突然ですが、「日本舞踊のお稽古」って
どんなイメージでしょうか。

お嬢様ばかりが習うもの?お師匠さんはこわい?
ゆっくりした踊りばかり?

実は、踊りを始める前の私自身の印象がこれなんです。

でも実際は全然違いました…!!

本日は、私が踊りを習ってみて初めて知ったこと、驚いたことを
まとめてみたいと思います。




・お稽古の雰囲気が楽しい!


これは正直、お稽古場にもよると思うのですが…

大学時代のサークルも、今のお稽古場も、
ものすごく和気あいあいとしています。

ちょっとだけ空手をかじった身として、
 
「日本の稽古たるもの、私語厳禁で厳しいのは当たり前

と思い込んでいました。 

いや、もちろん私語は慎んだほうがいいのですが、

先生方のお稽古中の一言で
稽古場が笑いに包まれることもよくありますし、

お稽古が終われば、廊下や着替え部屋で
お菓子を食べたり雑談したり、
雑談に先生が加わったり、

結構自由で楽しい雰囲気なんです。

本番前になると、ぴりぴりしだして
泣きそうになったりもしますけどね(゚∀゚)


・運動量がハンパじゃない!


これ。びっくりでした。
もっとおしとやかなやつだと思ってた。

テンポが速くてたくさん動く曲もあれば、
ゆっくりでも立ち座りが多くてしんどい曲もあり。

今の季節とんでもなく汗をかきます
(毎回真夏のお風呂上がり状態)

翌日筋肉痛のこともしばしばあります。

日本舞踊って、すごく腰を落とすんですよね。

だから太ももの筋肉はたくましくなりますし、
腰を落とした上でお尻が出ないようにするには
腹筋も結構必要になります。

そんな私は、現在太もも筋肉痛です。


・女性も男役を踊る?!


踊りの面白いところは、
踊れる役がたくさんあるところです。

女性が女性を踊るのはもちろんのこと、
男性の役だって踊ります。 

女性だけ見ても、
小学生ぐらいの女の子から年頃のお姉さん、 
町娘に芸者さん、おばあさん


男性にしても丁稚奉公の男の子から、
貴族、大道芸人、流れ星(!)
などなど…

「男が女性を真似している」のを女性が踊ることもありますし。

これだけあるので、いつまでたっても飽きないし、
いつまでたっても体の使い方が分かるようにならない(´;ω;`)


・ノリのいい曲もある! 


失礼ながら、そして恥ずかしながら
邦楽は眠くなるようなゆっくりの曲しかないんだと思っていました…

全然そんなことありません。

三味線の音がどんどん速くなって
盛り上がる曲もいっぱいあるし、

太鼓やちゃんちき、笛が加わってくると、
祭囃子みたいでテンションがぐんぐん上がります。
血が騒ぎます
(お祭りの人混みが嫌いなだけで、祭囃子は好きなんです。) 

何よりびっくりしたのは、
エイトビートみたいなリズムが邦楽にもあることでした。
(どんちゃどどんちゃ、どんちゃどどんちゃ、というリズム)

ちなみにちゃんちき、って言わないんですか…? 
友達はみんなあれを「当り鉦(あたりがね)」と呼ぶそうです。
ちゃんちき、という言葉の響き、
楽しげで大好きなんですけどね。



***

いかがでしょうか。

20年間バレエだのピアノだの
「洋」の世界しか知らなかった私が
すっかりのめり込んでしまった日本舞踊、

少しでも親しみを持っていただけたら嬉しいです。