ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

初心者

初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法④公演の探し方


ラグビーワールドカップのおかげで、ほんの少し連獅子、ならびに日本舞踊の知名度が上がっていたらいいなぁ…などと考えております、日舞初心者わこです。

この企画は、日本舞踊歴8年目の私の目線で
踊りをやっていなくても踊りの会を楽しめるであろう初心者的・日本舞踊公演の楽しみ方」を提案する企画です。

【第一弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法①音の楽しみ 
【第二弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法②知らなくても楽しめる演目は?
【第三弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法③舞踊公演はどんな雰囲気?


さて、「日本舞踊を観てみたい!」と思ったときに、行き詰まる壁があります。

それは、

・いつどこでやってるの?
・チケットはどう手に入れるの?
・そもそも何を探せばいいの??

という「日本舞踊公演の探し方」が分からない問題

今回は、私が実際に観に行った公演を例に、どうやって公演を探してチケットを取っているのかをお伝えします!

※首都圏に限定した話になっております。あしからずご了承ください。

 



*毎年やっているものをチェック


たとえばこの記事でもご紹介した「日本舞踊協会公演」は、毎年2月ごろ、2~3日間に渡って必ず開催されています。
公演名で検索すれば、日程やチケットの入手方法が分かります

この公演が、おそらく最も大きい日本舞踊の公演ではないかと思います。
後に書く「折り込みチラシ」も豊富に手に入ります。笑

他にも、
・各流派合同新春舞踊大会
・国立劇場主催の舞踊公演
あたりはコンスタントに開催されているかと思います。

新春大会は、毎年1月に国立小劇場で行われる、最大級の日本舞踊コンクールです。
出演者には舞踊公演でよくお見かけするお名前が並び、古典の定番曲をたくさん観ることができます
平日のこともありますが、今年は土日のようです(1/11〜12)。
チケットぴあで取り扱いがあります。(※私は知り合いが出るときに、出演者から買っていました。)

舞踊協会の新作公演「日本舞踊未来座 SAI」も、今年が第3回ではありましたが毎年公演を行っており、2020年6月には第4回公演の開催も決定しています。
こちらは古典の踊りの手法を使いながら、新たな日本舞踊の作品を作るというもの。
まずは分かりやすいものを観てみたい、という方は親しみやすいと思います。
▶︎参考:おすすめ日舞公演!未来座=彩(SAI)=「檜男(ぴのきお)」「春夏秋冬」観てきました!

また、日本舞踊協会の各支部でも、毎年舞踊会を開いているところがあります。
私も先生が所属している支部のものを毎年観にいっています。
お近くのものをチェックしてみるのもありです。


*SNSをチェック


TwitterやInstagramで情報発信をしている方々も、実は結構いらっしゃるのです。
私が今年観たもので、SNSから情報を得たものはこちら↓

・「百花繚乱 令和の饗宴」

五耀會
という男性五人組の舞踊家集団が大好きなのですが、その皆様がご出演ということで行ってきました。
今年11月に開催された、池袋の東京建物ブリリアホールのこけら落とし公演です。 
この公演の情報は、五耀會のTwitterアカウントから。更新頻度は少ないのですが(笑)、貴重な情報源です。
五耀會さんの公式サイトはこちら
 

・「浅草おどり 令和の寿」

こちらは浅草観光連盟浅草見番のTwitterで知りました。
2020年10月22日(木)と23日(金)にもプレ公演があるようですよ!
以前雑誌「東京人」(2018年11月号)で、「幇間がいる花街は浅草だけ」ということを知り、何としても観ておきたくて行きました。


・「ひとつなぎの会」「翔之會」

歌舞伎役者の方々の自主公演です。
夏場は特にたくさんの自主公演(勉強会)がありますが、ここに挙げた二つはお芝居なしの踊りの会です。他にもいくつかありました。行きたかった。。
役者さんのTwitterから得た情報もあれば、歌舞伎関連でフォローさせていただいている方の情報もあったり。

***

日本舞踊協会や未来座も、TwitterとInstagramを展開
主催公演の情報が随時更新されています。
Instagramには、お稽古風景や下ざらい(リハーサル)の様子、舞台袖から撮ったお写真なんかも上がっていて、貴重なショットが多いんですよ!

