はい、
今月はしんどかったです!笑
今月はしんどかったです!笑
過去に拝見した踊りがどれも素敵だった尾上菊之助さんが、「京鹿子娘道成寺」という大曲を、歌舞伎座で踊る。
この大曲には、これまでにずっと流れてきた「道成寺の系譜」みたいなものがあるわけで、その流れに今、自分が観ることができる今、菊之助さんという新たな花子が加わるわけで。
いえ、それはどの演目もそうなのでしょうけれど、一人でこれだけの時間踊り続けるという点において、そして女方の集大成とも言われる踊りという意味で、やっぱり道成寺は特別な気がします。
そうなると、単に「「道成寺」という演目を楽しみましたよ!」で終わりたくない。
「菊之助さんの道成寺」という見方をしたい。
この大曲には、これまでにずっと流れてきた「道成寺の系譜」みたいなものがあるわけで、その流れに今、自分が観ることができる今、菊之助さんという新たな花子が加わるわけで。
いえ、それはどの演目もそうなのでしょうけれど、一人でこれだけの時間踊り続けるという点において、そして女方の集大成とも言われる踊りという意味で、やっぱり道成寺は特別な気がします。
そうなると、単に「「道成寺」という演目を楽しみましたよ!」で終わりたくない。
「菊之助さんの道成寺」という見方をしたい。
そもそも道成寺を初めて通して観る自分が、「菊之助さんの道成寺」を覚えておくためにはどうしたらいいんだろう。
私は「道成寺」という演目そのものをどうやって観ればいいんだろう。
いろいろと思い入れが強かったゆえに、気がつけばこの曲のことを考えていた一ヶ月でした。
私は「道成寺」という演目そのものをどうやって観ればいいんだろう。
いろいろと思い入れが強かったゆえに、気がつけばこの曲のことを考えていた一ヶ月でした。
結局「菊之助さんの道成寺」という見方ができたかどうかは定かでないのですが、
何にせよ一生懸命だった今月の観劇の痕跡、ここにしたためておこうと思います。
いつも以上に独りよがりですが、何卒ご容赦くださいませ。

黒の着物を脱ぎ、赤の鮮やかな衣装で再登場です。金の烏帽子をつけます。
ちなみにこの烏帽子と中啓(このときに使うお扇子)、歌舞伎座ギャラリーに展示してあり、自由に撮影ができましたよ!なりきり花子セット。
ここでは鐘のことが歌詞にたくさん出てきて、振りでも鐘を見るところがいくつかあります。
印象に残っているのは、「花の他には松ばかり〜」で一度花道の方に行き、七三で鐘を振り返るところ。
ここではキッと見上げるのではなく、ふっと引かれてしまう感じ。
きまった形の美しさよ。
そしてもう一箇所、この部分の終わりで「真如の月を眺め明かさん」で、たっぷり溜めて鐘を見上げるところ。
目が素敵なんです。鐘を見るときは目つきが変わるんです。
この部分の最後、「思い染めたが縁ぢゃえ」でゆっくりと首を振るのですが、それまでのほのぼのとした空気感と、ここは一線を画しているように感じました。
じっとりとしたものが一瞬滲んだ気がして、ぞっとしました。
先ほどの衣装の上だけ肌脱ぎになって、朱鷺色の衣装に替わります。
道成寺は衣装を見ているだけでも見応えがありますね〜!それくらい衣装替えが多いのです。
「振り出し笠」という三連の笠を使った、見た目にも華やかなところです。
笠を被っている姿って、かわいらしくて好きなんです。顔が小さく見えるからでしょうか、そして影がまたいい感じの効果を生むのでしょうか。
ここもまったりと娘らしくて素敵でした。
「分きて云はれぬな 花の色え」 で、かぶった笠と手に持つ笠を正面で縦一列に重ね、とんとんとんと後ろを向く振り、
要は頭の上にかぶっている笠を正面に見せなくてはならないので、ちょっとうつむくことになるのですが、このうつむく前に一度正面にちょっと顔を見せる感じがかわいらしかったんです。踊りが細かい…!
