら↓




全演目の見どころなどは、すでに公式サイトに掲載されていますのでそちらをご参照いただき、
「歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人」八月納涼歌舞伎の情報はこちら)(当方またもや完全なる出遅れ)
ここでは「歌舞伎初心者、こんな感じの予備知識で観に行きますよ!」というのを晒します!

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■歌舞伎座 八月納涼歌舞伎の演目は?


8月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【第一部】
一.伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ)
 御殿/床下
二.闇梅百物語(やみのうめひゃくものがたり)

【第二部】
東海道中膝栗毛(とうかいどうちゅうひざくりげ)

【第三部】
新版 雪之丞変化(しんぱん ゆきのじょうへんげ)


「伽羅先代萩」を「めいぼく〜」と読むのを知ったときには、知識人の遊び心に驚きもしたし、半ば呆れもしました。笑
伽羅(きゃら)って、名木の誉れ高い香木ですよね。 だからって。。

ちなみに私、学生時代に一瞬だけ香道の講座に通いました。
伽羅の香も度々聞かせていただいたはずですが、 他の香木との違いがいまいち掴めていない。。
とりあえず、少しスパイシーさのある、甘い香りだったことは何となく記憶しております。(※多分他のものもそう) 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【第一部】

「伽羅先代萩」は、NHKEテレ「にっぽんの芸能」で、いつだったか坂東玉三郎さんが語っていらっしゃったのを覚えています。
核となる女方の役・政岡の演技について。
お芝居として観たことはありませんが、名前とうっすらとした展開は分かる…気がしております。 
 
「闇梅百物語」は、映像でちらりと…。
おばけがいろいろ出てきて踊るやつ、というぼんやりとした知識です。笑 


【第二部】

松本幸四郎さん・市川猿之助さんのタッグでシリーズでやっているものですよね。
どれも観たことがないのですが、十返舎一九の原作をもとに、いつも楽しそうな舞台が展開されていることだけは存じております
 

【第三部】

これは「新版」とあるように新たな演出でやるようなのですが。。
そもそもの「雪之丞変化」は、初めて聞く名前でした。


*現時点で知っていることは?


◇伽羅先代萩


先述の通り、テレビで玉三郎さんが語っていらしたのを観たくらいしか分かっていませんが。。

要はお家騒動もので、政岡(今回は中村七之助さん)は自らも一人の母でありながら、幼君・鶴千代中村長三郎くん)を守るために、未だ幼い自らの息子を犠牲にするのです。
政岡の一子・千松中村勘太郎くん)も、自分のすべき役目は分かっていて、進んで鶴千代の身代わりになります。

そして愛息が息絶えても、あくまでその家に仕える者として、すぐに素直に悲しみを表に出すことができない。

そんな一人の女性の心の内を、役者としてどのように表現しているかというのが、番組で語っていらした内容でした。

本当にね、当ブログでは何度も言っているのですが、歌舞伎に出てくる女性たちは強すぎる、無理をしすぎる。。

おそらくこの場面を含むお話かと思います。


◇闇梅百物語

本当にもう、先述の「おばけがいろいろ出てきて踊るやつ」というくらいしか知らないのですよ。笑

でも配役を見ているだけで、骸骨、傘一本足、河童…と何やらにぎやか。
夏にはぴったりの演目なのではないでしょうか!


ちなみに、百物語というのは「怖い話大会」のようなものだったようです。
何人かで集まり、行灯に百本の灯心を入れ、ひとつ怖い話が終わるごとに一本ずつ抜いていき、最後の一本が抜かれて真っ暗闇になったときに、化け物が現れるとされていたとのこと。

百物語って幽霊の話ばかりかと思っていたのですが、 江戸当時はどちらかというと不思議な話が中心だったようです。
「因果応報というような由来のはっきりするものでなく、説明のつかない怪異や不気味さが多く語られ」たそうです。『一日江戸人』杉浦日向子、平成17年、新潮文庫) 
 

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***

はい、そして第二部と第三部の演目にいたっては何も知らないという。

元気いっぱい物知らず。 


■観てみたい演目は?


これはもう、私は何よりも「伽羅先代萩」でした。

七之助さんの政岡、玉三郎さんからどのように引き継がれていったのでしょう。
たかだかテレビでほんの一部を垣間見ただけですが、少しでも知ったあとだと観劇欲が高まります!
それから、三月の「盛綱陣屋」(感想はこちら)で堂々たる小四郎を演じていらした勘太郎くんの千松。
長十郎くんの成長ぶりも気になるところです 
パパが大河ドラマでご活躍の間に、ご兄弟は舞台で大活躍ですね!