 

*劇場のチラシラックをチェック


もし他の観劇などで劇場に行くことがあれば、ぜひチラシのラック(もしくはチラシの置いてある机)をチェックしてみてください。
国立劇場をはじめ、日本橋公会堂や浅草公会堂などは、邦舞の公演のチラシもよく見かけます(他にもそういう劇場は結構ありそうです)。

国立劇場の主催公演については、歌舞伎や文楽を観るときにチラシコーナーを漁って(笑)、見つけています。

ちなみに国立劇場に的を絞れば、劇場ホームページでも舞踊公演を絞り込み検索することができます。


*折り込みチラシをチェック


まずは「何かしらのきっかけで一度行ってみた」ということが前提になりますが…

演劇やコンサートなどと同じように、舞踊公演のパンフレットにも、折り込みチラシがたくさん入っています
これが情報の宝庫なのです。笑

今年の未来座・彩(上述)の公演「檜男(ぴのきお)/春夏秋冬」と、男性舞踊家集団「弧の会」の公演「コノカイズム」は、舞踊協会公演のパンフレットに挟んであったチラシで知りました。

「檜男」の方は、もともと未来座の公演は一度行ってみたかったということもあって即決。
監修に歌舞伎俳優の松本幸四郎さんのお名前があったのも決め手です。

「弧の会」は、小田原の開催で少々遠く、創作の公演で当然知っている演目もなかったため、正直ちょっと迷ったのですが、何度か拝見している舞踊家の方のお名前があったので行ってみることに。
これが素晴らしかったんですよ…!
舞台狭しと繰り広げられる踊りの世界の迫力、ダイナミックさ、素踊りの荘厳さ…男性12人の群舞、めちゃめちゃかっこよかったです。


どちらも大当たりだったので、ネット社会ではありますが、紙の情報は馬鹿にならないなと思いました。


*まとめ


私の舞踊公演の探し方をご紹介してきました。
まとめておきます。

日本舞踊公演を探すなら…

★毎年ある公演をねらう!
⇒日本舞踊協会公演、未来座、舞踊協会各支部の舞踊会、国立劇場主催の公演など

★SNSで舞踊家や歌舞伎関連のアカウントをフォローしておく!

★劇場にあるチラシを見てみる!

★公演に行ったら折り込みチラシに目を通す!

少しでもご参考になりましたら幸いです。

***

最後にハードルを上げるようなことを申し上げてしまいますが…

舞踊の公演に行くと、内部の方(出演者の関係者、踊りを習っているっぽい人)の多さが目立ちます。

私は、これがちょっと寂しい。

習っている人や関係者だけが楽しむものになってしまったら、日本舞踊は確実に廃れてしまうでしょう。
それより何より、もったいない。
こんなに楽しいものを、「敷居が高いもの」「足を踏み入れにくいもの」にしてしまったらもったいない!!

しかし、そのためには情報に触れる機会が少なすぎるのではないかと思います。
歌舞伎のようにドキュメンタリーを組んでもらったり、バラエティー番組に出してもらえたりするわけでもなく。当然、大規模な告知などできず。 
(文楽も相当メディア露出が少ない芸能とは思いますが…)

「ちょっと観に行こうかな」くらいの軽い気持ちで出かけられるエンターテインメントの中に、日本舞踊が入ったら嬉しいな、などと思っています。

【第一弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法①音の楽しみ 
【第二弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法②知らなくても楽しめる演目は?
【第三弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法③舞踊公演はどんな雰囲気?



物知らずが行く歌舞伎#16〜十二月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴2年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この2年でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


早いもので師走がやってまいります。
今年も「こんなはずじゃなかった」という思いと「でもまぁそこそこ頑張ったよな」という思いとで、総合的には例年通りの年末を迎えそうな気配です。

そんな12月の公演、相変わらず公式より遅くなりましたがチェックしていきたいと思います!
 
