ほんのり*和もの好き

歌舞伎や文楽、日本舞踊、着物のことなど、肩肘張らない「和もの」の楽しみを、初心者の視点で語ります。

初心者

物知らずが行く歌舞伎#18〜新春浅草歌舞伎(令和2年浅草公会堂)今の知識と演目選び

この企画は、「知識が足りないから…」と歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方の背中を押すべく、
歌舞伎歴2年の初心者が何をどのくらい知っていて、何を目的に観に行くのかをさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この2年でちょっと学んだことを、背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


年末年始休みにつき、全力で更新しております。笑

新年はとにかく、いつも以上に歌舞伎公演が多い!
まだ遠征はしないワタクシ、専ら都内でしか観劇しませんが、今年は歌舞伎座に加え、新春浅草歌舞伎、国立劇場新春歌舞伎公演に足を運ぶ予定です。
(新橋演舞場は諦め。本日時点で1等以外は売切でした。「鈴ヶ森」と「め組」は観たかったのですが…)

今回は浅草公会堂で行われる「新春浅草歌舞伎」について、「こんな感じで観にいきますよ〜」というのをお伝えできればと思います。

ちなみに新春浅草歌舞伎は、若手の役者さんたちが主になって行われる公演です。
公演前に日替わりで役者さんがご挨拶される「お年玉」という大きなお楽しみがあるのが嬉しい!

新春を迎えた浅草の雰囲気が味わえるのも良いところです。

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写真は去年の浅草公会堂の様子。華やかですね〜!



■浅草公会堂 新春浅草歌舞伎の演目は?


令和2年の新春浅草歌舞伎、演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.花の蘭平(はなのらんぺい)
二.菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)
 寺子屋
三.茶壺(ちゃつぼ)

【夜の部】
一.絵本太功記(えほんたいこうき)
 尼ヶ崎閑居の場
二.仮名手本忠臣蔵(かなでほんちゅうしんぐら)
 祇園一力茶屋の場


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


「寺子屋」は何度も観ている演目です。
直近では昨年の秀山祭、中村吉右衛門さんの名演が記憶に新しいところ。(この記事

「茶壺」も、映像で何度か観ています。楽しい舞踊の演目です!

「花の蘭平」は、歌舞伎「蘭平物狂」が元だろうとは思うのですが、この「蘭平物狂」が分からないんですよね。笑
 

【夜の部】

「尼ヶ崎閑居」も去年、歌舞伎座でかかりました。ちょうど一年前になるのですね!(この記事

「祇園一力茶屋」は、名前ばかり知っていて、とても有名なのも分かっているのですが、残念ながら内容が分かっておりません。。


*現時点で知っていることは?


◇菅原伝授手習鑑(寺子屋)


以前大まかにまとめたものを再掲します↓

------ 

「忠義のために我が子の命を犠牲にする」という、浄瑠璃に非常によく見られるお話の流れです。

ものすごくざっくり書きますと、

舞台は藤原時平(しへい)vs菅丞相(かんしょうじょう)という時代にあります。
時平側は菅丞相の息子・菅秀才(かんしゅうさい)の命を狙っており、これを避けるために菅秀才は田舎の寺子屋に匿われています。(※この辺りの設定は、特に芝居の中では触れられないはず。)

しかし実はこの居場所がすでにバレており、寺子屋を営む武部源蔵(たけべげんぞう)夫婦は、菅秀才の首を差し出すように命令されているのです。

何としても菅秀才の命は守らねばならない源蔵。

折しも今日、この寺子屋に新たに入門してきた男の子がいました。
ちょっとこの辺りでは見ないような、品のある顔立ちをしています。

そうです。
「菅秀才」と偽ってもおかしくないような雰囲気をたたえているわけです。
 
源蔵夫婦、苦渋の決断でこの子を身代わりにして、首を差し出すのです。

首実検にやってきたのは、時平に仕える松王丸。
差し出された首を見て(この「首実検」が見せ場!!)、子細ありげな様子を見せながらも「相違ない」と、この首が菅秀才の首であることを認めます。

しかし、歌舞伎において首が本物であることなんてほぼなく。笑

さてこの首の正体とは、松王丸の隠している真実とは、というところに大きなドラマがあります。

最後の「いろは送り」と呼ばれる部分が名文なので、ぜひ浄瑠璃にも耳を傾けてみてください。

【関連記事】
「団子売」「菅原伝授手習鑑」(文楽鑑賞教室@国立劇場)観てきました!
 「寺子屋」初心者はこう楽しんだ!〜秀山祭九月大歌舞伎(歌舞伎座) 夜の部感想
 

