ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

2018年09月

歌舞伎座横の古本屋さん『木挽堂書店』で探していた本に出会えた!!

幕見のあと、次の予定まで時間があったので、
近くに古本屋さんでもないかしら…と探してみたところ、
 
歌舞伎座の横に「木挽堂書店」というところがある、との情報をキャッチ。

なんでも歌舞伎をはじめとする伝統芸能や、
日本映画などの専門古書店
なのだとか。

ちょうど探していた本もあったので、
行ってみることにしました!

***

歌舞伎座を出て左(歌舞伎座正面から見て右)の、
お稲荷さんと文明堂に挟まれた通りを振り返ると、

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奥に見えているのが「茜屋珈琲店」。
手前の赤いお店は美容室。 

その間、緑の看板のビルのお2階に、

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見えました!

コーヒー屋さんの横の階段には、

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歌舞伎の本がたくさんあるだろうな、と
思わずわくわくしてきてしまう看板。

階段を上ると、
所狭しと本が積み上がった空間が…!!!

完全に通路に本が食い込んでいる勢い。

入って右手には、歌舞伎関係の小説や聞書、解説などの文庫本、
左にはムック本や過去の筋書など。
ブロマイドもたくさんありました。

少し進むと、役者が芸について語った本も並びます。
写真集や台本も豊富。

奥の方には、邦楽関連の本もあるそうです。

専門古書店というだけあって、
そのラインナップは広く深い

私は知識が浅いので、まだピンとこない本もたくさんあったのですが、

これで知っている役者さん、ひいきの役者さんが増えたり
伝統芸能について もっと詳しくなったりした日には
とんでもない量のお宝が眠っているのだろう、と

入店まもなく次に来る日が待ち遠しくなりました。

***

本当にどこを向いても興味をそそる本しかない、という
本でできた隠れ家のような、
自分の芸を持っている方たちが一斉に語りかけてくるみたいな
とにかく物凄いお店。

読みたかったこの本も…

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見つかりました〜!!!感激!
(ア●ゾンよりも安く入手!)
精進します!!!

そんなわけで、

歌舞伎座に来たときの楽しみが増えました。

ぜひ。






手軽に着物を楽しめる!半衿つきの着物スリップ〜着てみて分かったメリット・デメリット

この記事でちょっと触れているのですが、
半衿つきスリップなるものを購入いたしました。

買ったのはこちら↓

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【きものやまと 乙女スリップ】
※ネットだと売り切れでした…
私は実店舗でお店の方に聞いて、何やら奥の方から出してきていただきました。

 
すでに半衿が縫い付けてあるので、
買ってそのまま着られます◎

もちろん、お気に入りの半衿をあれこれ付け替えるのも楽しい。

先日の浴衣の下にちらりと見える半衿は
このスリップに縫い付けてあるものです。

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ちなみに半衿は、リサイクル着物のお店で着物を買った際に
なんと
タダでいただいてしまったハギレ。
正絹博多織の半幅もいただきものです。着物の世界はありがたい。


***

初めてのワンピースタイプの着物スリップ。
 
着物初心者でありつつ、週3回踊りのお稽古で浴衣を着ている身として、
感じたメリットとデメリットをご紹介します! 
 


【メリット】

★手軽に着られる!


丁寧に着付ける場合、
肌襦袢をきて、裾よけを付けて、襦袢を着て、伊達締めを締めて…
と、ちょっとだけ手順が面倒

それに対してこの衿付きスリップの場合、
適当な自前のインナー(カップ付きインナーなど)の上に
これ一枚で、着物が着られます

手軽なだけでなく、衣紋抜きも付いていて
しっかりと衣紋を抜くことができました
 
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もちろん衿芯も入れられます◎

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きれいに見えるポイントは押さえてくれているという印象です。
 

★洗濯機で洗える!


肌襦袢に衿がついたようなものなので、
どんどん洗ってどんどん着られます

そのため、6月や9月といった 暑くて着物を敬遠しがちなときも
前向きに着物を着られそうです。

浴衣に半衿を合わせたいときにも良い!
(むしろこっちがメインの役割) 

衿をつけたいけど襦袢じゃ重い というときに
とても重宝しそうです。

 

★袖の長さに関係なく着られる!