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■歌舞伎座 十二月大歌舞伎の演目は?


12月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
*Aプロ
一.たぬき
二.村松風二人汐汲(むらのまつかぜ ににんしおくみ)
三.壇浦兜軍記(だんのうら かぶとぐんき)
 阿古屋(あこや)
*Bプロ
一.たぬき
二.保名(やすな)
三.壇浦兜軍記(だんのうら かぶとぐんき)
 阿古屋(あこや)

【夜の部】
一.神霊矢口渡(しんれい やぐちのわたし)
 頓兵衛住家の場
二.本朝白雪姫譚話(ほんちょう しらゆきひめものがたり)

それほど読みにくい演目がない上に、 「たぬき」やら「白雪姫」やらが混ざり込み、
ポスターのぱっと見で「よく分かんないけど歌舞伎ってそれほど難しくなさそう!」というのが伝わるのはありがたいポイントかと思います。

白雪姫…??


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


「阿古屋」は去年、玉三郎さんで観ました。文楽でも観ています。

舞踊の演目「二人汐汲」と「保名」ですが、一応どちらも(「保名」は映像ですが)観たことがあります。
ただ「汐汲」で馴染みがあるのは一人で踊るものなので、今回の「二人汐汲」が自分の知っているものなのかは、定かでありません。。
踊りは割と演出の自由度が高いようにも思っています。 

「たぬき」は初めましての演目ですね…。

【夜の部】

「神霊矢口渡」は観てはいないのですが、最近よく上演されているようで、名前はよく聞きます。

で、「白雪姫」ですよね。笑
新作とのことです。どんな演出になるのでしょう。

*現時点で知っていることは?


◇阿古屋


以前に観たときの感想はこちらです↓
 
【歌舞伎】
 

【文楽】


傾城・阿古屋の絢爛たる衣装、実際に役者さんが琴・三味線・胡弓(=「三曲」)を演奏するという点など、見どころの多い演目だと思います。

感想にも書いていますが、演奏はもちろんのこと、私は阿古屋の台詞が大好きなんです。

景清との馴初めを語る台詞。
だんだん仲が深まっていく様子を、二人のさりげない触れ合いを並べて表現していくのです。
ピュアでさりげなくて、少女漫画のようだなぁと思います。

***

ざっくり把握していればいいのは、

【重忠・岩永】vs【阿古屋・景清】

という構図。
重忠たちは、平家の武将・景清の行方を何とかして阿古屋に吐かせようとします。
「知らない」と答える阿古屋に対し、重忠が用意した拷問が「琴・三味線・胡弓を演奏させる」というもの
「もし嘘をついていれば、演奏が乱れるはず」という意図での拷問でした。 

こんなことを思いつくくらいなので、重忠は聡明で情趣も理解する、器の大きな人物です。
対して岩永は、見た目からも分かりますが頑固で強引で嫌な感じ。笑

この岩永、 「人形振り」といって、文楽の人形を模した動きで演じられます。
嫌なやつではありますが、舞台の隅で愛嬌たっぷりなので、ぜひご注目を。笑
 

◇村松風二人汐汲

能「松風」が元になって作られた舞踊です。

都から須磨に流された在原行平と恋仲になった海女の姉妹・松風と村雨が、その形見の烏帽子と水干に思いを託しつつ、恋しく思いながら舞う、という話の流れだったはず(ざっくり)。

一人で踊る「汐汲」は、その辺のストーリーよりも踊りそのものを楽しむ感じだと思うのですが、私の観た「二人汐汲」はどちらかというと物語性が強かった気がします。
どんな演目になるのか楽しみです。


