ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

2018年07月

浴衣・着物の失敗あれこれと、そこで学んだこと。

何度か着物で出歩いているので、
何度も失敗しております。。

浴衣での外出も多いこの季節なので、

私の和服失敗体験とその時の対処
その後気をつけていることなど、全力で晒します!

ここだけじゃとても書ききれないや。
 


①帯がほどけた!


ベストオブ恥ずかしかった失敗。

歩いてて、なんか足に当たるなーと思ってたら、
帯だったんですね〜。
尻尾みたいになってたわ。


【要因】

初めてやる帯結びだったので、
ちゃんと安定してくれているか不安で、

しょっちゅう後ろの帯を手で触っていたんですね。

それがかえって良くなかったのではないかと思います。

加えて、慣れない結び方でしっかり締められておらず、
もともとゆるめだったのも
崩れやすくなってしまった要因かと。


【現場での対処】

トイレに駆け込んで結び直しましたよ!!

デパートや百貨店のトイレは、
フィッティングボードがついている
ことも多く、
非常にありがたかったです…


【その後こうしてます】

帯締めがいらない結び方でも、
必ず帯締めをするようになりました。

帯の上から押さえてくれているものがあると、
それだけでだいぶ安心。

帯そのものもゆるみにくいし、
不安から帯をいじってしまうこともありません。

初心者が下手にいじることほど
危険なものはありませんよね。どの世界も。


②帯結びが大きすぎた!


自分の体の横幅から、帯がだいぶ出ちゃってました。

おかげであちこち引っ掛けるわ、
腕がちょいちょい当たるわで、

ほどけるのも時間の問題だったのではないかと。。


【要因】

要因といっても文字通りですが笑

強いて挙げるなら、

正しい大きさのイメージができていなかったこと。

そして、慣れていないがために
正しい形を作ろうとすると

自分が確認しやすく結びやすい大きさになっていってしまう

という初心者ゆえのかなしい現実があると思います。


【現場での対処】

友人に直してもらいました。

帯をほどくことなく、少しずつ布を送っていって直す感じ。

ラッピングでも梱包でもなんでも、
紐を結ぶときに片方が短かったら
もう片方に紐を送ったりもう片方を引っ張ったりしながら
うまいこと長さを調節しますよね?

あんな感じで帯を直してくれたのです。

私まだあれできないと思う。


【その後こうしてます】

この事件は「帯を結ぶ大きさ」という観点を
私に与えてくれた大きな出来事でした。

「締めたあとの帯が当たって
自分の動きが制限されるようでは、帯が大きすぎる」


ということを学んだ私は、

以後小さめに見積もって帯を締め、
少しずつ結び直したりしながら
ちょうどの大きさを身につけつつあります。


③食べこぼしで汚した!


自業自得なんですけどね、ウールの薄紫の単衣を着て、
小籠包食べにいったんです。私ってば。

案の定、一口かじった小籠包から
アツアツうまみたっぷりな肉汁が

ビャッッ

と袖めがけて一直線。
気付いたときにはすでに遅い。
よくある後悔というやつです。


【現場での対処】

※多少雑に扱っているのはウールの着物だからであって、
決してよそゆきの柔らかい絹の着物とかでは
やらないでくださいね!!!
どうなるか知らないけど!!!


私はその場にあるおふきんで取り急ぎ拭いてしまったのですが、
乾いた布の方がよかったんですね。。

そのときはもうそれぐらいしか
できることが思い当たらず。

その後、帰宅したあとにすぐ手洗いしました。
こぼした箇所には、酵素系の漂白剤をつけました。

ウールの洗える着物だったのが幸いして、
シミにならず、今ではきれいさっぱり落ちてます。


【その後こうしてます】

…気をつけてます。(成長しない)

だってそれぐらいしかできることがない!!

もちろん、物を食べる時は
膝に何か敷いたり、胸元に何か当てておいたり、といった

基本的な気遣いをやっとするようになりました。


*大切なのは、懲りないこと。


この他にもまだまだ、

和装小物丸見え事件とか

下着丸見え事件とか

いろいろな事件があったのですが、それはまぁおいおい。

大事なのは、失敗に学びながら
懲りずに着続けること
だと思っています。

そうでも思わないと

失敗続きの自分がかなしい!!!笑 

「かまわぬ」コラボカバーがかわいい!角川文庫のカドフェス

今年もいつの間にか、
夏の文庫本フェアの時期が来ておりました。

毎年思うんですが、

いつ始まっていつ終わってるんでしょうか。

いつも気づいたら始まって
気づいたら次のフェアになってます。。

***

さて、夏の文庫フェスの楽しみの一つが、

角川文庫の和柄カバー!!