◇茶壺

狂言が元になっている、楽しい舞踊です。

主人の命で茶の買い付けに行ってきた田舎者の麻胡六は、酒に酔っ払い、あろうことか道端で居眠りを始めてしまいます。
そこにやってきた盗人の熊鷹太郎、この麻胡六の茶壺を盗もうと目論見ますが、そこに目代(代官)が通りがかり、この二人の茶壺の取り合いを仲裁し始めて…という流れ。

この麻胡六と熊鷹太郎のやり合いが面白い!
特に、後半の二人の連舞いが大きな見せ場です。リズムの良い踊りに観ていて楽しくなること請け合いです。


◇絵本太功記(尼ヶ崎閑居)

主君を殺してしまった武智光秀(=明智光秀)と、その運命に巻き込まれる家族たち、光秀の苦悩が描かれる場面です。
光秀は途中からの登場ですが、この場面における主人公は、光秀と言っていいと思います。

事前にこのくらい分かっておいたら楽かなぁ、というのを以前ちょこっと書いていたので、ちょっと編集しつつ再掲します↓

------

まず物語の前提として、「武智光秀vs真柴久吉(=羽柴秀吉)という構図があり、
その原因となっているのは「光秀が主君である小田春永(=織田信長)を討った」ということ。
久吉は春永の仇を討つために、光秀を追っているのです。 

加えて最低限分かればいいのは、舞台に出てくる人々の人間関係かと思います。

皐月(母)
 |
光秀=操(妻)
  |
 十次郎(息子)=初菊(息子の許嫁)


という血縁関係です。

このうち、光秀以外の人が前半の物語を進めていきます。 

------

織田信長と明智光秀、豊臣秀吉が名前を変えて登場するお芝居です(この場面に出てくるのは秀吉と光秀のみ)。
「直接名前を出せないのでちょっとひねりました」パターン、歌舞伎でよく見る気がします。

【関連記事】「絵本太功記」初心者はこう楽しんだ!~壽 新春大歌舞伎 夜の部感想


■観てみたい演目と気になるポイント


今年の大河ドラマは明智光秀とのこと、光秀が出てくる「絵本太功記」はタイムリーかもしれませんね!(先日「にっぽんの芸能」(番組についてはこの記事でも取り上げられていました。)

「忠臣蔵」も、有名な場面にも関わらず私は観たことがないので、本当は観ておきたいところ。

と言いつつ、
舞踊大好きな私がチケットを取ったのは昼の部でして。。

「茶壺」が楽しい舞踊だと知っていればもう、行かないわけにはいかないのです。笑
まして麻胡六と熊鷹太郎が中村歌昇さん坂東巳之助さんとあっては。巳之助さんの熊鷹太郎は特に楽しみです。

「花の蘭平」も舞踊とのこと。中村橋之助さんの踊り、じっくり拝見したことがなかったかと思うのでとても楽しみ。
橋之助さんは、今年の日本舞踊協会公演にもご出演ですね!(公式サイトはこちら

「寺子屋」は繰り返し観ていますが、何度も観て初めて役者さんの芸を味わえるようになっていくのかなぁと思います。
尾上松也さんの松王丸、きっと熱いんだろうなぁ。。


■まとめ


縁あって、浅草歌舞伎は歌舞伎に本格的にはまる前にも一度足を運んでいます。
まだ右も左も分からなかったのですが、役者さんの年始のご挨拶(「お年玉」)がとても面白く(その時のご担当は坂東巳之助さん)、演目も分かりやすく楽しくて、大満足で帰ってきたのでした。

そんなわけで、きっと新春浅草歌舞伎は親しみやすい公演なのではないかと思うのです。

年がら年中大混雑の浅草、年始はいつも以上にごった返していますが、それもまた風物詩の一つ。
なんとなくおめでたい気分になれるので不思議です。

と言って人混みは大の苦手なのですが。笑
今年も浅草の活気に身を委ねてこようと思います!



物知らずが行く歌舞伎#17〜壽 新春大歌舞伎(令和2年歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、「知識が足りないから…」と歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方の背中を押すべく、
歌舞伎歴2年の初心者が何をどのくらい知っていて、何を目的に観に行くのかをさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この2年でちょっと学んだことを、背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


明けましておめでとうございます!
本年も、みなさまにとって素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。

さて!新年早々2日から、各所で初芝居の幕開けです。早いっ!!!

