最近、日舞以外のものを見て
「あの振りってそういう意味だったのか!」
と思う瞬間がよくあります。
たとえば、傘を差す振り。
雨が降ったときの差し方ではなく、
体の前で傘を広げ、
体の後ろに回して差すのですが、
これがどういう状況なのか
いまいち理解していなかったのです。
いまいち理解していなかったのです。
そんな中、先日見た「助六」の、
傾城・揚巻が登場する花魁道中にて、
揚巻の後ろにいたんですよ。
傘を前で広げ、後ろに回して差す男性が!!
あれは花魁道中の、花魁に傘を差しかける振りだったんですね!
「助六」で初めてピンと来ました。
それから、NHKEテレの「にっぽんの芸能」にて
能を初めてちゃんと見てみたとき。
踊りに時々出てくる、足をぱたん、と踏む動き(「踏む」というのか…踵を支点に足をぱたんとするもの、何と言うのでしょう…)が
能にどのように出てくるのか、
初めて意識して見られたんです。
どんな場面で出てくるのか、
どういう流れで出てくるのか…
ほんの1時間、3演目をかいつまんでしか見ていないのですが、
「ほう、これか!」と思いました。
***
知識として勉強して頭に入れるのではなく、
こうやって偶然出会って気付く瞬間が、
私にとって大きな喜びです。
覚えようとして覚えたことよりも、
出会いにインパクトがある分
頭に残るような気がしています。
「自分で気付けた」というのも
一つ成長した気がしてなんだか嬉しい。笑
そして、
こういうものを分かっておくと、
踊りが全然違うと思うのです。
知識を付けることの大切さは
市川猿之助さんが『舞うひと』で述べていらしたところ。
積極的にいろんなものを見て、
納得できる知識との出会いのチャンスを
どんどん増やしていけたらと思います!
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