「稲荷山」のあとはまたがらりと雰囲気が変わり、勢いを感じるような踊りに。
一曲の中でどんどん変わっていきます。
序盤のほのぼのとした空気感は、この辺りの勢いを際立たせるためにあったのかと思うほどです。
鈴太鼓の軽やかな音。
曲調も一層華やかに、テンポも一層速くなって、今まで以上に舞台の空気が動き出す感じがします。
で、ここからです。ここからが道成寺の中でいっちばん好きなんです。
いつも以上に独りよがりですが、何卒ご容赦くださいませ。

■道行
黒地に花を散らした衣装で登場。
ここだけ音楽が竹本なのが面白いです(他の部分は長唄)。
花道で踊られるこの部分、「白拍子花子」と「清姫の霊」が渾然としていると思います。
詞章でも花子のいそいそとした娘っぽさと同時に、鐘への執着が語られます。
鐘を観ながら体に溜めを作ってじりじりと動き、「清姫」としての心情を見せたかと思えば、そのあとまたすっと「花子」としてのかわいらしさが見えたりもして、「ここから物語が始まるんだなぁ」と感じました。
この「道行」の踊り方で、その方が踊る花子の人物像みたいなものの一端が、少し見えてくる気がします。
菊之助さんの花子は、はっきり娘むすめしているわけではなく、かといって色っぽすぎず、おっとりとしたお嬢さんな感じ。
ここだけ音楽が竹本なのが面白いです(他の部分は長唄)。
花道で踊られるこの部分、「白拍子花子」と「清姫の霊」が渾然としていると思います。
詞章でも花子のいそいそとした娘っぽさと同時に、鐘への執着が語られます。
鐘を観ながら体に溜めを作ってじりじりと動き、「清姫」としての心情を見せたかと思えば、そのあとまたすっと「花子」としてのかわいらしさが見えたりもして、「ここから物語が始まるんだなぁ」と感じました。
この「道行」の踊り方で、その方が踊る花子の人物像みたいなものの一端が、少し見えてくる気がします。
菊之助さんの花子は、はっきり娘むすめしているわけではなく、かといって色っぽすぎず、おっとりとしたお嬢さんな感じ。
■乱拍子/中啓の舞(花の外には松ばかり〜/鐘に恨みは〜)
黒の着物を脱ぎ、赤の鮮やかな衣装で再登場です。金の烏帽子をつけます。
ちなみにこの烏帽子と中啓(このときに使うお扇子)、歌舞伎座ギャラリーに展示してあり、自由に撮影ができましたよ!なりきり花子セット。
ここでは鐘のことが歌詞にたくさん出てきて、振りでも鐘を見るところがいくつかあります。
印象に残っているのは、「花の他には松ばかり〜」で一度花道の方に行き、七三で鐘を振り返るところ。
ここではキッと見上げるのではなく、ふっと引かれてしまう感じ。
きまった形の美しさよ。
そしてもう一箇所、この部分の終わりで「真如の月を眺め明かさん」で、たっぷり溜めて鐘を見上げるところ。
目が素敵なんです。鐘を見るときは目つきが変わるんです。
■手踊り(言わず語らぬ〜)
しっとりとした曲調の、手踊りの部分。
烏帽子は外しますが、先ほどと同じ赤の衣装で踊ります。
細かいのですが、「つれないはただ 移り気な」のところがとても好きでした。
足を出して体を少し捻り、その足をちょっと上げて下ろす、その足先の何気ない表情が繊細で、かわいらしくてですね…
烏帽子は外しますが、先ほどと同じ赤の衣装で踊ります。
細かいのですが、「つれないはただ 移り気な」のところがとても好きでした。
足を出して体を少し捻り、その足をちょっと上げて下ろす、その足先の何気ない表情が繊細で、かわいらしくてですね…
目線、足先、全てに拗ねている娘のいじらしさが溢れていました。
菊之助さんの踊りは、まっすぐだから好きなのです。
まっすぐというのは、決して「固い」「動いていない」ということではありません。
「素直」と言ったら良いのでしょうか、言葉選びって難しいのですが。。巧まない、と言いますか。
この部分もシンプルかもしれませんが、だからこそ楚々としたかわいらしさが浮かび上がってくるのだと思います。
菊之助さんの踊りは、まっすぐだから好きなのです。
まっすぐというのは、決して「固い」「動いていない」ということではありません。
「素直」と言ったら良いのでしょうか、言葉選びって難しいのですが。。巧まない、と言いますか。
この部分もシンプルかもしれませんが、だからこそ楚々としたかわいらしさが浮かび上がってくるのだと思います。
■毬唄(恋の分里〜)
先ほどの部分の最後「都育ちは蓮葉なものぢゃえ」で引き抜きになり、一瞬で衣装が赤から浅葱色に替わります。
引き抜き、演出として盛り上がるので良いですよね!