◇保名

恋に狂った安倍保名の踊り、というくらいしか把握していないのですが。。薄い。。
玉三郎さんの保名、静かな時間が流れそうです。

ちなみに踊りとは直接関係ありませんが、安倍保名は陰陽師で有名な安倍晴明のお父さん、とされています。


■観てみたい演目と気になるポイント


まず「阿古屋」のどの回を観るかですよね。
 
というのも、去年に引き続き阿古屋は坂東玉三郎さん、中村梅枝さん、中村児太郎さんが交替で演じられるのです。
本来であればそれぞれ観るのが一番なのですが、なかなか余裕がないので…。

去年玉三郎さんを観ているので、今年は若手のお二人かしら。

「保名」は絶対に観たい。
玉三郎さんは女方でいらっしゃいますが、保名は男性なわけです。
私はまだ玉三郎さんの男の踊りを観られていないので、貴重な機会なのです。

「村松風二人汐汲」も気になりますね! 
演出としてもそうですし、同じ梅枝さんと児太郎さんという組み合わせで踊られた去年の「二人藤娘」がとても良かったので。感想はこの記事です。

「神霊矢口渡」は、何だかんだ観られていないのでぜひ観ておきたい。
ちなみにこの作者の「福内鬼外」、なんと平賀源内のことなんだそうですよ。多才にもほどがある。 

「たぬき」、市川中車さんがご出演となると、一気に人情味が増しそうな気がしております。勝手に。笑
どんな話か全く知らないのですが、幕開けにふわっとしたものがくると、通しで観るときは特にありがたいなぁと思います。
初っ端から重いとなかなかその後が引きずってしまって…笑

さて、「白雪姫」。
新作歌舞伎との向き合い方は、毎度迷うところです。
純粋に楽しみな気持ちもあり、観ながら頭でっかちになってしまうところもあり。
ひとまずあまり考え込まずに観てみようかなぁと思っております。


■まとめ


総じて12月は「女方祭り」といった印象です。
玉三郎さんから若手のお二人への継承、というのが配役から伝わってきます。

一方で白雪姫、どんな新作になるのでしょうね。
以前「俳優祭」でも何度か白雪姫をやっているようですが、これとは全く別のものになるとのことです。

正直、12月の歌舞伎は「ナウシカ」が話題をかっさらうと思うのです。
ですが私は「ナウシカ」のチケットが取れなかったので。笑

国立劇場でも、松本白鸚さんが「盛綱陣屋」を、松本幸四郎さんがチャップリン(!)をやっていらっしゃいます。
私の12月は、ナウシカの感想を読み漁りつつ、歌舞伎座と国立劇場になる予定です。


物知らずが行く歌舞伎#15〜吉例顔見世大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴2年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この2年でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


私事の言い訳ですが、最近身の回りに変化が多く、ブログの更新はおろか、なかなか歌舞伎を観に行けない日々が続いております。。
書きたいこと、覚えておきたいことはたくさんあれど、もどかしい限りです。
情報が遅れがちになっており、申し訳ございません。。

さて、11月です。
楽しみな配役で、6つの演目が並びました!
初心者的にはちょっと珍しいのでは?と思う演目もあり、楽しみな月が始まります。

そして!11月の大きなニュースとしては、
中村梅丸さん中村莟玉(かんぎょく)襲名披露ですね!!

最後にも書きますが、おめでたい、記念すべき舞台をぜひ拝見しに行きたいです。

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■歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎の演目は?


11月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)
二.関三奴(せきさんやっこ)
三.梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
 髪結新三 白子屋見世先より閻魔堂橋まで

【夜の部】
一.鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
 菊畑
二.連獅子(れんじし)
三.江戸女草子 市松小僧の女(いちまつこぞうのおんな)


「梅雨小袖昔八丈」も「鬼一法眼三略巻」も、実は決して難しい読みではないのですが、何せ漢字が7文字も並ばれると…

とは言え、いずれもこの正式なタイトル(=外題(げだい)) より、通称の「髪結新三(かみゆいしんざ)」「菊畑(きくばたけ)の方が有名で、こちらで呼ばれることの方が多い印象です。
幕見席の切符を買うときも、「髪結新三」「菊畑」で通じるはずなので、恐れずとも良いと思います。