そして「闇梅百物語」
やはり今の季節に楽しいものは楽しんでおきたいな、というのはありますね。笑

「東海道中膝栗毛」は、スピンオフの上映があったり、前作がシネマ歌舞伎になっていたりと、盛り上がっている様子。
私はいずれも観ていないのですが、先日の三谷かぶき(感想はこちら)を観るにつけても、幸四郎さんと猿之助さんのコンビは絶対楽しい
宙乗りもあるようです。

さて、ここまで全くと言っていいほど触れていない「新版 雪之丞変化」ですが、これは幕見もかなり並ぶのでは?と思っています。

何せ!玉三郎さんなので!!

「歌舞伎美人」内のこちらの記事に詳しいですが、映像を用いつつ、実演と織り交ぜて展開するようです。
どんな演出になるのでしょう…?納涼ならではの実験的作品になるのでしょうか。
その前にこの記事内のお写真の隙のなさを見て。


いずれにせよ、また絞れないひと月がやってくることは間違いありません。笑


■どのチケットを買う?


白状しますと、すでに一部はチケットを買いました。幕見で我慢できる気がしなかった。。
とはいえ決して「いいお席」ではありませんが。笑

二部と三部も幕見で観に行くのではないかと思います。 

さて、冒頭に「ちょっとお安く観られる」 ということを書きました。
確かに各部だけ抜き出して観れば、お安く観られるのは間違いありません。

しかし、二部制のときを考えると、全て幕見で通した場合、4,000円×2部で8,000円。
今回はおそらく幕見の通しが3,000円だと思うので、すべて通すと3,000円×3部で9,000円。

・・・。

商売上手めー!!!笑 


■まとめ


先月はいろいろと忙しくしておりまして、ブログの更新はおろか、歌舞伎は一度も観に行けず…
現在狂おしいほどに、劇場の空気と歌舞伎を求めております。笑 

そんな8月は、ハードルを感じずに気軽に観に行けそうな演目が揃っているなぁという印象です。 
「難しい!」と感じる可能性があるのは、先代萩くらいではないでしょうか。
あとは現代の感覚で楽しめるものなのではないかと踏んでいます。

いや、でもだからと言って、古典の演目を勧めないわけでは決してないのです。
むしろ古典に、よく分からなくても圧倒的な力を感じたりするよな、と日々思っています。 

…ちょっと話の方向性がずれてしまったのですが

8月は幸いお休みも多くいただけるので、先月分を取り返すように歌舞伎を観たい!!
歌舞伎座の空気に浸りたい!!!


夏の暑さの中で幕見席に並ぶ恐ろしさを、私はまだ知りません。
いらっしゃる方はどうぞお気をつけて…!

物知らずが行く歌舞伎#11〜七月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


物知らずシリーズ、大変に遅くなりましたが7月分です。もう6月終わる。。
(いや、でもこの記事などなくても7月は情報に溢れるはずだと確信しております。なぜなら、)

7月の歌舞伎座は海老蔵さん祭りです。
ご子息の勸玄くんもご出演とあって、6月20日時点ですでに昼の部は全日程売切れ
夜の部も3階席はA席、B席ともに満席です。ひえぇ 

そんな七月大歌舞伎、きっと初めて歌舞伎をご覧になる方も、いつもより多くいらっしゃるのではないでしょうか。

全演目の見どころなどは、すでに公式サイトに掲載されていますのでそちらをご参照いただき、
「歌舞伎公式総合サイト 歌舞伎美人」七月大歌舞伎の情報はこちら)(当方完全なる出遅れ)
ここでは「歌舞伎初心者、こんな感じの予備知識で観に行きますよ!」というのを晒します!




■歌舞伎座 七月大歌舞伎の演目は?


7月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.新歌舞伎十八番の内
 高時(たかとき)
二.西郷と豚姫(さいごうとぶたひめ)
三.新歌舞伎十八番の内
 素襖落(すおうおとし)
四.歌舞伎十八番の内
 外郎売(ういろううり)

【夜の部】
通し狂言
星合世十三團(ほしあわせじゅうさんだん)
 成田千本桜


今月は比較的読みやすい演目名が並びますね!
それだけでちょっぴり安心感があります。


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「素襖落」は、昨年11月に歌舞伎座で観ました!
尾上松緑さんの太郎冠者でした。楽しく観た記憶。
同じ演目、結構ちょこちょこ出るんですね。 
 
「外郎売」、こちらは演劇をかじっていた時代に馴染んだもの。
歌舞伎としては完全なる初めましてです。むしろよく本物知らずにやってたな。
 
あとは残念ながら、存じ上げませんね…。
名前すら知らなかった演目2つです。

【夜の部】

何も分かりませんっ!(簡潔)
でも場面の名前を見る限り、「義経千本桜」が元になっているのかしら…?


*現時点で知っていることは?