ぎりぎり幕が開く前に、新春一発目の物知らず更新です。(もはややる意味)
 
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■歌舞伎座 壽 新春大歌舞伎の演目は?


1月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.醍醐の花見(だいごのはなみ)
二.奥州安達原(おうしゅうあだちがはら)
 袖萩祭文
三.新歌舞伎十八番の内 素襖落(すおうおとし)
四.河内山(こうちやま)
 松江邸広間より玄関先まで

【夜の部】
一.義経腰越状(よしつねこしごえじょう)
 五斗三番叟
二.澤瀉十種の内 連獅子(れんじし)
三.鰯賣戀曳網(いわしうりこいのひきあみ)

夜の部最後の「鰯賣戀曳網」、旧字ばかりでちょっと読みにくいですね。。
あとは「言われてみればまぁそう読めるよね」というものばかりではありますが、漢字が並ぶのでちょっとハードルが高いように見えます。
読んでしまえば「あぁそうだよね」となりますが(2回目)


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


「素襖落」と「河内山」は、いずれも歌舞伎座で観ました!
が、まさかの感想がブログに上がっていない…よって過去の自分がどう捉えたかがいまいちはっきり思い出せない。笑

あとの二つは初めて見る名前だったはずです。
 

【夜の部】

「連獅子」以外は初めましてですね…。

***

新年早々なかなかの初心者感が出ていて誇らしい限りです。笑
筋書を買って、向こうで予習しつつ観劇する予定です。

 

*現時点で知っていることは?


◇素襖落


何だか割と最近これを書いた気がします…いつだったか…。
観たのは一昨年11月だったかと思います。尾上松緑さんの太郎冠者、ふふっと笑いました。

狂言が元になっている演目です。

主人から使いを頼まれた太郎冠者、使いの先で散々酒をふるまわれた挙句に素襖まで与えられ、上機嫌で帰宅。
大事の素襖を主人に取られまいと必死に隠すのですが、そこは酔っ払いのすることなので、もう先の知れたことですね。笑
酔っ払い具合が愛嬌とおかしみを生む、楽しい演目だったと記憶しております。
 

◇河内山

これ、観てはいるのですが筋をほとんど覚えていないんですよ。。
最後の河内山宗俊の捨て台詞「馬鹿め」があまりにも印象的ではあります。笑

確か河内山宗俊が、実際の身分とは違う偉い坊さんであると自らを偽って(半ば金目当ての)交渉に出向き、 見事に成功したかに見えた矢先に、黒子で正体がバレるという流れだった気がする(うろ覚え)

面白みを理解しないままあらすじだけ伝えることのつまらなさたるや。。作品殺しにもほどがありますね、申し訳ない。。 

初心者の観劇の記憶はこんなもんなんです、というところがお伝えできれば(逃げ腰) 


◇連獅子

最近よく出ている舞踊「連獅子」。
11月には松本幸四郎さん・市川染五郎さん親子の連獅子がかかりました。

以前ちらっとまとめてみたのを、ほぼそのまま引用させていただきます。

------ 

能「石橋(しゃっきょう)」が元になって作られた舞踊です。
とりあえず、次のストーリーが分かれば楽しめるはずです↓

●獅子を手に持って踊るところ

霊地・清涼山にあるとされる石橋の由来を語っていきます。

●獅子を置いてから

親獅子は、仔獅子を谷底に突き落とし、自力で登ってこられた仔だけを育てます

ここでは、

・無邪気に遊んでいた仔獅子が、親に突き落とされ、縋りつこうとするもやはり力尽きて谷底へ
・なかなか登ってこない仔に気を揉む親
・谷に流れる川の水面越しに、親子の目が合う!仔獅子、一念発起!!
・懸命に駆け上がってくる仔獅子と親獅子の感動の再会

というようなストーリーが展開されます。

「連獅子」といえば毛を振るところが有名ですが、私はここが一番ドラマティックだと思います。

●宗論

一旦二人が花道から引っ込み、新たに獅子の拵えで登場するまでの間を、狂言がつなぎます。
どっちの宗教の方が秀でているかを言い争う「宗論」 と呼ばれるところで、これは知らなくても聞き取れるのではないかと思います。楽しいところです。

で!ここから獅子が出てくるまでの音がかっこいいのでぜひ聴いてください!! 