引き抜き、演出として盛り上がるので良いですよね!
ここの引き抜き、後見の方のお力も大きいと思うのですが、私が観た日は全く踊りに影響がなくてすごいなぁと思いました。
ここから少し曲の雰囲気が変わります。
テンドツツン、テンドツツンというお三味線のリズムも楽しく、華やかになるところです(口三味線あいまいですごめんなさい)。
この毬唄の部分は、私としては今回の菊之助さんの道成寺の中で、一番好きなところかもしれません。
テンドツツン、テンドツツンというお三味線のリズムも楽しく、華やかになるところです(口三味線あいまいですごめんなさい)。
この毬唄の部分は、私としては今回の菊之助さんの道成寺の中で、一番好きなところかもしれません。
何ともほのぼのとした、おっとりとした娘の雰囲気が愛らしい。
首をきゅっと曲げるとか、はっきり動くとか、娘っぽさを出す方法っていろいろあると思うんですが、菊之助さんの花子はそうではない。
あのただただ溢れ出る、育ちの良さそうな娘の雰囲気はどこから来るのでしょう。動きの柔らかさでしょうか。
柔らかさといっても、玉三郎さんみたいな流れるような柔らかさとはまた違うのです。
もっと素直な、ぽわっとした、丸みを帯びた感じなんですが、うーん、全然説得力がないですね…
見せ場としては、しゃがんだ体勢のまま毬をつきながらつつつと円を描くように回ってくるところだと思うのですが、
印象的だったのは「室の早咲き それがほんに色ぢゃ」のところで、左の帯の前辺りでふわっと花を咲かせて丸めて毬にする振り。
とっても何気なく踊られるのですが、柔らかさきめ細かさが本当に素敵でした。
印象的だったのは「室の早咲き それがほんに色ぢゃ」のところで、左の帯の前辺りでふわっと花を咲かせて丸めて毬にする振り。
とっても何気なく踊られるのですが、柔らかさきめ細かさが本当に素敵でした。
確か、以前某テレビ番組で玉三郎さんが「ここは陰気な感じを見せる」とおっしゃっていたと思うのですが、
菊之助さんのこの部分に陰気さは感じず、むしろ無垢な少女だったような気がします。私が感じ取れなかっただけかしら…。
この部分の最後、「思い染めたが縁ぢゃえ」でゆっくりと首を振るのですが、それまでのほのぼのとした空気感と、ここは一線を画しているように感じました。
じっとりとしたものが一瞬滲んだ気がして、ぞっとしました。
■振り出し笠の踊り(梅とさんさん〜)
先ほどの衣装の上だけ肌脱ぎになって、朱鷺色の衣装に替わります。
道成寺は衣装を見ているだけでも見応えがありますね〜!それくらい衣装替えが多いのです。
「振り出し笠」という三連の笠を使った、見た目にも華やかなところです。
赤い笠を被り、両手に振り出し笠を持って踊ります。
曲調はちょっとおっとりしつつも、明るい雰囲気。
笠を被っている姿って、かわいらしくて好きなんです。顔が小さく見えるからでしょうか、そして影がまたいい感じの効果を生むのでしょうか。
ここもまったりと娘らしくて素敵でした。
「分きて云はれぬな 花の色え」 で、かぶった笠と手に持つ笠を正面で縦一列に重ね、とんとんとんと後ろを向く振り、
要は頭の上にかぶっている笠を正面に見せなくてはならないので、ちょっとうつむくことになるのですが、このうつむく前に一度正面にちょっと顔を見せる感じがかわいらしかったんです。踊りが細かい…!