◇素襖落


狂言がもとになった、気軽で楽しい演目だったと記憶しています。

遣いに行った先で、散々酒を振舞われた上に、褒美に素襖(すおう、武士の礼服の一つらしいです)までもらった太郎冠者(たろうかじゃ)

せっかくもらった素襖を主人に取られまいと、必死に隠し通そうとするのですが、
いかんせん太郎冠者はすっかり酔っ払っているわけです。 

千鳥足で頭もいまいち鈍くなっている太郎冠者と、その主人との間の素襖攻防戦が笑いを誘います。


◇外郎売

「外郎売」と言えば、早口言葉の長ゼリフが有名なのではないでしょうか?

かく言う私も演劇部時代、一生懸命練習しました!
歌舞伎がもととは知っていましたが、当時は歌舞伎が何かを知らなかったので、ただ闇雲でしたよね…。
当然知らない言葉ばかり出てくるので、なかば呪文のように覚えた記憶があります。笑 

この早口に至る流れは全く知らないのですが、ぜひ本物を聞いてみたいものです。


◇成田千本桜

この演目自体は知らないのですが、元になっているであろう「義経千本桜」は浄瑠璃の三大名作の一つで、とても有名な演目です。

通しではなかなか上演されませんが、「渡海屋」「大物浦」「鮨屋」「吉野山」なんかは単独でよく出ているようで、テレビ放映も多く、いずれもどこかしらで観たことがあります。
(「鮨屋」を今年2月に観たときの感想はこちら

私が観劇を始めたこの短い間に観ることができているのだから、相当頻繁にやっていると思っていいのではないかと。笑

全編通すと主人公がどんどん変わってしまうので、その辺がどのようになるのか分からないのですが、きっと見どころ盛りだくさんの舞台になるのでしょう!

各場面の主人公的な役を、全て海老蔵さんが早替りでなさいます。
宙乗りもあるようです。凄そう。


■観てみたい演目は?


やはり知っている演目として、「素襖落」「外郎売」は気になりますね~。

特に「外郎売」は、海老蔵さんのご子息・堀越勸玄くんが、早口の長ゼリフを勤めるようですよ!
市川新之助襲名を来年に控えた勸玄くん、ご活躍が楽しみです。

夜の部は、先述しましたが海老蔵さんが13役の早替り!
4時間ほどの長丁場を、これだけ替わりながら勤めあげる物凄さ。

どれを観ても、きっと見ごたえがあるんだろうなぁ。


■どのチケットを買う?


7月も幕見になりそうですね…何せチケット買えないので…

でも幕見席も相当混雑するのではないかと。
5月の團菊祭、海老蔵さんの出る幕はとても並んでいたと聞いています。

今回もみなさん早くから通しの切符を買いに並ぶんじゃないかなぁ、と私は踏んでおります。
途中から観ようとすると立ち見になりそうな気が。。

Twitterで「歌舞伎座幕見」と検索すると、幕見の混み具合情報を多くの方が提供してくださっているので、行く前に状況を見ておいた方がいいかもしれません。

それにしても海老蔵さん&勸玄くん恐るべしです。さすがです。


■まとめ


海老蔵さん、実はそれほど観たことがあるわけではないのです。
昨年の團菊祭で観たくらい。あとはシネマ歌舞伎で拝見したのが一回でしょうか。
今年の5月も見損ねているので

でも、その少ない機会でも、やっぱりとても印象に残っています。存在感がすごい。
ぜひまたしっかり拝見したい!

夏本番の7月、幕見席の切符売り場に長時間並ぶのはなかなかしんどそうですが、水分と塩分を欠かさぬように気を付けつつ頑張りたいと思います!笑

 

物知らずが行く歌舞伎#10〜六月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。

※2019.06.02 「寿式三番叟」の内容に誤りがあり、該当箇所に追記いたしました。


物知らずシリーズ、ついに10本目を数える運びと相成りました。やったー。

6月の歌舞伎座です。夜は新作ですね!
本日も元気よく、知識不足を晒そうと思います。

ソレソレ晒せ さら〜せ〜♪(長唄「多摩川」より)(※関係ない)

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■歌舞伎座 六月大歌舞伎の演目は?


6月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)
二.女車引(おんなくるまびき)
三.梶原平三誉石切(かじわらへいぞうほまれのいしきり)
 鶴ヶ岡八幡社頭の場
四.恋飛脚大和往来(こいびきゃくやまとおうらい)
 封印切

【夜の部】
三谷かぶき
月光露針路日本 (つきあかりめざすふるさと)
 風雲児たち


そういえば全然意識していなかったのですが、歌舞伎の外題は字数が奇数なのだとか。

そしてやっぱり読めない。「梶原平三誉石切」はぎりぎり読めそうで絶妙に読めない。
新作は絶対読めない。笑 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「寿式三番叟」は、大好きな踊りです。
映像でも度々観ますし、お稽古に居合わせることもあり、舞踊の会でも出るので、比較的親しみ深い気がしています。
 
「女車引」「車引」というのが7月の歌舞伎鑑賞教室(国立劇場)で出るのですよ。
いえ、そちらも観たことはないのですが、その関連かなぁと薄ぼんやり。。
 
「石切梶原」「封印切」は、いずれも名前のみ聞いたことがあるといういつものパターンです。

【夜の部】

新作なので知りようがないと言えばないのですが、原作も存じ上げず…かたじけない…。


*現時点で知っていることは?