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


「研辰の討たれ」は、野田秀樹さん演出のものをシネマ歌舞伎で観ています。
※DVD/Blu-rayも出ていますのでご参考まで↓

野田版 研辰の討たれ【Blu-ray】 [ 中村勘三郎[十八代目] ]

価格:6,270円
(2019/10/15 00:27時点)

野田版 研辰の討たれ [ 中村勘三郎[十八代目] ]

価格:4,653円
(2019/10/15 00:28時点)

 
「関三奴」は名前だけ聞いたことがありますが、実際に観たことはありません。

「髪結新三」、これは以前、尾上菊之助さんのドキュメンタリーをテレビで観ていたときに、お父様の菊五郎さんがこの「髪結新三」を指導していらっしゃる映像が、少し流れたのでした。
なので全体像としては全く分かりませんが、一応知ってはいますよ!という感じです。

【夜の部】

「菊畑」は、名前だけ知っている程度。おそらく歌舞伎関係の何かの本で見かけたのだと思います。

「連獅子」はもう、舞踊会でも何度も観ている踊りです。自分もお稽古していただいたことがあります。言うのが恥ずかしいレベルですが。笑
ラグビーW杯の公式キャラクター・レンジーのモデルとなった、紅白のロン毛のアレです。(怒られる)

「市松小僧の女」 は初めて聞きました…42年ぶりの上演とのことなので、まぁ当然といえば当然ですね。。

*現時点で知っていることは?


◇研辰の討たれ


美談として語られる忠臣蔵の討入りを、研ぎ師の守山辰次という人物を通して全く別の観点から描き、人間の心理を抉り出す作品でした。
が、原作を知らないまま観ているので、元々がどういうものだったのかは非常に気になるところです。

◇連獅子

能「石橋(しゃっきょう)」が元になって作られた舞踊です。
とりあえず、次のストーリーが分かれば楽しめるはずです↓

●獅子を手に持って踊るところ

霊地・清涼山にあるとされる石橋の由来を語っていきます。

●獅子を置いてから

親獅子は、仔獅子を谷底に突き落とし、自力で登ってこられた仔だけを育てます。

ここでは、

・無邪気に遊んでいた仔獅子が、親に突き落とされ、縋りつこうとするもやはり力尽きて谷底へ
・なかなか登ってこない仔に気を揉む親
・谷に流れる川の水面越しに、親子の目が合う!仔獅子、一念発起!!
・懸命に駆け上がってくる仔獅子と親獅子の感動の再会

というようなストーリーが展開されます。

「連獅子」といえば毛を振るところが有名ですが、私はここが一番ドラマティックだと思います。
特に実の親子でなさると、胸に迫るものがありますね。
今回も、松本幸四郎さん市川染五郎さん親子による連獅子です。

●宗論

一旦二人が花道から引っ込み、新たに獅子の拵えで登場するまでの間を、狂言がつなぎます。
どっちの宗教の方が秀でているかを言い争う「宗論」 と呼ばれるところで、これは知らなくても聞き取れるのではないかと思います。楽しいところです。

で!ここから獅子が出てくるまでの音がかっこいいのでぜひ聴いてください!! 

●毛振り

何も考えずに観て楽めばよいと思います(ざっくり)


■観てみたい演目は?


ううん毎度ながらどれも捨てがたい…

「研辰」「髪結新三」「菊畑」「市松小僧の女」は外せないなと思います。
でも舞踊好きとしては、「関三奴」「連獅子」も外したくない…!!

「髪結新三」は、先述したドキュメンタリーで一瞬映った、指導なさっている菊五郎さんの新三があまりにもかっこよかったのです。
そのときお洋服を着ていらしたにもかかわらず、一言セリフを発すればもうそこは江戸で。
これは是非とも観なければ、と思ったのです。

「菊畑」は、最初に触れた莟玉さんのお披露目の演目
これはやっぱり特別なものなので、観ておきたい。

それから「市松小僧の女」、全く情報がないのですが、池波正太郎の作品とのことです。
主役は中村時蔵さん時蔵さんの演じる男勝りな女が大好きなので、非常に楽しみなのです。


■どのチケットを買う?