いろいろな名作が、
手ぬぐい店「かまわぬ」とコラボした装丁で
かわいらしい姿で書店の棚に佇んでるんです…!!!

先日のこの記事のばら七宝柄も、
ばっちり表紙になってますよ〜

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さらにさらに!!

対象の文庫本を一冊買うと

限定デザインのブックカバーがもらえるんですよっっ

今年はこんな柄のがもらえるみたい↓

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鳥獣戯画!!!

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平成の世でこんなに鳥獣戯画が流行るなんて
誰が思っただろうか。鎌倉時代に。



「かまわぬ」コラボカバー本は、
お店にたくさん並んでいるのを見るのも眼福。

ブックカバー目当てについつい買ってしまいそう。

以前、気になっていた本を買った直後に
この和柄カバーでの販売が始まって、
ちょっと悔しい思いをしたことがあるので…

今年の夏の楽しみが増えております。

さらさら快適◎5本指ストッキングを試してみた

5本指靴下は日本で特に愛されているイメージがあったので
このブログで取り上げようと思っていたのですが、

発祥はスペインなんだそうですね。。

まぁそういうこともある。笑

***

かく言う私は、
毎日ストッキングや靴下の下に
5本指の足先だけのインナーソックスを履く
ほど
5本指愛好家なんです。

でも重ねばきをすると、
パンプスがちょいときつい。。

そんな中、
お稽古場の先輩に勧めていただいたのがコレ↓



5本指ストッキング !!By ASTIGU

(通称「『指』!!ってやつ」)

素足よりも快適なんじゃないか というレベルだったので
ご紹介します!いや、させてくださいっ!!

 

私が購入したのは、ヌーディベージュ
こんな感じです↓

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・履き心地はどんな感じ?


■足指のもたつき・ゴロつきは?

全くありません!
初めて5本指を履く、という方は
最初は違和感があるのかもしれませんが、
指先までしっかり履けば、よく馴染んで自然な履き心地です。


■ストッキングの生地感は?

しっかりした作りのストッキングです。
静電気防止機能があるとのこと。
私が履いたときには、まとわりつきは気になりませんでした。


・メリット①ムレない!さらさら感が続く


こんなに薄い生地なのに、
つま先まで5本指になっていると全然違います!
汗を吸ってくれて、さらさら快適。

一日パンプスを履きっぱなしの日でも、
ムレ・べたつきが今までより大幅に軽減された気がします。

ふつうのストッキングはもちろん、
素足よりも気持ちよく過ごせました。


・メリット②歩きやすい!


5本指靴下にも共通して言えることなのですが、
やっぱり指が一本ずつ分かれていると
踏ん張りがきくんです。

地面をちゃんと掴んでいる感じがして
歩きやすいな、と感じました。


・メリット③靴がきつくならない!


先ほども触れましたが、
私、いつもストッキングの下に
5本指の足先だけのインナーソックスを履いているんです。

これなら一枚で済むので、パンプスでもきつくならない

インナーソックスがパンプスから見えてしまう心配もありません◎


・デメリット①着脱に時間がかかる


一本ずつ足の指を入れていくのに、
地味に手間がかかる・・・!笑

靴下だと滑りがいいので、
5本指を履く手間は気にならなかったのですが、

ストッキングの滑らない生地だと
慣れないうちはちょっと面倒かもしれません。

 

・デメリット②素足に見えるわけではない


上の写真だと分かりにくいかもしれませんが、
足先に生地がちょっと余るんです。
(私の指が短いのもあるんですが!!笑)

ですので、サンダルに合わせて
素足みたいにみせる、というのは
(指の長さにもよりますが)少し厳しいかもしれません。


・5本指ストッキングで快適な夏を!


総合して、買ってとても良かったです!

気づかないうちに、靴の中って
すごく汗をかいているのですが、

ストッキング一枚で結構変わるものですね〜


ちなみにこれを勧めてくださった先輩は
この上から足袋を履いていました。

冬場の和服の時の防寒にも良いのかもしれない。


布ぞうりと合わせて、
お外でもお家でも、夏の足元を快適に過ごしたいですね!

***

店頭で取り扱っているお店があまりなく、
私の地元では見つからなかったので、

今回は すててこねっと にて購入しました。
 Amazon Pay使えます。

 

日本舞踊を習ってみて驚いたこと

突然ですが、「日本舞踊のお稽古」って
どんなイメージでしょうか。

お嬢様ばかりが習うもの?お師匠さんはこわい?
ゆっくりした踊りばかり?

実は、踊りを始める前の私自身の印象がこれなんです。

でも実際は全然違いました…!!

本日は、私が踊りを習ってみて初めて知ったこと、驚いたことを
まとめてみたいと思います。




・お稽古の雰囲気が楽しい!