◇寿式三番叟


※2019.06.02追記※
ここに書いてある「鈴の段」の、片方がサボるのをもう片方がどうにかするくだりはありませんでした!
確かにこれがあるものを何度も観ているのですが、様々あるようです。訂正してお詫び申し上げます。
なお、「あれ、こんな演目じゃなかったっけ?」というのは初心者のやりがちなミスではないかと思うので、あえて間違っている原文を残しておきます。混乱を生んでしまい申し訳ございません。


五穀豊穣、天下泰平を祈る舞踊ですが、いつもその辺は深く考えずに、ひたすら後半の「鈴の段」(二人の三番叟が鈴を鳴らしながら踊るところ)を楽しみに観てしまっています。笑

「寿・式三番叟」と分けます。「寿式・三番叟」ではないのがミソです。
以前、文楽の竹本織太夫さんが「サクマ式ドロップスみたいに言わないでください」とおっしゃっていたのが、私に強烈な印象を残しております。

さて、半蔵門駅の発車メロディーにもなっているこの曲。
前半はしっかりした雰囲気ですが、後半、二人の三番叟の踊りになると、前述の通り軽快でちょっとユーモラスな展開になっていきます。

片方の三番叟が途中でサボり始めるのを、もう一方が何とかして踊らせようとするくだりなんかがあって、思わず頰が緩んでしまいます
これ、文楽版はもちろん人形がやるのですが、疲れてしまってズル休みを始めるお人形、めちゃくちゃかわいいですよ!!!

ここで使われる鈴の音が大好きなんです!この記事で語っています)
華やかに繰り返される音楽の中に鈴のしゃんしゃんという音が混じり、心踊ります。

ちなみに半蔵門駅で使われているのは、この繰り返される旋律の中の一部分です。
同じ合の手(三味線のメロディー)が何度も何度も聞こえてくるので、終わってしばらくは音楽が頭から離れなくなること請け合いです。笑


◇女車引

「車引」は、「義経千本桜」の松王丸・梅王丸・桜丸が出てくるものだというところまでは分かっているのですが、こちらも実際に観たことはなく。

ただ「女車引」の登場人物 千代・春・八重はいずれも松王丸・梅王丸・桜丸の妻なので、同じ構図で女版に趣向を変えているのかな?と想像しております。

すみません、少しも予備知識ではないですね。笑


◇封印切

あれですよね、

馴染みの傾城を身請けするために、預かりものの絶対に手をつけてはいけないお金を使ってしまう話ですよね(ざっくり)。

細かいことは全く分かっていません。

でも梅川と忠兵衛といえば、このあとに続く場面である「新口村」は、一昨年歌舞伎座で観ているし、女流義太夫をテレビでやっていたのも聴きました(竹本駒之助さんの語りがもう素晴らしくて…テレビの前でぼろ泣き)

逃げて行く恋仲の二人が、忠兵衛の実父・孫右衛門と別れの挨拶をする「新口村」。
二人が逃げていた理由がここで分かるはず!笑


◇月光露針路日本 風雲児たち

原作を知らなかったのですが、みなもと太郎さん原作の長編歴史ギャグ漫画とのことです。
 

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三谷幸喜さんが作・演出を担当していらっしゃいます。
すでに2018年に、三谷さん脚本でドラマ化していたんですね。

登場人物を見る限り、学校で習うような歴史ではなくてちょっとコアな感じがしますね…!
どんな感じになるのでしょう。楽しみです。


■観てみたい演目は?


昼の部はどれも惹かれます!
踊り好きとしては三番叟、
それから7月に観る予定の「車引」の前に「女車引」。

中村吉右衛門さんの「石切梶原」と、
片岡仁左衛門さんの「封印切」は、
いずれも何度もやっている様子。

何度も出すということは、それだけ当たり役なのかなぁと。詳しくは分かりませんが。
初めて観る演目だからこそ、そういう配役で観られるのは嬉しかったりするわけです。

そして、夜の部の新作も気になっています。

新作を舞台でちゃんと観るのは、自分にとって初めてだったと思います。
これまでもいろいろ新作歌舞伎は出てきていたはずなのに、何だか一歩を踏み出せなかったんですよね。
 
でも、例えばシネマ歌舞伎の『桜の森の満開の下』なんかを観て、あるいは江戸の芝居を舞台にした小説を読んで、
「新しいものが生まれる瞬間に立ち会えるって、ものすごくエキサイティングなのではないか」ということに思い至ったわけです。

これからは新作にも足を運んでみようと。


■どのチケットを買う?


