偶数日に観てきた「雷船頭」ですが、とても面白かったので奇数日にも行ってみました!
市川猿之助さんの女船頭に、市川弘太郎さんの雷。
偶数日とは演出も雰囲気も違い、興味深かったです!
【関連記事】「雷船頭」(偶数日)初心者はこう楽しんだ!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
劇場横のポスター。残念ながら「雷船頭」の写真はないのですが。笑
真っ暗な舞台がパッと明るくなり、真っ先に船頭が目に飛び込んでくるのは、偶数日の方と同じですが、【関連記事】「雷船頭」(偶数日)初心者はこう楽しんだ!〜三月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
劇場横のポスター。残念ながら「雷船頭」の写真はないのですが。笑
女船頭(市川猿之助さん)は裾を引き、足元は裸足。ずるっとした着方がどこかあだっぽい雰囲気です。
女船頭の一人踊りの後は、雷(市川弘太郎さん)の登場。
弘太郎さんの雷は、芝居っ気が強くて楽しかったです!
体の動きにわくわくするような愛嬌を感じるのが鷹之資さんの雷だとしたら、
ちょっとした動作や表情に見える役の雰囲気が、愛らしさに満ちているという印象でした。
どちらも明るい気持ちになれて、とても好きです!
ちょっとした動作や表情に見える役の雰囲気が、愛らしさに満ちているという印象でした。
どちらも明るい気持ちになれて、とても好きです!
雲から落ちたあとの「あれ?あれ??」みたいな表情、雲がないことに気付いた「あっ!!!」みたいな表情…
「?」「!」が溢れる雷でした。笑
「?」「!」が溢れる雷でした。笑
雲を取り戻そうとして跳ぶところ、より高く!という気持ちが足のばたつき具合に表れているようで、思わずにんまり。
男の船頭の方で、おかめのお面をかぶって女の振りでやったところは、こちらはストレートに女船頭が女性らしく。口説かれて一緒にしなしなしていた雷も面白かったし、女船頭に文字通り尻に敷かれるところも笑いが起きていました。
女船頭が手酌をするところ、座った時の崩れた角度が妙に色っぽい。
偶数日は雷と船頭が連れ立って吉原に行きましたが、奇数日はまさかの、雷が舟を乗っ取ります。笑
置いていかれる女船頭。そんな…
置いていかれる女船頭。そんな…
そして!ラストは澤潟屋色に染まります!!
男の船頭と最も違うのが、この最後の場面。
女船頭の方は、若い者との絡みがあります。
裾をからげた若い者たちが、ぽんぽんと身軽にとんぼを切っていくだけでも観ていて爽快なのですが、
そのあとに一斉に広げられる傘には「おもだかや」の文字が!
たくさんの「おもだかや」傘がくるくると回る景色、とても華やかでした!
女船頭は若い者たちをばったばったと転がし、きまるところはきりりと。
花道では酔いを残しつつ、「いい姉さん」な風情で帰っていくのでした。
男の船頭と最も違うのが、この最後の場面。
女船頭の方は、若い者との絡みがあります。
裾をからげた若い者たちが、ぽんぽんと身軽にとんぼを切っていくだけでも観ていて爽快なのですが、
そのあとに一斉に広げられる傘には「おもだかや」の文字が!
たくさんの「おもだかや」傘がくるくると回る景色、とても華やかでした!
女船頭は若い者たちをばったばったと転がし、きまるところはきりりと。
花道では酔いを残しつつ、「いい姉さん」な風情で帰っていくのでした。
このとき女船頭がちょっと見せる着物の裏、あれはもしかして澤潟屋の柄なのでしょうか…?
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同じ曲でも、演出と役者さんによって、がらりと味わいが変わりますね!
どちらも観られて良かったです。
そもそも日本舞踊は、流派ごとどころか、同じ流派の中でもお師匠さんによって全然振りが違うということがままあるようです。
知っている曲、観たことのある演目でも、いろんなものを楽しむ機会がある、というのはありがたいことですね。