今月の歌舞伎座、「吉例顔見世大歌舞伎」の
夜の部に行って参りました!
今月は昼・夜いくつか観劇したので、
印象に残っているものを演目ごとにまとめてみます。

夜の部の幕開けは、かの有名な「楼門五三桐」。
以下に挙げるのは、観劇してみて
たったの15分と非常に短い幕なので、
夜の部に行って参りました!
今月は昼・夜いくつか観劇したので、
印象に残っているものを演目ごとにまとめてみます。

夜の部の幕開けは、かの有名な「楼門五三桐」。
歌舞伎の魅力が詰まった一幕だと思います。
浅葱幕(あさぎまく・舞台全体を覆う水色の幕)の前に颯爽と登場して演奏する大薩摩、
舞台に現れる絢爛たる楼門、
楼門ごとせり上がっていく仕掛けのダイナミックさ…
目も耳も嬉しく、「歌舞伎に来たー!」という感じがしてとても良かったです!
■私はこう見た!ここが好き!
「絶景かな、絶景かな」で始まる有名な一幕。
何が絶景かってもう、
客席から見た舞台が絶景です。
浅葱幕というものの魅力をこれほど感じた演目はない。
舞台全体を覆い隠す浅葱幕。
これが一気にパッと落とされると、そこにあるのは金ピカで豪華な楼門。
ちらちらと桜が舞い散っていて、真ん中に石川五右衛門がどーんと座っています。
この「舞台が一気に見える」スピード感と華やかさ、
これを実現させた浅葱幕というものは凄い!
浅葱幕が振り落とされて舞台が見えた瞬間、
思わず一人で「わっ!」と呟いてしまいました。笑
浅葱幕が振り落とされて舞台が見えた瞬間、
思わず一人で「わっ!」と呟いてしまいました。笑
中村吉右衛門さんの石川五右衛門は、「これぞ歌舞伎!」という感じ。
存在感と大きさに圧倒されます。
たっぷりとしたセリフ、聴き惚れました。
たっぷりとしたセリフ、聴き惚れました。
そこにやって来る真柴久吉、尾上菊五郎さん。
ひょうひょうとした感じが難敵感満載です。
途中、五右衛門が投げつけた手裏剣を
久吉が柄杓でパッと受けるのですが、
途中、五右衛門が投げつけた手裏剣を
久吉が柄杓でパッと受けるのですが、
あの仕掛けはどうなっているんでしょう?
一瞬の内にちゃんと柄杓に手裏剣が刺さっていたのですが、目が追い付かなかった!
歌舞伎の仕掛けって、相当アナログなのに本当に良くできてますよね…
順番が前後してしまいますが、
浅葱幕が落とされる前の大薩摩の演奏も素晴らしくかっこいい。
まだまだ言葉は聞き取れないのですが、
音としてときめきました。
浅葱幕が落とされる前の大薩摩の演奏も素晴らしくかっこいい。
まだまだ言葉は聞き取れないのですが、
音としてときめきました。
■これさえ押さえれば楽しめます
以下に挙げるのは、観劇してみて
「初めてでもこれが分かっていれば楽しめそうだな」
「これを知っていればもっと楽しかっただろうな」
というのをまとめてみたものです。
★大体見せ場の前には、
「待ってました!」という掛け声がかかります。
この声を頼りに、舞台にぐぐっと注目!
たったの15分と非常に短い幕なので、
舞台全体が見どころといっても過言ではないと思います。
が、
忘れちゃいけないのが先述した大薩摩。
幕が開く前に、太夫(声)の方と三味線の方が
お一人ずつ幕の前に出てきて演奏するのですが、
お一人ずつ幕の前に出てきて演奏するのですが、
これがまぁかっこいい!
「こういう音楽のある国にいられて良かったな」と思える、
舞台を引き締めるような演奏です。
さぁ、いよいよ幕が落とされます。
石川五右衛門(最初に出ている人)にとって、
真柴久吉(最後にせり上がってくる人)という男が
生みの親の仇でも、恩ある人の仇でもあるということを知っておけば大丈夫。
(五右衛門の読む手紙は、久吉が親の仇であることが分かる内容です。)
(五右衛門の読む手紙は、久吉が親の仇であることが分かる内容です。)
あとは五右衛門の圧倒的な迫力と、
豪華で大がかりな舞台、
最後の五右衛門と真柴久吉とのキリッときまる見得を
「おぉっ!」と思って味わえばよいのではないでしょうか!!
■まとめ
あんなに短い幕なのに、驚くほどの充実感です。大満足!
吉右衛門さんと菊五郎さんという豪華な配役。
この舞台を見られる今、歌舞伎を好きになって本当に良かったと思います。
最後に、真柴久吉を語る菊五郎さんのお言葉を、
筋書より抜粋させていただきます。
「台詞も一言で、幕を閉めに出るお役ですが…」
幕を閉めに出るお役、というのが面白い。笑
最後に、真柴久吉を語る菊五郎さんのお言葉を、
筋書より抜粋させていただきます。
「台詞も一言で、幕を閉めに出るお役ですが…」
幕を閉めに出るお役、というのが面白い。笑