昼夜ともに通しで幕見か、3階席かですかね!

昼の部は、できれば本当は3等A席以上の席で観たい気持ちはあるのですが…
6月は未来座の日本舞踊公演も観に行くので、観劇予算がちょっとあれなんですよね
(舞踊公演についてはこの記事が分かりやすいかと思います。ぜひ!)

***

余談ですが、
この項の一発目に「通しで幕見」という選択肢が出てきてしまうのが、申し訳ないのですが全然一般的じゃないよなぁと我ながら思うのです。

幕見はやっぱり幕ごとに観るのが最大の目的でしょうし、席も長時間向きではない(狭さ、出入りの多さ、チケットを幕ごとに確認しなければいけない煩雑さ等)。
しかも、通しで買うと結局3等B席とお値段変わりませんし。

ただ、3等席は買おうにもなかなか手に入らないのです。
売り切れるのがとにかく早い。

「松竹歌舞伎会」に入れば先行で買えますが、年会費を払って毎月通しで観に行ける自信もなく(結局大半は観てますが!笑)。

そんな訳で、ご参考になれずに申し訳ないのですが、一庶民の気楽な観劇生活というところで一つ。。


■まとめ


まとめというか、個人的な感慨なのですが。笑
 
6月といえば2年前、私が歌舞伎を好きになるきっかけになった公演があった月なのです。
歌舞伎座ではなく国立劇場なのですが、仁左衛門さん主演の「霊験亀山鉾」ですね(この記事、あとこの記事で触れています)
仁左衛門さんの悪の華っぷりに、すっかりやられてしまったのでした。

しかしそこから、今のように頻繁に観に行くようになるまでにはやや間が空きまして。
なので「歌舞伎歴」というところをどう換算するか、いつも迷うんですよね。。

何にせよ、正直ここまで歌舞伎を好きになると思っていなかったので、人生面白いものです。

そんな思い入れのある6月に、今度は初めて新作を観に行かむという。
私の歌舞伎との関わりには、何やら6月というのが絡んでくるようです。


【関連記事】
「寿式三番叟」初心者はこう楽しんだ!〜六月大歌舞伎(歌舞伎座) 昼の部感想
「女車引」初心者はこう楽しんだ!〜六月大歌舞伎(歌舞伎座) 昼の部感想
「石切梶原」初心者はこう楽しんだ!〜六月大歌舞伎(歌舞伎座) 昼の部感想
「封印切」初心者はこう楽しんだ!〜六月大歌舞伎(歌舞伎座) 昼の部感想
三谷かぶき「月光露針路日本 風雲児たち」観てきました!〜六月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想

 

物知らずが行く歌舞伎#9〜團菊祭五月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ第9段は團菊祭!

去年の團菊祭は、まだ人生5回目くらいの歌舞伎観劇でした。
こういう名前のついた公演が巡ってくると、自分の観劇経験が少しずつ積み重なっているのが分かって何だか嬉しい。

そして!注目すべきは七代目尾上丑之助初舞台」!!
尾上菊之助さんのご子息、寺嶋和史くん(5)が「尾上丑之助(うしのすけ)」を襲名します!

和史くん改め丑之助くんは、おじいさまに尾上菊五郎さんと中村吉右衛門さんを持つという、とんでもなく豪華な家系図。
将来が楽しみですね!

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■歌舞伎座 團菊祭五月大歌舞伎の演目は?


5月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
二.歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)
三.神明恵和合取組(かみのめぐみわごうのとりくみ)
 め組の喧嘩
 品川島崎楼から神明末社裏まで

【夜の部】
一.鶴寿千歳(かくじゅせんざい)
二.絵本牛若丸 (えほんうしわかまる)
 七代目尾上丑之助初舞台
三.京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)
 道行より鐘入りまで
四.曽我綉俠御所染(そがもようたてしのごしょぞめ)
 御所五郎蔵


「神明恵和合取組」も読めませんが、ベストオブ読めないは「曽我綉俠御所染」に進呈したいと思います。
この辺り、別に「昔の人は読めた」とかそういう話ではないのではないだろうか。。 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「寿曽我対面」は、お正月から度々やっている「曽我物」の一つですね!
観たことはないのですが耳馴染みは非常にあります。
 
「勧進帳」もとっても有名ですよね。同じく「名前は何度も耳にしながら、実際には観たことがない」といういつものパターンです。
 
「め組の喧嘩」も同じく名前のみ。確か以前シネマ歌舞伎になっていたので、予告編を観たのだと思います。

【夜の部】

「京鹿子娘道成寺」が出るんですね!!
言わずと知れた舞踊の大曲、という印象ですが、通しでちゃんと観たことはなかったのではないだろうか。
 
そして他のは全く知らないという。そういうこともある(そういうことの方が多い)


*現時点で知っていることは?