■クドキ(恋の手習い〜)
先ほどの踊りのあとに、同じ曲調のまま所化の踊りを挟み、また花子が出てきます。
藤色の衣装に替わっています。
しっとりと女心を見せる、いわゆる「クドキ」の部分で、手拭いを使って踊ります。
手拭いの柄は「重ね扇に抱き柏」の、尾上菊五郎家の家紋でした。
ここで好きだったのは、「おお嬉し おお嬉し」で首をいかにも娘らしく曲げ、そして後ろを向いてきまるところ。
そのかわいらしさと、後ろ姿の美しさ、柔らかさ。シャープすぎない感じがとても好きです。
それと「悪性な悪性な気が知れぬ 恨み恨みてかこち泣き」で、鐘を見ながらすーっと上手へ進むところ、踊りというよりはこの瞬間は特に芝居っ気が強いと思うのですが、心ここにあらずな一瞬です。
藤色の衣装に替わっています。
しっとりと女心を見せる、いわゆる「クドキ」の部分で、手拭いを使って踊ります。
手拭いの柄は「重ね扇に抱き柏」の、尾上菊五郎家の家紋でした。
ここで好きだったのは、「おお嬉し おお嬉し」で首をいかにも娘らしく曲げ、そして後ろを向いてきまるところ。
そのかわいらしさと、後ろ姿の美しさ、柔らかさ。シャープすぎない感じがとても好きです。
それと「悪性な悪性な気が知れぬ 恨み恨みてかこち泣き」で、鐘を見ながらすーっと上手へ進むところ、踊りというよりはこの瞬間は特に芝居っ気が強いと思うのですが、心ここにあらずな一瞬です。
鐘に目を据えたまま、手元を見ずに手拭いを肩から外す所作に、躊躇いとか激しい想いとかが見えました。
そこからまたぱっと踊りのリズムが変わって、手拭いを振りながら歩く。
その緩急にどきどきするのです。
その緩急にどきどきするのです。
■鞨鼓の踊り(山尽くし)
上だけ肌脱ぎで、白地に派手な模様の衣装に替わっています。
鞨鼓という小ぶりの太鼓を帯の上につけて撥で叩きながら、様々な山を詠み込んだ歌詞に合わせて踊るところです。
この辺りから踊りの見せ場なんじゃないかと思います。
鞨鼓という小ぶりの太鼓を帯の上につけて撥で叩きながら、様々な山を詠み込んだ歌詞に合わせて踊るところです。
この辺りから踊りの見せ場なんじゃないかと思います。
というか、こういうたくさん動く、盛り上がっていく踊りが私は大好きなんです。笑
「散りくる散りくる嵐山」、結構な詰まった間でぱっと座って、撥でトコトンと床を叩くのですが、それも何気ないんですけどちゃんと整った美しさなんですよね。。
「稲荷山」のところ、ぴょんと跳んで狐の振りなのですが、そこすらも品がありました。
あと、お正月を思い出しました。笑(この記事)
「稲荷山」のあとはまたがらりと雰囲気が変わり、勢いを感じるような踊りに。
一曲の中でどんどん変わっていきます。
序盤のほのぼのとした空気感は、この辺りの勢いを際立たせるためにあったのかと思うほどです。
★このあと舞台上はしばらく空くのですが、そんなときは音楽の聴かせどころです。
道成寺には三味線に拍手が起きるところがたくさんありますが、私はこの部分の音楽が一番好きです。三味線の華やかさはもちろん、鳴物のリズムがとてもおもしろくて、ここから先の盛り上がりを予感させるようです。
道成寺には三味線に拍手が起きるところがたくさんありますが、私はこの部分の音楽が一番好きです。三味線の華やかさはもちろん、鳴物のリズムがとてもおもしろくて、ここから先の盛り上がりを予感させるようです。
■手踊り/鈴太鼓の踊り(ただ頼め〜)
来ました、道成寺という長い曲の中で私が最も好きな部分です。笑
紫の麻の葉模様の着物になります。
ここも、菊之助さんの魅力が詰まっているなぁと個人的には思いました。
これまでおっとりした雰囲気の娘でしたが、ここはきゅっと首を曲げて、かわいらしさ全開。
これまでおっとりした雰囲気の娘でしたが、ここはきゅっと首を曲げて、かわいらしさ全開。
袖で隠して人を呼ぶ振りが可憐!!