11月も幕見で昼夜通しかなぁ。。

毎月毎月「幕見」とか「3等」とかばかりで恐縮です。
歌舞伎大好きなのですが、なかなか思うままにお金をかけてもいられないのです。。 

正直言って、観劇はお金のかかる趣味です。
無理なく楽しむのが一番だと考えています。

と、最もらしいことを言っておりますが、実態はただのジリ貧女子です。


■まとめ


これまで梅丸さんを観る機会はそれほど多くなかったのですが、今年の新春浅草歌舞伎で観た禿(この記事)の可愛らしさはくっきりと思い出せます。

歌舞伎の家の生まれではない梅丸さんですが、この度中村梅玉さんの養子となり、新たに初代莟玉を名乗るとのこと。
初心者ながら、歌舞伎界が家柄重視であることはいろいろな局面で感じてきたので、これは本当に凄いことなのだと思います。

襲名が発表されたときの、梅丸さんのインスタグラムの文章。読むたびに目頭が熱くなってしまうので、ここにリンクを貼らせていただきます。
中村梅丸さんインスタグラム

心のこもった、いい文章。本当におめでとうございます。

11月も、きっと素敵な興行になりますね
 

着物初心者の防寒スタイル。


10月11月あたりって、一番着物にちょうどいい季節な気がします。
暑すぎず、寒すぎず。美術展やらパーティーやら、着物で出かけられそうなイベントもそこそこ多く。

先日ハロウィンパーティーがあり、思い立ってこんなものを作ってみてしまいました。

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ジャックオランタンの帯留め。絶妙な下手さが自慢です。笑
着物もさりげなくハロウィンカラー🎃

ちなみに帯留めパーツは「貴和製作所」で購入。
あとは100均のフェルトを黙々と切っては縫い付け、接着剤で止めて作りました。
こういう遊び心を取り入れられるのは、着物の楽しみの一つです。

***

さて、現時点では大変に着物が着やすい気候でありますが、そろそろ防寒のことを考え出す時期かなぁというわけで。
去年の冬にちょこちょこ着物で出掛けてみて、過ごしやすい防寒スタイルが自分の中で少しずつ固まってきたので、まとめます。

あくまで首都圏暮らしの2018年冬の情報ですので、気候によっては必ずしも適さないと思いますが、ご参考になれば幸いです(^^)


【足元】

*ブーツ


お友達と遊びに行くとき、趣味でぶらりと出かけるときなど、カジュアルな着方でもいいときは断トツでブーツがおすすめです。
 
着物にブーツ、ありですよ!特に鮮やかな小紋だと、大正ロマン風で素敵です。
以前着物にブーツでカフェに入り、マスターに褒められたのは割と自信につながっています。笑

無難な黒や茶のショートブーツが合わせやすいかなぁと思いますが、私はおしゃれが苦手なので、あとは個々人のファッションセンスに委ねる感じで…。笑
あと、編み上げのブーツもかわいいです。持っていないので、他人の着姿を見ては癒されています。 

*重ね履き


ブーツが履けない、草履でなければならないようなちょっとかしこまった場は、いつもよりワンサイズ大きい足袋を用意して、中に仕込んでいます。

薄手の五本指ソックスなり、足袋ソックスなり。
草履が履けるような形のものを、足袋の下に履きます。
 
足袋同士の重ね履きもやっていましたが、作りがしっかりしているせいか、私は親指と人差し指の間が痛くなることが多かったのでやめました。

カジュアルな場であれば、草履に足袋ソックスを合わせるのもよくやります。
足袋ソックスは柔らかいので、足袋よりも快適に重ね履きできます

*レギンス


私はステテコと裾よけをどちらも履いていることが多いので、レギンスなしでも割と何とかなるのですが、そうでない場合は裾よけの下にレギンスを履いておくと、太ももからふくらはぎあたりの冷えが少し和らぐかと思います。