◇寿曽我対面

「曽我十郎・五郎の兄弟が、小林朝比奈の手引きで親の敵・工藤祐経と対面する」という場面だと認識しています。←この1年で得た知識

この曽我兄弟の敵討ちの話はいろんな演目にアレンジされているようで、昨年10月にも上演された「助六」もそうなんですね!(感想はこの記事
舞踊の振りにもしばしば入っている気がします。
知っておくと、他の物を観るときにも楽しさが増しそうです。

◇勧進帳

これも有名な演目ですよね。非常にうろ覚えですが…

「頼朝勢から逃げる義経と弁慶一行」vs「安宅の関を守る富樫」との、関を通すか通さぬかの攻防で、
弁慶がこの富樫を突破するために、その場のアドリブで勧進帳を読み上げたり、主である義経を打擲したりするのではなかったか。。

富樫はこれが義経と弁慶であることを分かっていつつ、その弁慶の気迫に負けて、ついに関を通す、という流れだった、はず、です。笑

弁慶が花道を「飛び六方」で捌けていくのを昔テレビで観たことがあって、「これぞ歌舞伎!」という印象でした。

『窓際のトットちゃん』にも出てきます。プチ情報。

◇め組の喧嘩

ちゃんとは知らないのですがあれですよね、
鳶vs力士で大喧嘩になるやつですよね(ざっくり)。

杉浦日向子さんの『一日江戸人』(新潮文庫、平成17年)によれば、江戸時代において、力士はモテる職業だったとか。

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「火事と喧嘩は江戸の花」という言葉もあるし、もう江戸っ子のためにある芝居としか思えません。笑

め組の親分は尾上菊五郎さん
菊五郎さんの江戸っ子が大好きです。さっぱりしていて、張りがあって。
何だかこう、頼りたくなっちゃうというか。

◇京鹿子娘道成寺

もうこれは名前だけならずっと知っていたレベルで有名なやつです。

確か、女人禁制の道成寺に白拍子花子(実は清姫の亡霊)がやってきて、舞を舞いながら、所化(僧)たちの隙を突いて鐘の中に飛び込み、恋に狂った蛇体となって現れるという流れ。

僧・安珍(あんちん)に恋をした娘・清姫(きよひめ)が、安珍に裏切られた恨みから彼を追い、安珍が逃げ込んだ道成寺の鐘に蛇体となって巻き付いて焼き殺してしまうという、非常に物騒な伝説に由来しています。

「京鹿子娘道成寺」はこの後日譚で、道成寺に鐘が再興されるというところに白拍子花子がやってきて、鐘を拝ませてほしいと頼むところから始まるのではなかったか。 
この花子が実は清姫の亡霊で、舞い踊るうちに徐々にその本性を顕していくのだったはず(いつもながらうろ覚え)

長い曲なので、様々な場面があります。
しっとりと女心を表すところがあったり、
華やかな三段重ねの傘(振り出し笠)を持って踊るくだりがあったり、
振り鼓(鈴太鼓)というなかなか素敵な音が出る小道具が出てきたり(振り鼓についてはここで語ってます)

一度ちゃんと観ておきたかった舞踊です。


■観てみたい演目は?


今月個人的に絶対に外したくないのは、「め組の喧嘩」「絵本牛若丸」「京鹿子娘道成寺」でしょうか。

何たって「絵本牛若丸」は、丑之助くん初舞台襲名披露です。
吉右衛門さんも菊五郎さんもご出演とあれば、行かない理由がない!

そして「め組の喧嘩」は、とにかく菊五郎さんの江戸っ子を観たい一心です。笑
他にも、過去に観てきてとても印象に残っている役者さんが揃っていて、楽しみ。

菊之助さんの踊りは、まっすぐ芯が通っている感じがして好きなのです。
道成寺はどんな感じでしょう。今からわくわくしています。

市川海老蔵さんが弁慶をなさる「勧進帳」もとても興味深いです。お家芸ですもんね!
迫力があるだろうなぁ。。 


■どのチケットを買う?


演目を選んで幕見かなぁと思っていましたが、特に夜の部は混みそうでもあるし、三等席を押さえることも検討しております。
「道成寺」は花道での踊りも割と長かったと思うので、本当は花道がちゃんと見えるところを取りたい…!

ただ気がかりなのは、5月、国立劇場の文楽公演が豪華なんですよね…
「妹背山婦女庭訓」の通し上演。昼夜分けての上演なので、どちらも取るしかないという。。

何かを求めれば何かを失うのですね。
(娯楽を求めればお金を失うのですね。 )


■まとめ


ゆくゆくはご自身も受け継いでいくであろう「菊」の字が入った公演で、襲名披露ができる丑之助くん。
「絵本牛若丸」のご出演陣、さすが豪華ですね!
「菊五郎劇団出演」という言葉も、頼もしく背中を支えてくれそうな響きです。

素敵な舞台になるだろうことに胸を高鳴らせつつ、
息子さん初舞台の演目の直後に大曲が待っているという菊之助さんにも大注目の5月です。笑


物知らずが行く歌舞伎#8〜四月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ、末広がりの第8弾は平成最後の歌舞伎公演!