私は150cm以上151cm未満の低身長なので
あまり困ったことはないのですが、 
リサイクルで買う着物は袖が短いことが多いのです。

市販の襦袢だと、着物の下から襦袢がコンニチハしてしまうので
情けない着姿になってしまいます。
(安全ピンでたくし上げたりしてこっそり辻褄合わせてますが) 

その点、筒袖になっているこのスリップなら
袖が短めの着物でも関係なく着られます。

お金をかけずに着物を集めたい派には朗報ですね! 


【デメリット】

▲シルエットを作りにくい


裾よけを付けるときは、裾よけの左右を少し持ち上げて着ることで
下がすぼまった「裾すぼまり」のラインを簡単に作ることができます。

しかしこのワンピースタイプの場合、
下だけを独立して直せないので、
どうしても裾が広がってきてしまうのです。

(私は浴衣で押さえつけることにより
何とか裾すぼまりを保ちました。)

踊りのときにワンピースタイプがだめなのは、
動きすぎるゆえにすぐ着崩れるからなんですね。。 


▲衿元を直しにくい


ご覧の通り、身八ツ口が少し狭め。

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私はまだ着るのが下手なので、よくここから手を入れて
中の衿を引っ張って衿もとを直しているのですが、
ちょっと私のごつい指は入りませんでした…

ワンピースタイプだと、二部式襦袢のように
「上の襦袢の左右の裾を引っ張って直す」という手段も使えない。

そんなわけで、衿の崩れを直すのがやや難しいかもしれません。
後ろ身頃を引っ張れば少しマシになりますが、
左右のバランスはどうやって直そうか。。
練習のしどころですね。 


▲着物の身八ツ口や振りから見えてしまう


これは致し方ないことですが。
後ろから見たときに、身八ツ口や袖から
中が筒袖なのが見えてしまいます。

あくまでカジュアルウェアです!


*まとめ〜ふだん着物にはおすすめの一枚!


着物をどう着たいかにもよりますが、

★ちょっとしたときにどんどん着たい!
★とにかく着る機会を増やしたい!

という方には持ってこいなのではないでしょうか。

また、

★浴衣しか持ってないけど衿を付けて着たい!
★着物の数が少ないから、襦袢を買うほどでも…

みたいな方にもちょうどいいと思います。

とにかく今の季節や夏の前など、
気候的に着物を敬遠してしまうときにも使いやすいのがありがたい。

私は、「ふだん着着物」への壁が一つ減りました

*** 

初めて着物を着るとき、着物好きの友人に
「襦袢は二部式の方が絶対いいよ!」
と言われました。

踊りを始めたばかりの頃も、
本番ではワンピースタイプの下着はNGで、

何で世の中はこんなにも
ワンピースタイプの下着を厭うのであろうか

と不思議に思っていたのですが、

ちょこちょこ着るようになってやっと、
そのメリットとデメリットが見えてきました。

どんどん着て、着物の知識を蓄えて、
自分なりの着物ライフを楽しみたいところです。
 

ホテル雅叙園東京・百段階段「和のあかり」行ってきました!最終日なので軽めに。

和もの好きを公言しながら、
「着物でお出かけ」のメッカと言っても過言ではないこの地に
初めて降り立ちました。。

ホテル雅叙園東京・百段階段!

時期を選んでリポートしろよという話ですが、
本日最終日「和のあかり」というイベントに行ってきました。

とにかくとにかく人が多くて、
周りの方のご迷惑を考えてあんまり写真が撮れなかったのですが、

きゅん!とするツボにはまってどうしようもなかったものを少し。

もう最終日なので、リポートはしません!笑 

***

行灯というのかしら。

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切り絵と灯りの色がノスタルジックで、
並べると一層美しかった。
 

こちらは、押葉にした葉っぱに
裏からあかりを当てたもの。

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光ってしまって分かりにくいけれど(泣)
葉脈がくっきり映って、繊細な影絵のよう。


ほおずきもありました!

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きれいですねぇ……


七宝焼のお鮨!

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と、あかり。

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丸いフォルムが何とも…それが集まるとまた何とも……


朝顔の風鈴。

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風が吹いたら涼しげだろうなぁ…


全体的にお部屋は暗いのですが、
和のあかりは暗い場所でこそ美しいですね。


***

百段階段では、和もの好き垂涎のイベントが
しょっちゅう開催されていますが、

東京都の指定文化財というこの百段階段、

イベント以外のところも何とも魅力的でした。

階段脇の窓の飾り枠とか

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障子の組子細工(?)とか

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天井絵とか

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全部すてき!!!