タイツでもいいのですが、私は締め付け感と静電気のまとわりつきが気になってやめました。
あと、階段なんかでタイツの黒が裾からちらっと見えてしまうのも哀しい。。
それを逆手にとって、あえて攻めた色のタイツを履いて見せるのもおしゃれの仕様なのかな、とも思いますが、それは上級者向けな気がしております。笑
 
レギンスは、丈を調整すれば、階段などでも裾からはみ出ません。


【体】

*機能性インナー+補整



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発熱してくれるインナー、今は各社出していますね!
五分袖から七分袖くらいなら袖口から見えず、かつ温かいので良いと思います。

衣紋を抜くので、襟ぐり深めだと尚良し

私はこの上に、直接補整用のタオルを巻いています。(⇒この記事
この補整、夏は暑くて天敵ですが、冬場はいい感じに腹巻き代わりになってくれます!ほこほこ暖かいです。


【防寒具】


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*スヌード


ずっと大判のマフラーやショールを肩から掛けていたのですが、巻き方が下手なのか、腕の動きが制限されるし落ちてきてしまう…ので、スヌード派になりました。

ピンなどで止めたら、ショールやマフラーも上手いこと収まるんですかね…?

とりあえずスヌードは楽です。
頭からかぶるので、実際の首回りより大きめに作られているスヌード。
洋服の時は首もとが空いてしまって寒いのですが、着物は衣紋を抜くので丁度良いです。

*手袋・アームウォーマー


なるべく丈が長めのものがおすすめです!!

というのも、着物は袖口から風が入ります。
手元から冷えてくるのです。

ここをガードするかしないかで、大きく体感温度が変わると思います!!

*コート


ポンチョ型のものがあると、着物でも洋服でも着られて便利です。

着物用の袖のついたコートも売られているのですが、そんなに着る頻度が高くない、手軽に着たいという場合はわざわざ買うのも…と思うので、洋服にも合わせられると気楽ですよね。

と言いつつ、羽織があれば意外としのげたりもします
少なくとも2018年の東京はしのげました。今年はどうでしょう。笑

***

以上、何となく固まってきた私の防寒対策でした。
試していないので書いていませんが、冬用のもこもこの草履も見かけたことがあります。あたたかそうでいいなぁと思ったり。。

いろいろと防寒グッズがあると思うので、少しずつ試しながら自分に合う方法を見つけていけたらいいですね!
暑さ寒さは、特に着慣れないうちはどうしても着物のハードルを上げてしまうのですが、身近にあるもので工夫しながら、着物への距離を縮めていきたいと思います。


物知らずが行く歌舞伎#14〜芸術祭十月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年半の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この1年半でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


今月こそは!と頑張ってパソコンに向かっておりました…が、まさかの記事を上げ忘れました、わこです。

ここ数か月、ずっと公式に先を越されていた現状を深く反省し、もともとこのシリーズを作る一つの目的であった「情報が遅い公式より前に、チケットを買う段階での知識をさらす」というところへ原点回帰…するはずだったのに…。

でもアクセスを見ると、興行が始まってからの方が見ていただけているんですよね。。
いやいや、でも元の目的を見失ってはいけない。頑張ります…!

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■歌舞伎座 芸術祭十月大歌舞伎の演目は?


10月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.廓三番叟(くるわさんばそう)
二.御摂勧進帳(ごひいきかんじんちょう)
 加賀国安宅の関の場
三.蜘蛛絲梓弦(くものいとあずさのゆみはり)
四.江戸育お祭佐七(えどそだちおまつりさしち)
 浄瑠璃「道行旅路の花聟」

【夜の部】
 通し狂言
一.三人吉三巴白浪(さんにんきちさともえのしらなみ)
二.二人静(ふたりしずか)


「御摂」を「ごひいき」とは読めぬ…!
「梓弦」で「あずさのゆみはり」も厳しいですね!

歌舞伎はこういうことしてくるので「難しいんでは…」と思ってしまうのですよ(^^;
まぁでも、前回も書きましたが演目の名前はそんなに関係ないので!
純粋にお芝居そのものを楽しみにいきましょう!