平成生まれとしては、人生の中で二つ目の元号を味わえるのがちょっぴり楽しみでもあり。
次の元号生まれの子たちに「君たちは平成を知らないね?」というすごくどうでもいい自慢をしている自分が目に浮かびます。笑 

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■歌舞伎座 四月大歌舞伎の演目は?


4月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.平成代名残絵巻(おさまるみよなごりのえまき)
二.新版歌祭文(しんぱんうたざいもん)
 座摩社
 野崎村
坂田藤十郎米寿記念
三.寿栄藤末廣(さかえことほぐふじのすえひろ )
 鶴亀
四.御存 鈴ヶ森 (ごぞんじすずがもり)

【夜の部】
一.源平布引滝(げんぺいぬのびきのたき)
 実盛物語(さねもりものがたり)
二.猿翁十種の内 黒塚 (くろづか)
三.二人夕霧(ににんゆうぎり)
 傾城買指南所


一発目の演目名、「平成代」を「おさまるみよ」と読ませるあたりが歌舞伎っぽいですよね。読めるかいな。

お昼の三幕目は、坂田藤十郎さんの米寿記念ということで、「藤」の「末廣」(=八)という理解で合っているのでしょうか。 

歌舞伎の演目名って、結構いつも日本語の可能性に挑戦している気がします。 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

「新版歌祭文」は、「お光」という登場人物には非常に見覚えがあります。
舞踊「お光狂乱」(おみつきょうらん)、日舞のお稽古でよく見るのです。
 
「鶴亀」は、もし私が知っているものであれば、何なら自分も以前踊ったことのあるご祝儀ものの舞踊ですが、それでしょうかね…?
 
御存鈴ヶ森」は、「御存」と言われても残念ながら名前しか存じ上げませんでした。すみません。。どれくらいの方が御存じなのだろうか。。


【夜の部】

「実盛物語」!!来ましたー!観たことあるやつ!
この部分は昨年11月に平成中村座で観ており、さらにこの前の部分にあたる「義賢最期」も今年の新春浅草歌舞伎で観ることができたので、前回よりも理解を深めて観劇することができそうです。
 
「黒塚」は名前は聞いたことがありますが、どんなものかは全然分かっておりません。。
 
「二人夕霧」は知らないのですが、登場人物のお名前からして、今年1月に歌舞伎座でかかっていた「廓文章」と関係がありそうな予感。
と言っておいて、年始の「廓文章」観ておりません。よって、残念ながら何も知りません。笑


*現時点で知っていることは?


◇新版歌祭文

先述した舞踊「お光狂乱」は、この場面に出てくるお光ちゃんの踊りです。
歌舞伎とまるきり同じ設定なのかどうかは定かでないのですが、「野崎村」の場面を元にしているのは確かだと思います。

お光は、確か恋する久松に他のいい仲の相手がいるのを知って、最終的に久松を諦めるんじゃなかったか。。
うろ覚えですが、大好きな久松さんとは一緒になれないはずです。
ほんとに誰も彼も、歌舞伎に出てくる娘たちは自己犠牲が過ぎるよ。。

◇鶴亀

なんだかよくありそうな題名なので、私が思っているものでいいのかちょっと自信がないのですが…
想像しているものであれば、名前の通りおめでたい踊りです。
比較的ゆっくりしたご祝儀舞踊なので、「踊りって楽しい!」という方向性ではないかと思いますが、それもまた引き締まって良いなぁと思います。

それにしても、女帝に坂田藤十郎さんは凄い!米寿でいらっしゃるのですね…!

◇実盛物語

※2019.3.17追記※
太郎吉の配役が出たので更新しました!
寺嶋眞秀(まほろ)くんでしたね! 寺島しのぶさんのご子息です。

前回の感想はこの記事に綴っています。
この記事だけだと内容はさっぱり分からないのですが、初心者的にどんなところが面白かったかはいろいろ語っています。

実盛片岡仁左衛門さん)と瀬尾中村歌六さん)の本心、
芯のある女性・小万片岡孝太郎さん)の(ちょっと怖いけど)さすがの死に際、
小万の息子・太郎吉寺嶋眞秀くん)の圧倒的かわいらしさ。

特に題名にもなっている実盛の語りは、きっと素晴らしいことでしょう。
(※「実盛の物語」ではなくて、「実盛が物語る」お話です。)

源平の争いの時代、登場人物が「平家方と見せかけて実は…!」の連続なので、初めてであれば予習をしていくことを強くお勧めします!
(初心者ながら予習用の記事を書いてみました⇒【歌舞伎初心者向け】ざっくり予習する「実盛物語」

「実盛物語」に限らず、歌舞伎においてこの「実は」は非常に曲者で、理解を妨げる一因だと思うのですが、これが分かった上で観ると人間模様が非常に刺さります!