●毛振り

何も考えずに観て楽めばよいと思います(ざっくり)

------

今回は「澤瀉十種の内」とあるので、見慣れたものとは演出が少し違うのかもしれません。それも含めて楽しみ。

個人的に踊りが好きな市川猿之助さんの親獅子と、市川中車さんのご子息・市川團子さんの仔獅子です。


■観てみたい演目と気になるポイント


まず「連獅子」は観ておきたい!
それはもう、連獅子が好きだし踊りが好きだし、猿之助さんがどう踊られるのかを観たいからです。

それから、中村勘九郎さんが久しぶりに歌舞伎座にご出演とあって、「醍醐の花見」「袖萩祭文」「鰯賣」は(少なくともどれかは必ず)観たい。
ちなみに「鰯賣」の禿役は、勘九郎さんのご子息・勘太郎くん長三郎くんが、それぞれ偶数日・奇数日にご登場。こちらも楽しみの一つです。

「醍醐の花見」はどのような演目か知らないのですが、歌舞伎総合公式サイト「歌舞伎美人」によれば舞踊劇とのことで、踊り好きとしてはたまらないですね。笑
「勢獅子」この記事や「お祭り」この記事で渋かっこいい踊りを堪能した中村梅玉さんはじめ、キレのある踊りが大好きな中村芝翫さん・勘九郎さん
最近ナウシカ歌舞伎のクシャナで巷を賑わわせた中村七之助さん、若手の踊り上手と言えば!な中村種之助さん・鷹之資さんなど、個人的に「この方が踊るなら観に行く!」という配役です。

「素襖落」中村吉右衛門さんの太郎冠者に中村又五郎さんの大名、中村雀右衛門さんの姫と豪華な布陣
「河内山」「五斗三番叟」松本白鸚さんが主演で、いずれも重厚感ある舞台になりそうだなぁとうずうずしております。


■まとめ


今月の歌舞伎座、何をいつどう観に行こうか決めきれないまま、先に「新春浅草歌舞伎」と国立劇場の「初春歌舞伎公演」のチケットを取ってしまっております。。
(※浅草の3等席は3,000円、国立にいたっては2等B席でも2,800円と気軽な値段設定なので、こちらもおすすめ!!!)

しかし!

歌舞伎座、やっぱり観たい演目だらけですっ!!!

新年早々スケジュール調整に難渋しておりますが、今月しか観られない貴重な舞台の数々、何とか後悔なく観に行けたらと思います。

***

1年半ほど続けております本ブログ、どなたかのお役に立てているかいないか分かりませんが、本年も地道に続けていこうと思います。
相変わらずマイペースな更新になるかと思いますが、自分自身の「好き」と全力で向き合っていく所存です。

本年もどうぞ宜しくお願いいたします!



初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法④公演の探し方


ラグビーワールドカップのおかげで、ほんの少し連獅子、ならびに日本舞踊の知名度が上がっていたらいいなぁ…などと考えております、日舞初心者わこです。

この企画は、日本舞踊歴8年目の私の目線で
踊りをやっていなくても踊りの会を楽しめるであろう初心者的・日本舞踊公演の楽しみ方」を提案する企画です。

【第一弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法①音の楽しみ 
【第二弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法②知らなくても楽しめる演目は?
【第三弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法③舞踊公演はどんな雰囲気?


さて、「日本舞踊を観てみたい!」と思ったときに、行き詰まる壁があります。

それは、

・いつどこでやってるの?
・チケットはどう手に入れるの?
・そもそも何を探せばいいの??

という「日本舞踊公演の探し方」が分からない問題

今回は、私が実際に観に行った公演を例に、どうやって公演を探してチケットを取っているのかをお伝えします!