この「ただ頼め」から始まる手踊りの一連の振り、とてもかわいくて大好きなのですが、それを大好きな感じで踊っていただけるともう非常に嬉しいのです。
この「ただ頼め」から始まる手踊りの一連の振り、とてもかわいくて大好きなのですが、それを大好きな感じで踊っていただけるともう非常に嬉しいのです。
一旦後ろに下がり、鈴太鼓を持って、出てくるときに引き抜いて白の衣装になります。
鈴太鼓の軽やかな音。
曲調も一層華やかに、テンポも一層速くなって、今まで以上に舞台の空気が動き出す感じがします。
ここも何せ形が素直で美しい。大きく動いても決して崩れない。
踊る人としては当たり前なのかもしれませんが、、でもそれを当たり前に見せることができる、というのは凄いことだと思います。
踊る人としては当たり前なのかもしれませんが、、でもそれを当たり前に見せることができる、というのは凄いことだと思います。
これが一番分かるのが、「さっさそうぢゃいな さっさそうぢゃいな」で手肩肩膝膝と叩くところ。
かなり体重を前にかけてから後ろに戻してくる感じですが、無理のない形というか、整っていたというか…。
かなり体重を前にかけてから後ろに戻してくる感じですが、無理のない形というか、整っていたというか…。
その勢いのあと、前に出てきてぺたんと座って、ちょっと首を傾げて止まった形の、素朴なかわいらしさ!
で、ここからです。ここからが道成寺の中でいっちばん好きなんです。
鈴太鼓でリズムを取りながらの早間の踊り。
菊之助さんのここ、とても好きです。丁寧で、細やかで、可憐で。
菊之助さんのここ、とても好きです。丁寧で、細やかで、可憐で。
軽やかな音に合わせて、踊りも軽快で、観ている方もだんだん引き込まれ、浮かされ、乗ってくる、
そこで急にハッと鐘を振り返り、ドロドロドロと太鼓が鳴って、清姫の本性が出てくるんです。
このスピード感、勢い。
もう絶対に取り返しがつかないのがよく分かる。
所化たちを振り払い、一気に鐘へ飛び込みます。
3回観て、3回とも鳥肌が立ちました。
…ふぅ。
満足感。
3回観て、3回とも鳥肌が立ちました。
■鐘入り
最後は上だけ肌脱ぎで、白地に蛇を表す鱗模様が銀色に光る衣装です。
鐘に上って、長い袖を巻き付けた右手を上げて見下ろすときに、恨みだけでなく哀しさが見えた気がしました。
やっぱり清姫としては、やり方はおかしかったにしろ純粋な恋だったわけで、ということは純粋な失恋だったんですよね。
…ふぅ。
満足感。
***
先述の通り3回観ましたが、3回目が一番好きだった。
立ち見でしたが、立ち見一列目だと花道なんかは、座るより却ってよく見えますね。
鐘の真ん前だったので、最後がよく見えたのも嬉しかった。
とにもかくにも、人生初道成寺を歌舞伎座で、菊之助さんで観られて、それを自分なりに感想に落し込むことができたのは大きかったなぁと思います。
明日は千穐楽。
観に行けませんが、きっと今日も、繊細で純朴な花子がいるんだろうなぁ。
明日は千穐楽。
観に行けませんが、きっと今日も、繊細で純朴な花子がいるんだろうなぁ。