これは正直、お稽古場にもよると思うのですが…

大学時代のサークルも、今のお稽古場も、
ものすごく和気あいあいとしています。

ちょっとだけ空手をかじった身として、
 
「日本の稽古たるもの、私語厳禁で厳しいのは当たり前

と思い込んでいました。 

いや、もちろん私語は慎んだほうがいいのですが、

先生方のお稽古中の一言で
稽古場が笑いに包まれることもよくありますし、

お稽古が終われば、廊下や着替え部屋で
お菓子を食べたり雑談したり、
雑談に先生が加わったり、

結構自由で楽しい雰囲気なんです。

本番前になると、ぴりぴりしだして
泣きそうになったりもしますけどね(゚∀゚)


・運動量がハンパじゃない!


これ。びっくりでした。
もっとおしとやかなやつだと思ってた。

テンポが速くてたくさん動く曲もあれば、
ゆっくりでも立ち座りが多くてしんどい曲もあり。

今の季節とんでもなく汗をかきます
(毎回真夏のお風呂上がり状態)

翌日筋肉痛のこともしばしばあります。

日本舞踊って、すごく腰を落とすんですよね。

だから太ももの筋肉はたくましくなりますし、
腰を落とした上でお尻が出ないようにするには
腹筋も結構必要になります。

そんな私は、現在太もも筋肉痛です。


・女性も男役を踊る?!


踊りの面白いところは、
踊れる役がたくさんあるところです。

女性が女性を踊るのはもちろんのこと、
男性の役だって踊ります。 

女性だけ見ても、
小学生ぐらいの女の子から年頃のお姉さん、 
町娘に芸者さん、おばあさん


男性にしても丁稚奉公の男の子から、
貴族、大道芸人、流れ星(!)
などなど…

「男が女性を真似している」のを女性が踊ることもありますし。

これだけあるので、いつまでたっても飽きないし、
いつまでたっても体の使い方が分かるようにならない(´;ω;`)


・ノリのいい曲もある! 


失礼ながら、そして恥ずかしながら
邦楽は眠くなるようなゆっくりの曲しかないんだと思っていました…

全然そんなことありません。

三味線の音がどんどん速くなって
盛り上がる曲もいっぱいあるし、

太鼓やちゃんちき、笛が加わってくると、
祭囃子みたいでテンションがぐんぐん上がります。
血が騒ぎます
(お祭りの人混みが嫌いなだけで、祭囃子は好きなんです。) 

何よりびっくりしたのは、
エイトビートみたいなリズムが邦楽にもあることでした。
(どんちゃどどんちゃ、どんちゃどどんちゃ、というリズム)

ちなみにちゃんちき、って言わないんですか…? 
友達はみんなあれを「当り鉦(あたりがね)」と呼ぶそうです。
ちゃんちき、という言葉の響き、
楽しげで大好きなんですけどね。



***

いかがでしょうか。

20年間バレエだのピアノだの
「洋」の世界しか知らなかった私が
すっかりのめり込んでしまった日本舞踊、

少しでも親しみを持っていただけたら嬉しいです。 

踊りのちょっと嬉しかった話。

日本舞踊、この5月で7年目に入りました。

「結構やってるんだね!」と言われることが多いですが、
芸事の世界ではぺぇぺぇです。
初心者の気持ちで続けています。

というか、

初心者の状態からあんまり進歩してないんでーすへへへ

* * *

そんな中、先日のお稽古で
先生に「ちょっとだけ上達した」と言っていただけたのです

なんでもない顔して聞いたけど、
内心めちゃくちゃ嬉しい。 

ただ、

その日のお稽古は
「今日はあんまり体が動かないなー」と感じていたので、
素直に喜んでばかりもいられないんですよね。

自分では「今日はよくない」と思っていたのに
先生に「今日はいい」と言われたわけだから、

自分じゃまだ良し悪しがわかってないっていうことですよねー(´・ω・`)無念

***

日本舞踊を初めて7年間、

一度たりとも嫌いな曲に出会ったことはないし、
お稽古が面倒だったこともありません。

7年目の今でも、始めたころと同じくらいかそれ以上に
毎回のお稽古が楽しみで、わくわくしてたまらない。

それなのにあんまり上達しないのが
なかなかつらいところではあるのですが、

幸い それでも嫌になる気配が全くないんです。


永遠の初心者の気概で、
引き続き汗みずくになりながら踊り続けたいと思います。

 
プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇5年目。このご時世でなかなか劇場に通えず悶々とする日々。
◆着物好きの友人と踊りの師匠のおかげで、気軽に着物を着られるようになってきた今日この頃。

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