※首都圏に限定した話になっております。あしからずご了承ください。

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*毎年やっているものをチェック


たとえばこの記事でもご紹介した「日本舞踊協会公演」は、毎年2月ごろ、2~3日間に渡って必ず開催されています。
公演名で検索すれば、日程やチケットの入手方法が分かります

この公演が、おそらく最も大きい日本舞踊の公演ではないかと思います。
後に書く「折り込みチラシ」も豊富に手に入ります。笑

他にも、
・各流派合同新春舞踊大会
・国立劇場主催の舞踊公演
あたりはコンスタントに開催されているかと思います。

新春大会は、毎年1月に国立小劇場で行われる、最大級の日本舞踊コンクールです。
出演者には舞踊公演でよくお見かけするお名前が並び、古典の定番曲をたくさん観ることができます
平日のこともありますが、今年は土日のようです(1/11〜12)。
チケットぴあで取り扱いがあります。(※私は知り合いが出るときに、出演者から買っていました。)

舞踊協会の新作公演「日本舞踊未来座 SAI」も、今年が第3回ではありましたが毎年公演を行っており、2020年6月には第4回公演の開催も決定しています。
こちらは古典の踊りの手法を使いながら、新たな日本舞踊の作品を作るというもの。
まずは分かりやすいものを観てみたい、という方は親しみやすいと思います。
▶︎参考:おすすめ日舞公演!未来座=彩(SAI)=「檜男(ぴのきお)」「春夏秋冬」観てきました!

また、日本舞踊協会の各支部でも、毎年舞踊会を開いているところがあります。
私も先生が所属している支部のものを毎年観にいっています。
お近くのものをチェックしてみるのもありです。


*SNSをチェック


TwitterやInstagramで情報発信をしている方々も、実は結構いらっしゃるのです。
私が今年観たもので、SNSから情報を得たものはこちら↓

・「百花繚乱 令和の饗宴」

五耀會
という男性五人組の舞踊家集団が大好きなのですが、その皆様がご出演ということで行ってきました。
今年11月に開催された、池袋の東京建物ブリリアホールのこけら落とし公演です。 
この公演の情報は、五耀會のTwitterアカウントから。更新頻度は少ないのですが(笑)、貴重な情報源です。
五耀會さんの公式サイトはこちら
 

・「浅草おどり 令和の寿」

こちらは浅草観光連盟浅草見番のTwitterで知りました。
2020年10月22日(木)と23日(金)にもプレ公演があるようですよ!
以前雑誌「東京人」(2018年11月号)で、「幇間がいる花街は浅草だけ」ということを知り、何としても観ておきたくて行きました。


・「ひとつなぎの会」「翔之會」

歌舞伎役者の方々の自主公演です。
夏場は特にたくさんの自主公演(勉強会)がありますが、ここに挙げた二つはお芝居なしの踊りの会です。他にもいくつかありました。行きたかった。。
役者さんのTwitterから得た情報もあれば、歌舞伎関連でフォローさせていただいている方の情報もあったり。

***

日本舞踊協会や未来座も、TwitterとInstagramを展開
主催公演の情報が随時更新されています。
Instagramには、お稽古風景や下ざらい(リハーサル)の様子、舞台袖から撮ったお写真なんかも上がっていて、貴重なショットが多いんですよ!

 

*劇場のチラシラックをチェック


もし他の観劇などで劇場に行くことがあれば、ぜひチラシのラック(もしくはチラシの置いてある机)をチェックしてみてください。
国立劇場をはじめ、日本橋公会堂や浅草公会堂などは、邦舞の公演のチラシもよく見かけます(他にもそういう劇場は結構ありそうです)。

国立劇場の主催公演については、歌舞伎や文楽を観るときにチラシコーナーを漁って(笑)、見つけています。

ちなみに国立劇場に的を絞れば、劇場ホームページでも舞踊公演を絞り込み検索することができます。


*折り込みチラシをチェック


まずは「何かしらのきっかけで一度行ってみた」ということが前提になりますが…

演劇やコンサートなどと同じように、舞踊公演のパンフレットにも、折り込みチラシがたくさん入っています
これが情報の宝庫なのです。笑

今年の未来座・彩(上述)の公演「檜男(ぴのきお)/春夏秋冬」と、男性舞踊家集団「弧の会」の公演「コノカイズム」は、舞踊協会公演のパンフレットに挟んであったチラシで知りました。

「檜男」の方は、もともと未来座の公演は一度行ってみたかったということもあって即決。
監修に歌舞伎俳優の松本幸四郎さんのお名前があったのも決め手です。

「弧の会」は、小田原の開催で少々遠く、創作の公演で当然知っている演目もなかったため、正直ちょっと迷ったのですが、何度か拝見している舞踊家の方のお名前があったので行ってみることに。
これが素晴らしかったんですよ…!
舞台狭しと繰り広げられる踊りの世界の迫力、ダイナミックさ、素踊りの荘厳さ…男性12人の群舞、めちゃめちゃかっこよかったです。


どちらも大当たりだったので、ネット社会ではありますが、紙の情報は馬鹿にならないなと思いました。


*まとめ


私の舞踊公演の探し方をご紹介してきました。
まとめておきます。

日本舞踊公演を探すなら…

★毎年ある公演をねらう!
⇒日本舞踊協会公演、未来座、舞踊協会各支部の舞踊会、国立劇場主催の公演など

★SNSで舞踊家や歌舞伎関連のアカウントをフォローしておく!

