この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴1年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
こんなに物を知らなくても歌舞伎を楽しんでいますよ
というのをお伝えできればと思っています。

物知らずシリーズ第3弾は、12月の歌舞伎座。

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こちらの記事にも書きましたが、
12月は演目をあまり知らないにもかかわらず
見どころは何だか多そうな気配がしていて、

いつも以上に演目選びが難航しております。。

この記事でも演目選びまで漕ぎ着けなそうですが、
取り急ぎ無知だけはさらしておこうと思います。

 



■歌舞伎座 十二月大歌舞伎の演目は?


12月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.幸助餅(こうすけもち)
二.於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
 お染の七役

【夜の部】
*Aプロ
一.壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
 阿古屋(あこや)
二.あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
三.二人藤娘(ににんふじむすめ)

*Bプロ
一.壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)
 阿古屋(あこや)
二.あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
三.傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)
 


12月のベストオブ読めない
於染久松色読販」に決定したいと思います。
読めて「おそめひさまつ」でしょう。。
「うきなのよみうり」はどう転んでも無理。 


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】

ううん…
「お染の七役」というものがあるのは何となく知っていました。
ただそれがどういうものなのかはさっぱり。


【夜の部】

「阿古屋」は以前、NHKの「にっぽんの芸能」という番組で
坂東玉三郎さんが役について語っていらっしゃいました。
そこで少しだけ学んだ程度。
具体的な内容はあまり分かっていません

「二人藤娘」は、シネマ歌舞伎のCMでよく見る。笑
普通の舞踊の「藤娘」とは
また異なるものなのかしら…?

*現時点で知っていることは?


◇お染の七役


一人七役の演じ分け、というところだけは何とか知っています。
今回は中村壱太郎さんが七役をなさるようです。 

七役もやるんだから、早変わりみたいなものもあるのでしょうか。
見どころの多そうなお芝居ですよね

◇阿古屋


上にも書いた通り、テレビ番組で少しだけ。
具体的な話の流れは分かっていません。

三味線、琴、胡弓の3つの楽器を弾きこなし、
かつそこに自分の思いをこめて適切な歌をつけられる
知性あふれる傾城・阿古屋。 

それを演じることができる役者さんは
当然限られてくるそうです。

今回はAプロBプロで、
玉三郎さん
中村梅枝さん中村児太郎さん
阿古屋を交替で演じられるとのこと。

こうやって役が引き継がれていく瞬間に
立ち会えるんですね…! 

3種類の楽器を役者さんが弾きこなす姿と、
傾城の豪華絢爛な衣装
見どころではないかとおぼろげに見当をつけております。

◇二人藤娘


日本舞踊の「藤娘」は何度か観ていますが、
「二人」というのは本当に予告編ぐらいしか笑

舞踊の「藤娘」についてはこの記事
少しだけ触れています。

あの「藤娘」を分けて踊るんですかね…?

何にせよ、美しい踊りに違いないというのだけは確かです。
 

■観てみたい演目は?


いやぁもう選べない…本当に選べない。

上には書かなかったのですが、今回は昼夜ともに
市川中車さん(=香川照之さん)が出演されるのです。

以前テレビ番組で、
玉三郎さんと中車さんとの「刺青奇偶」この記事参照)のお稽古風景が流れ、
中車さんの歌舞伎を観てみたいと思っていたのです。

そして、玉三郎さんの「阿古屋」も外せない。
この公演を通して若手のお二人に役を継いでいるということは、
これから先 そう何度も
玉三郎さんの阿古屋を観られるわけではない
かもしれない、と思うので。

お二人の役者さんが、それぞれどう演じられるのかも観てみたい。 

そしてもともと大好きな舞踊の「藤娘」
歌舞伎役者の踊りを観たい!!!

ここから先はもう沼しか見えない。。 


■どのチケットを買う?


ちょっと今ここで結論が出せないのです…

というのも、12月は国立劇場も豪華なんです。
文楽が2公演あって、
歌舞伎では中村吉右衛門さんが宙乗りを。。

国立の方は通し狂言(※物語まるまる全部の上演)なので、
歌舞伎座のように「幕見でちょっとだけ楽しむ」ということができない。

となると、

・国立劇場の文楽公演×2
(これは絶対に行くと決めています)
・国立劇場の歌舞伎
・歌舞伎座・昼の部の2演目
・歌舞伎座・夜の部の3演目
(AプロBプロ分けると6演目)


という中から熾烈な選抜を繰り広げることになるわけです。

加えて年末から年始にかけては
シネマ歌舞伎「野田版 鼠小僧」もありますからね!!!

もうどうしろってんだ!!!(※まずは落ち着いて行動しましょう)

ただ、玉三郎さんの「阿古屋」は行くつもりです。

おそらく12月の歌舞伎座は、ちょこちょこ幕見で行くしか
時間もお金も作れないのではないかと…。


■まとめ


ううむ…
12月をどうするか、かれこれひと月くらい悩んでいますが
まだ結論が出ませんね…

それだけ楽しみにできるのは嬉しいことでもあります。

一方で、
これだけある中から選び出すだけの
知識や経験がまだまだないな、というのも痛感。

何事も慣れるまではお金がかかるというもの。
勉強代と思って、散財することになりそうです。。

まぁ!楽しみを買うんだからいいんだ!

と言いつつ、
国立は3階席、歌舞伎座は幕見で
締められるところは締めていきたいと思います