今度、歌舞伎を初めて観るという友人と
歌舞伎座の幕見に行く約束をしています。

巷では「初めてでも行きやすい」とされている幕見席

しかしそれでも、友人にとって
やっぱり歌舞伎座のハードルは高いようです。

最初の一歩を踏み出しにくい原因はどこにあるのか、
そしてその背中をどうしたら押せるのか。

一緒に歌舞伎に行く仲間を増やしたい一心で、
今日は歌舞伎座に行きにくい原因と
自分に何ができるのかを考えてみました。





*歌舞伎座の壁①出演者の名前がわからない


・チラシに下のお名前しか書いてない


これは、初めて歌舞伎座に行ったとき
正直私も不安でした。

下のお名前だけで書かないでおくれ、と。

同名の方がいる場合のみ
小さく苗字が書いてありますが、
そのほかはお名前のみ。

確かに歌舞伎役者の苗字の種類は相当限られているので、
全て書いていたらポスターの狭いスペースが
かなりうるさくなるかとも思うのですが、

心配性の私は「これって私も知ってるあの人?」というのが
とても不安でした。

下の名前だけである程度分かるようになるのは、
何度か歌舞伎を観てみてから
だと思います。

新聞のラテ欄やテレビ番組などで
目や耳に馴染んでいるのは、だいたいフルネームではないでしょうか。

フルネームならば分かるのに、
お名前だけを視覚情報として出されるだけでは
フルネームと結びつかず、

せっかく「ああ、あの人!」と親近感を持てるチャンスを
逃してしまうのではないかと思います。


・襲名してお名前が変わっている


もともとは知っているお名前だったにも関わらず、

知らぬ間にお名前が変わっている

もともと歌舞伎方面にアンテナを張っている方なら
どなたがどのお名前になったのか
変化に敏感でいられると思うのですが、

「歌舞伎は初めて」という方はそこまで
情報を追っていない
と思うのです。

そのため

「あれ?この人この前まで違う名前じゃなかった?」

とか、
さらに言えば 襲名後のお名前が載っていても
その役者さんだと気付けない可能性があるわけです。

なんともったいないことでしょう。。


*歌舞伎座の壁②あらすじがなかなか出ない


友人と約束をしたのは先月のこと。

しかし、その時点で歌舞伎座の
公式サイトに載っている情報は、
演目と配役、チケット詳細のみでした。

ちなみに国立劇場のサイトを見てみますと、

現時点ですでに12月の通し狂言のあらすじが
確認できるようになっています。

せっかく興味を持っても、あらすじがわからないと
なかなか一歩を踏み出しにくい


「行っても理解できないのではないか?」
「わからないと眠くなってしまいそう…」

という不安が生まれる要因にもなるのではないかと。。

新規の歌舞伎好きを増やすためにも、
もう少し早めにあらすじがわかるように
ならないものでしょうか…


*「幕見席」は初心者にやさしい?


ここまで歌舞伎座に行きにくい理由を見てきました。
次に、「初心者でも行きやすい」とされる幕見席について考えます。

幕見席の特徴は

「早い、安い、うまい」

だと思っています。

①早い

まず、幕見でなく普通に通しのチケットを買った場合、
公演時間が長い

今月の歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」は、
午前・午後それぞれ4時間ほどあります。

いきなり全部観るのは、ちょっとしんどいような気も。。

ちょっと歌舞伎の雰囲気を感じるくらいなら、
それぞれ1時間前後で観終わる幕見が
ちょうどいいのではないでしょうか。

②安い

一幕あたり1000円〜2000円前後という
気軽な値段で観ることができるのがありがたい。

カラオケに行ったり、カフェに行ったりするのと
あまり変わらない値段
で楽しむことができます。

自分は慎重派なので、初めてのものには
あまり思い切ってお金を使いたくないのですが、
2000円くらいまでなら許容範囲です。笑

ちなみに、今月の最安値は
夜の部一幕目「宮島のだんまり」の500円ですね。
衝撃のワンコイン観劇。

③うまい

長時間拘束されずにパッと気軽に観られる、
いつもお財布に入っていそうな金額で観られる、
かつうまい

なんたってこの価格、この時間内で
芸に懸けている方たちの舞台を生で拝見できる
わけです。

人間国宝の方だって、かなりの頻度でご出演。
テレビでよく見かける役者さんも
たくさんいらっしゃいます。

「歌舞伎を観てみたい」という気持ちが
十分に満たされるのはもちろんのこと、
ちょっとしたミーハー心だって満たされるに違いありません。

***

そんなわけで なんとなく行きやすそうに見える幕見席ですが、
まだ最初にあげた不安要素は
何も解決できていないのが現状。

どうすれば行きやすくなるのでしょうか。
先ほどの「行きにくい理由」と、
自分自身の後込みとを振り返りつつ、
今の自分に何ができるのかを考えてみました。


*歌舞伎座デビューの背中を押すためにできること


知っている演目が少なく、
大変失礼ながら役者さんにも詳しくない私。

歌舞伎の感想を語るのが難しい、という話は
先日このブログ内でしたばかりです。

それならばいっそのこと、

この無知っぷりをさらけ出してみてはどうだろう?

というところに思い至りました。

こんなによくわかっていなくても
歌舞伎座に行って楽しんでいいんだよ!
というのを伝えたい。

人は、自分よりも劣った人間を見ると安心するものです。

まだ企画段階ではありますが、このブログ内で
「物知らずが行く歌舞伎座」シリーズでも始めてみようかな、と。

その記事内で、
知っている限りのあらすじ役者さんのこと
自分で調べたことなどをご紹介できれば、と思っています。


*まとめ


なんだかちりぢりな記事になってしまいましたが;;

要は、何とかして仲間を増やしたいだけなんです。

「歌舞伎、興味あるけど…」
というセリフを何度聞いたことか。

この「けど…」をなくしたい。
興味があるなら一緒に行こう!と言いたい。

大丈夫、こんなにわかっていなくても
毎回存分に楽しめているから、と。

幕見席の存在だけでは、
なかなか「初心者でも行きやすい」とは言いにくい歌舞伎座。

それでも幕見席は、「歌舞伎座の壁」を越えるための
かなり上りやすい一段目
だと思うのです。

ほんとは歌舞伎座の壁なんてないんですけどね。
行ってみてしまえば何てことない楽しい場所なのですが、
あまりにもみんな「敷居が高い」と口を揃えるから…


その「幕見席」に踏み出すための
ちょっとした足台みたいな存在になれれば、と思っています。

さぁ、企画倒れにならないように
公言しちゃいましたよ!

気合いを入れて更新がんばります!