★劇場にあるチラシを見てみる!

★公演に行ったら折り込みチラシに目を通す!

少しでもご参考になりましたら幸いです。

***

最後にハードルを上げるようなことを申し上げてしまいますが…

舞踊の公演に行くと、内部の方(出演者の関係者、踊りを習っているっぽい人)の多さが目立ちます。

私は、これがちょっと寂しい。

習っている人や関係者だけが楽しむものになってしまったら、日本舞踊は確実に廃れてしまうでしょう。
それより何より、もったいない。
こんなに楽しいものを、「敷居が高いもの」「足を踏み入れにくいもの」にしてしまったらもったいない!!

しかし、そのためには情報に触れる機会が少なすぎるのではないかと思います。
歌舞伎のようにドキュメンタリーを組んでもらったり、バラエティー番組に出してもらえたりするわけでもなく。当然、大規模な告知などできず。 
(文楽も相当メディア露出が少ない芸能とは思いますが…)

「ちょっと観に行こうかな」くらいの軽い気持ちで出かけられるエンターテインメントの中に、日本舞踊が入ったら嬉しいな、などと思っています。

【第一弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法①音の楽しみ 
【第二弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法②知らなくても楽しめる演目は?
【第三弾】初めて日舞★日本舞踊の公演を楽しむ方法③舞踊公演はどんな雰囲気?

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物知らずが行く歌舞伎#16〜十二月大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴2年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この2年でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


早いもので師走がやってまいります。
今年も「こんなはずじゃなかった」という思いと「でもまぁそこそこ頑張ったよな」という思いとで、総合的には例年通りの年末を迎えそうな気配です。

そんな12月の公演、相変わらず公式より遅くなりましたがチェックしていきたいと思います!
 
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■歌舞伎座 十二月大歌舞伎の演目は?


12月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
*Aプロ
一.たぬき
二.村松風二人汐汲(むらのまつかぜ ににんしおくみ)
三.壇浦兜軍記(だんのうら かぶとぐんき)
 阿古屋(あこや)
*Bプロ
一.たぬき
二.保名(やすな)
三.壇浦兜軍記(だんのうら かぶとぐんき)
 阿古屋(あこや)

【夜の部】
一.神霊矢口渡(しんれい やぐちのわたし)
 頓兵衛住家の場
二.本朝白雪姫譚話(ほんちょう しらゆきひめものがたり)

それほど読みにくい演目がない上に、 「たぬき」やら「白雪姫」やらが混ざり込み、
ポスターのぱっと見で「よく分かんないけど歌舞伎ってそれほど難しくなさそう!」というのが伝わるのはありがたいポイントかと思います。

白雪姫…??


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


「阿古屋」は去年、玉三郎さんで観ました。文楽でも観ています。

舞踊の演目「二人汐汲」と「保名」ですが、一応どちらも(「保名」は映像ですが)観たことがあります。
ただ「汐汲」で馴染みがあるのは一人で踊るものなので、今回の「二人汐汲」が自分の知っているものなのかは、定かでありません。。
踊りは割と演出の自由度が高いようにも思っています。 

「たぬき」は初めましての演目ですね…。

【夜の部】

「神霊矢口渡」は観てはいないのですが、最近よく上演されているようで、名前はよく聞きます。

で、「白雪姫」ですよね。笑
新作とのことです。どんな演出になるのでしょう。

*現時点で知っていることは?