1935(昭和10)年の建設当時の
屈指の画家たちが、この装飾を手がけたようです。

欄間には、なんと道成寺!梅とさんさん♪

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どこを見ても見飽きない…!!!

そもそもこの階段に行くまでのエレベーターが、
螺鈿細工の豪華絢爛な箱でして、

そこからもうときめきは始まっているんですよね。

百段階段そのものの見学ツアーもやっている模様。
(詳しくはこちら

イベントもおもしろいけれど、
シンプルに百段階段をもっと楽しみたい気持ちも捨てがたい。。


そんなわけで、
どうして今まで行かなかったんだろう、と
改めてその素晴らしさを体感した、
初めての百段階段でした。

写真を見ながらいつまでも余韻に浸れる…

***

ちなみに…

Twitterにもあげましたが本日のコーデ。

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半襟つきの着物スリップなるものを最近購入しまして、
半襟をつけて浴衣を着てみました。

このスリップに関してはいろいろ思うところがあったので、
別記事でリポート予定ですっ!

京の芸舞妓さんに学ぶ、社会での生き方。『舞妓の言葉』感想

舞妓さんの着物姿の美しさが好きで、
可愛らしい写真のたくさん載っているこの本を手に取りました。

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『舞妓の言葉 京都花街、人育ての極意
(西尾久美子、東洋経済新報社)


舞妓さんたちが、修行を始めたばかりの「仕込みさん」から
舞妓として成長していき、
芸のプロフェッショナルである芸妓となっていく過程で、

先輩の芸舞妓さんや周囲の人からかけてもらう言葉、
自分自身を律していく言葉など、

成長のカギになってくる言葉が紹介されています。

耳に柔らかい京ことばで語られるそれぞれの言葉には、

舞妓の世界だけでなく、私が社会人になってから
初めて気づかされたようなこと
もたくさん。


頭でっかちにならずに謙虚に行動すること、

ミスをしても隠さずに報告すること、

周りを見ながら何が必要かを考えて動くこと、、


それを10代半ばから後半くらいの女の子たちが
当たり前のように身につけ、実践し、
後輩に指導までしているのですから、

花街の教育システムは凄いと思いますし、
吸収していく彼女たちの熱意にも頭が下がります。 

***

一番印象に残って、自分も心がけている言葉を一つ。

「どんなことがあっても、
お稽古休んだらあかんのえ」

見習いさんから舞妓としてデビューするころに、
お茶屋のお母さんからかけられたという言葉です。

プロになったら、夜遅くまで仕事があって、
朝からのお稽古は体が辛く、休みたくなる。

けれどそれでは、自分の力が伸びないだけではなく
周りからの信用まで失ってしまう。

だから、お稽古を休む口実を探し出してはならない、
多少の体調不良はおしてもお稽古に行く。

…という意味に加え、

先輩たちのお稽古に常に触れることで
自分の目標を意識し続ける、という
お稽古場ならではの成長機会も意図しているとのことです。(p.48〜50)
 
***

この言葉に触れてから、私自身も今まで以上に
お稽古を休まない、ということを意識し出した気がします。

自分はあくまで趣味で踊りを習っているのにすぎないのですが、
いつかもっと上手くなって、
今よりも踊る機会を増やしたい。 

そうなったときに、常に絶好調なんてことはあり得ない。

そのため、体調が万全ではなくても
踊れるようにしておきたいと思っています。

舞妓さんにかけられる言葉とは 少し意図が変わりますが、
お稽古場に行けば、そこに常に目標があるのは同じ。 

えいやっ!と思って一度お稽古に行ってみてしまえば、
もうそこはモチベーションの塊で、

後悔は絶対にしないのです。 

この本を読んでから、
お稽古をうやむやにサボりそうになるときは
「どんなことがあってもお稽古休んだらあかん!!!」 
と自分に言い聞かせるようになりました。笑 

***

すでに社会に出ている自分も はっとさせられる言葉がたくさんの一冊。

加えて、何より写真が素晴らしく美しいので
わくわくしながらページをめくり、眺め暮らしました。

着物好きの方、京都好きの方、
ぜひお手に取ってみてください。

 

舞妓の言葉 京都花街、人育ての極意 [ 西尾久美子 ]

価格:1,620円
(2018/9/2 03:13時点)

プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇5年目。このご時世でなかなか劇場に通えず悶々とする日々。
◆着物好きの友人と踊りの師匠のおかげで、気軽に着物を着られるようになってきた今日この頃。

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