【New】2018.11.20 国立劇場3階席からの見え方と、筋書の販売場所についての情報を更新しました。

先日の「初めて歌舞伎★思い出しルポ①〜きっかけと演目の選び方編」 に続き、
第2弾は「当日編」です。

持って行ったもの、買ったもの、
当日の過ごし方について思い出します。思い出しますとも。


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・持って行ったもの
 


特に何も!笑

ただ、このあと書きますが
初心者は筋書(=パンフレット)があった方が絶対楽しめる!
ので、A4が入るカバンで行った方が良いと思います。

(歌舞伎の筋書きは今のところどれもB5だったのですが、
一般的にA4のプログラムが主かなぁと…大は小を兼ねるんで…)


・あると良かったもの〜オペラグラスはあると尚良し



私は2階の席をとったのですが、
オペラグラスなしでも問題なく見えました。

ちなみに国立劇場は、3階でもわりとよく見えます。見え方はこんな感じ↓
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3階前方からの眺め。花道も十分に見えますね!

ただ、細かい表情や衣装、小道具などを観たい場合は
オペラグラスがあるとなお良かったと思います。

※倍率は3倍で十分。舞台がちょうど収まるくらいです。

初めて歌舞伎座に行ったときに10倍を持っていってしまい、
倍率が高すぎて少しも見えなかった想ひ出。
(定式幕の縦線が6本見えるか見えないかレベル)




・当日買ったもの〜筋書は必須!!



これはもう、筋書だけでブログを書ける勢い。
初めてなら、絶対「筋書」があった方がいい!!!

※筋書(すじがき)とは
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プログラムとかパンフレットみたいなもの
1,000円〜1,500円くらいで、入り口付近に売っています。
(国立劇場は2階売店でも販売。
歌舞伎座は地下と幕見席にあるのは確認済みです。
他の階でも販売していると思うので、確認次第更新します。)

あらすじ、人物相関図、配役といった必須情報から、
役者の写真と舞台へのコメント、
舞台写真や豆知識のようなものまで、
とにかく内容の充実っぷりがすごい。
ちょっとした読み物になります。


「セリフが聞き取れない…」
「展開のわけがわからない…」
「ゆえに眠い…」

という歌舞伎あるあるは、筋書で解決するといっても
過言ではないと思っています。

決めた、筋書でブログ書こう。(勝手にどうぞ的な)


・当日の過ごし方



▶︎上演前〜上演時間の確認、筋書を読む


歌舞伎にしろ文楽にしろ、日本舞踊にしろ、
劇場入り口付近に当日の公演スケジュールが掲示されています。

2017年10月の国立劇場歌舞伎公演、実際のものがこちら↓

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見にくくなってしまいましたが、
結構詳細に出ているのがお分かりいただけますでしょうか?

これを確認して、「このぐらいで一つの場面が終わるんだな」という
心づもりをしておきます。

(「いつになったら終わるのやら…」という不安は
これでだいぶ解消されます◎


その上で、全体のおおまかなあらすじと
これから始まる一幕目のあらすじ
を読み、
内容をおぼろげにでも掴んでおきます。

▶︎休み時間~お手洗いとともに筋書を読む


国立劇場も歌舞伎座も、お手洗いの数は多くて回転も早いのですが、
やはりそれなりに混みます

そこで!
お行儀は悪いのですが、私は並んでいる最中に
ちゃっかり筋書を読んでいます


さっきの場面ってこういうことで合ってる?
次の場面はどうなる?
何が見どころ?


やっぱり同じ日本語でも、歌舞伎初心者には聞き取りづらいので、
予復習しながら楽しむのがいいかなぁ、と。

▶︎終演後〜余韻に浸る


いや、蛇足ですけどね。笑

あのシーン良かったよなぁとか、
○○さんかっこよかったなぁとか、
帰りのバスや電車でいろいろ思い返します。

この芝居で言えば、
片岡仁左衛門さんの「悪の華」ぶりが凄かった…
薄笑いで刀の血を拭う姿が妙に艶かしかったのを、
今でも鮮明に思い出します。



・当日編まとめ



長々書いてきましたが、ぶっちゃけこのとき、
私歌舞伎、3回目なんですよ。(とんだ裏切り)

でも過去2回は、大学の無料プログラムに釣られたり、
友人に誘われて行ったりで、
ものすごく受動的だったんです。毎回寝てた。

3回目、初めて自分から調べて観にいってみて、
筋書を読んで理解しながら観劇して、
なんだ、歌舞伎ってこんなにおもしろいものだったんだなと
初めて素直に思いました。

あらすじが分かればこそ、型の美しさや
演出のおもしろさ、舞台の迫力を楽しむ余裕が出てくる
んです。

というわけで、
あらすじさえ分かればこっちのもんだ
というのを、今回のまとめとさせていただきたいと思います。