◇阿古屋


以前に観たときの感想はこちらです↓
 
【歌舞伎】
 

【文楽】


傾城・阿古屋の絢爛たる衣装、実際に役者さんが琴・三味線・胡弓(=「三曲」)を演奏するという点など、見どころの多い演目だと思います。

感想にも書いていますが、演奏はもちろんのこと、私は阿古屋の台詞が大好きなんです。

景清との馴初めを語る台詞。
だんだん仲が深まっていく様子を、二人のさりげない触れ合いを並べて表現していくのです。
ピュアでさりげなくて、少女漫画のようだなぁと思います。

***

ざっくり把握していればいいのは、

【重忠・岩永】vs【阿古屋・景清】

という構図。
重忠たちは、平家の武将・景清の行方を何とかして阿古屋に吐かせようとします。
「知らない」と答える阿古屋に対し、重忠が用意した拷問が「琴・三味線・胡弓を演奏させる」というもの
「もし嘘をついていれば、演奏が乱れるはず」という意図での拷問でした。 

こんなことを思いつくくらいなので、重忠は聡明で情趣も理解する、器の大きな人物です。
対して岩永は、見た目からも分かりますが頑固で強引で嫌な感じ。笑

この岩永、 「人形振り」といって、文楽の人形を模した動きで演じられます。
嫌なやつではありますが、舞台の隅で愛嬌たっぷりなので、ぜひご注目を。笑
 

◇村松風二人汐汲

能「松風」が元になって作られた舞踊です。

都から須磨に流された在原行平と恋仲になった海女の姉妹・松風と村雨が、その形見の烏帽子と水干に思いを託しつつ、恋しく思いながら舞う、という話の流れだったはず(ざっくり)。

一人で踊る「汐汲」は、その辺のストーリーよりも踊りそのものを楽しむ感じだと思うのですが、私の観た「二人汐汲」はどちらかというと物語性が強かった気がします。
どんな演目になるのか楽しみです。


◇保名

恋に狂った安倍保名の踊り、というくらいしか把握していないのですが。。薄い。。
玉三郎さんの保名、静かな時間が流れそうです。

ちなみに踊りとは直接関係ありませんが、安倍保名は陰陽師で有名な安倍晴明のお父さん、とされています。


■観てみたい演目と気になるポイント


まず「阿古屋」のどの回を観るかですよね。
 
というのも、去年に引き続き阿古屋は坂東玉三郎さん、中村梅枝さん、中村児太郎さんが交替で演じられるのです。
本来であればそれぞれ観るのが一番なのですが、なかなか余裕がないので…。

去年玉三郎さんを観ているので、今年は若手のお二人かしら。

「保名」は絶対に観たい。
玉三郎さんは女方でいらっしゃいますが、保名は男性なわけです。
私はまだ玉三郎さんの男の踊りを観られていないので、貴重な機会なのです。

「村松風二人汐汲」も気になりますね! 
演出としてもそうですし、同じ梅枝さんと児太郎さんという組み合わせで踊られた去年の「二人藤娘」がとても良かったので。感想はこの記事です。

「神霊矢口渡」は、何だかんだ観られていないのでぜひ観ておきたい。
ちなみにこの作者の「福内鬼外」、なんと平賀源内のことなんだそうですよ。多才にもほどがある。 

「たぬき」、市川中車さんがご出演となると、一気に人情味が増しそうな気がしております。勝手に。笑
どんな話か全く知らないのですが、幕開けにふわっとしたものがくると、通しで観るときは特にありがたいなぁと思います。
初っ端から重いとなかなかその後が引きずってしまって…笑

さて、「白雪姫」。
新作歌舞伎との向き合い方は、毎度迷うところです。
純粋に楽しみな気持ちもあり、観ながら頭でっかちになってしまうところもあり。
ひとまずあまり考え込まずに観てみようかなぁと思っております。


■まとめ


総じて12月は「女方祭り」といった印象です。
玉三郎さんから若手のお二人への継承、というのが配役から伝わってきます。

一方で白雪姫、どんな新作になるのでしょうね。
以前「俳優祭」でも何度か白雪姫をやっているようですが、これとは全く別のものになるとのことです。

正直、12月の歌舞伎は「ナウシカ」が話題をかっさらうと思うのです。
ですが私は「ナウシカ」のチケットが取れなかったので。笑

国立劇場でも、松本白鸚さんが「盛綱陣屋」を、松本幸四郎さんがチャップリン(!)をやっていらっしゃいます。
私の12月は、ナウシカの感想を読み漁りつつ、歌舞伎座と国立劇場になる予定です。


物知らずが行く歌舞伎#15〜吉例顔見世大歌舞伎(歌舞伎座)今の知識と演目選び

この企画は、知識が足りないゆえに
歌舞伎への第一歩を踏み出せずにいる方
の背中を押すべく、
歌舞伎歴2年の初心者が何を知っていて、何を目的に、
どのチケットを買うのか
をさらけ出す企画です。
初心者の無知っぷりと、この2年でちょっと学んだことを、
背伸びせず、恥ずかしがらずにお伝えできればと思っています。