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


今月はですね…一つもないのですよ…
強いて言うなら「蜘蛛絲梓弦」は、名前だけ見たことがあるかなぁくらいですね…

【夜の部】

「三人吉三」は、一番有名な場面だけ、割と最近歌舞伎座で観ましたよ!
ちょうど一年前、去年の10月ですね。この記事にうっすらと感想を書いております。 

あとは残念ながら…今月は本当に知らないものばかり…。

*現時点で知っていることは?


◇三人吉三


同じ「吉三」という名を持つお嬢吉三、お坊吉三、和尚吉三という三人の盗人が出逢い、義兄弟の契りを交わす、というところが有名かと思います。
去年の芸術祭でも上演された場面、 「大川端庚申塚の場」です。通しでやると、ここは発端も発端だったんですね。
このあとどう筋が絡んでいくんでしょう。

河竹黙阿弥特有の、七五調の名台詞が聞きどころです。
あとは、大川端の場に関しては形の美しさを楽しむものと感じています。
 
私はお坊吉三と和尚吉三がいつもごちゃごちゃになります…が、「お坊」はお坊さんのことではなく、お坊っちゃんのことです。(これが混乱するの、私だけですか…)


■観てみたい演目は?


今月譲れないのは「お祭佐七」ですね!
配役をご覧ください、尾上菊五郎さんです。
すでに何度も主張しておりますが(私なんぞが主張するまでもないことですが)、江戸ッ子をやらせたら菊五郎さんほどかっこいい人はいない!!
そしてその横に中村時蔵さんが並ぶという布陣は完璧だと思っております。笑

そしてこの演目、途中に劇中劇が挟まるようなのですが、そこに寺嶋眞秀くん坂東亀三郎くんという子役お二人が配されています。
亀三郎くん、初の女方だそうです。「め組の喧嘩」(この記事)でかわいいながらもいっぱしの江戸ッ子を演じた亀三郎くん、どんな女方になるのか楽しみです✨
同じ劇中劇に出る市村橘太郎さんも大好きな役者さんです。「暗闇の丑松」(この記事)での湯屋番頭がたまらなかった。

他にも好きな役者さんが揃った昼夜ではあるのですが、10月は坂東巳之助さんが踊りますね!
昼の部最初の「廓三番叟」です。
巳之助さんの踊りは個人的にとても楽しみですし、今後も追い続けると思います。

夜の部の「二人静」、どんな演目か皆目見当がついておりませんが、女方の世界的(!)トップ・坂東玉三郎さんと、若手注目の女方・中村児太郎さんなので、きっと美しいだろうな。
坂東彦三郎さんがどのように絡んでくるのかも気になります。

「三人吉三」も、通しだとどんな話の展開になるのか気になるところです。 


■どのチケットを買う?


10月も幕見観劇になると思いますが、どうでしょう、ずるずると全部観てしまいそうだなぁ…。
どの演目も要所要所に好きな役者さんが配役されているんですよね。
そうなるとつい追ってしまいますよね。。


■まとめ


このブログに最初にしっかりお芝居の感想を書いたのは、去年の芸術祭だったのではないかしら。
9月の秀山祭もちょこちょこと書きましたが、しっかり観に行って丁寧に書いたのはこの記事が最初。奇しくも「三人吉三」でした。

一年でここまではまるものなんですねぇ。。感慨深い。

今でも全然知識はありませんが、一年前を思うと観劇へのハードルの下がりようがすごいです。
「昼夜どっちも行っちゃった!」と思っていた一年前。今ではそんなの当たり前の話ですから。笑 

そうやって歌舞伎好きになってきたものの、やっぱり知らない演目ばかりな10月。
歌舞伎は奥が深いですね(≒沼が深いですね)。 

10月も楽しみです。

プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇2年目、毎月何度か劇場に通う日々。
◆着物好きの友人の影響で、着物でのお出かけが増えてきた今日この頃。

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