ちなみに、この前の場面「義賢最期」の感想はこちら
この記事も感想ばかりで肝心のあらすじには触れていませんが、「実盛物語」に痛ましい姿で登場する小万がいかにかっこいい女性か、ということはお伝えできるのではないかと。笑

◇黒塚

内容については全然知らないのですが、市川猿之助さんの十八番だと勝手に思い込んでます。笑
何せ「猿翁十種の内」ですもの。(猿翁さんは、先代の猿之助さんです。)

というわけでちょっとだけ予習をしてみたところ、なんとロシアンバレエの動きも取り入れられているとか…!

今回の公演とは関係ありませんが、舞踊「高坏」はタップダンスが取り入れられているという話ですし、文化のごった煮がおもしろいですね! 


■観てみたい演目は?


「平成代名残絵巻」、内容はさっぱり見当がつかないのですが、中村福助さんのお名前が一番最初に出てくるのが嬉しい。
昨年9月にご復帰なさり、今年の1月、そして4月とどんどんご出演を重ねていらっしゃいますね!

「新版歌祭文」は、関連する舞踊を観ているだけに、ぜひちゃんと観てみたい演目です。
「お光狂乱」、私もいつか絶対に踊りたい。
そのときに、元になっている歌舞伎の内容を知っているかどうかで全然違うと思います。

「鈴ヶ森」はとにかく配役が豪華ですね!
手元のチラシには尾上菊五郎さん中村吉右衛門さんしか載っていないのですが、
公式サイトにもある最新版のチラシには、これに加えて市川左團次さん坂東楽善さん中村又五郎さんのお名前が並びます。素晴らしいボリューム。
これはぜひとも観ておきたい!! 

「実盛物語」、平成中村座での中村勘九郎さんの実盛は素晴らしくきりりとした武将だったのですが、仁左衛門さんだとどんな感じになるのでしょう。
きっといろんな内面を感じさせる、懐の深い実盛に違いない。
絶対に外せない演目です。

二月大歌舞伎の魚惣この記事と弥陀六この記事に痺れた歌六さんの瀬尾も、大変に楽しみです。 

踊り好きとしては、舞踊に定評のある猿之助さん「黒塚」も気になります。

…はい、また絞れなくなるパターン突入です。笑
 


■どのチケットを買う?


今回は幕見でぽつぽつと観に行く予定です。
「鈴ヶ森」「実盛物語」は絶対外せないとして、そこに何をくっつけようかしらと悩み中。
お光ちゃんも追いかけたいし、「黒塚」も観てみたい… 。

いや、でもこんなことを言い始めたら全部観たくなるに決まっているのですよ!笑

まだ上演時間は出ていませんが、「黒塚」あたりからは仕事帰りに何とか寄れるかな、と予想しております。 


■まとめ


3月の弁天小僧に続き、一度観たことがある演目が巡ってきました。
「○○さんが演じるこの役」というのをとりどりに楽しめるのが、歌舞伎、ひいては長く続いてきた芸能の良いところですね!

回数を重ねて同じ作品を観ることで、だんだんストーリーだけでなく、細かいところにも目を向けられるようになったらいいなぁ、と思います。
今はまだまだ話の展開を理解することに精一杯になりがちですが、余裕が出てきたら、もっと役者さんの表情やちょっとした動きにも注目したいですね! 

きっと素敵な平成ラスト歌舞伎になることでしょう(^^)


本音を言えば、四国・金丸座の「こんぴら歌舞伎」にめちゃくちゃ行きたいのですが(中村勘九郎さんの「すし屋」いがみの権太と舞踊「高坏」、素敵に違いない)、
さすがにまだそこまで歌舞伎に投資できないのがしがないOLの常であります。
いつか東京でも同じ配役でかかることを期待しつつ…!


【関連記事@四月大歌舞伎の感想】
▶︎「実盛物語」初心者はこう楽しんだ!〜四月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
▶︎「黒塚」初心者はこう楽しんだ!〜四月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
▶︎「御存鈴ヶ森」観てきました!〜四月大歌舞伎(歌舞伎座)昼の部 初心者の感想
▶︎「新版歌祭文」(座間社•野崎村)観てきました!〜四月大歌舞伎(歌舞伎座)昼の部 初心者の感想


 
プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇2年目、毎月何度か劇場に通う日々。
◆着物好きの友人の影響で、着物でのお出かけが増えてきた今日この頃。

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