私事の言い訳ですが、最近身の回りに変化が多く、ブログの更新はおろか、なかなか歌舞伎を観に行けない日々が続いております。。
書きたいこと、覚えておきたいことはたくさんあれど、もどかしい限りです。
情報が遅れがちになっており、申し訳ございません。。

さて、11月です。
楽しみな配役で、6つの演目が並びました!
初心者的にはちょっと珍しいのでは?と思う演目もあり、楽しみな月が始まります。

そして!11月の大きなニュースとしては、
中村梅丸さん中村莟玉(かんぎょく)襲名披露ですね!!

最後にも書きますが、おめでたい、記念すべき舞台をぜひ拝見しに行きたいです。

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■歌舞伎座 吉例顔見世大歌舞伎の演目は?


11月の歌舞伎座。
演目は以下の通りです。

【昼の部】
一.研辰の討たれ(とぎたつのうたれ)
二.関三奴(せきさんやっこ)
三.梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)
 髪結新三 白子屋見世先より閻魔堂橋まで

【夜の部】
一.鬼一法眼三略巻(きいちほうげんさんりゃくのまき)
 菊畑
二.連獅子(れんじし)
三.江戸女草子 市松小僧の女(いちまつこぞうのおんな)


「梅雨小袖昔八丈」も「鬼一法眼三略巻」も、実は決して難しい読みではないのですが、何せ漢字が7文字も並ばれると…

とは言え、いずれもこの正式なタイトル(=外題(げだい)) より、通称の「髪結新三(かみゆいしんざ)」「菊畑(きくばたけ)の方が有名で、こちらで呼ばれることの方が多い印象です。
幕見席の切符を買うときも、「髪結新三」「菊畑」で通じるはずなので、恐れずとも良いと思います。


■各演目について、現時点での知識


*そもそも知っている演目はあったのか?


【昼の部】


「研辰の討たれ」は、野田秀樹さん演出のものをシネマ歌舞伎で観ています。
※DVD/Blu-rayも出ていますのでご参考まで↓

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「関三奴」は名前だけ聞いたことがありますが、実際に観たことはありません。

「髪結新三」、これは以前、尾上菊之助さんのドキュメンタリーをテレビで観ていたときに、お父様の菊五郎さんがこの「髪結新三」を指導していらっしゃる映像が、少し流れたのでした。
なので全体像としては全く分かりませんが、一応知ってはいますよ!という感じです。

【夜の部】

「菊畑」は、名前だけ知っている程度。おそらく歌舞伎関係の何かの本で見かけたのだと思います。

「連獅子」はもう、舞踊会でも何度も観ている踊りです。自分もお稽古していただいたことがあります。言うのが恥ずかしいレベルですが。笑
ラグビーW杯の公式キャラクター・レンジーのモデルとなった、紅白のロン毛のアレです。(怒られる)

「市松小僧の女」 は初めて聞きました…42年ぶりの上演とのことなので、まぁ当然といえば当然ですね。。

*現時点で知っていることは?


◇研辰の討たれ


美談として語られる忠臣蔵の討入りを、研ぎ師の守山辰次という人物を通して全く別の観点から描き、人間の心理を抉り出す作品でした。
が、原作を知らないまま観ているので、元々がどういうものだったのかは非常に気になるところです。

◇連獅子

能「石橋(しゃっきょう)」が元になって作られた舞踊です。
とりあえず、次のストーリーが分かれば楽しめるはずです↓

●獅子を手に持って踊るところ

霊地・清涼山にあるとされる石橋の由来を語っていきます。

●獅子を置いてから

親獅子は、仔獅子を谷底に突き落とし、自力で登ってこられた仔だけを育てます。

ここでは、

・無邪気に遊んでいた仔獅子が、親に突き落とされ、縋りつこうとするもやはり力尽きて谷底へ
・なかなか登ってこない仔に気を揉む親
・谷に流れる川の水面越しに、親子の目が合う!仔獅子、一念発起!!
・懸命に駆け上がってくる仔獅子と親獅子の感動の再会

というようなストーリーが展開されます。

「連獅子」といえば毛を振るところが有名ですが、私はここが一番ドラマティックだと思います。
特に実の親子でなさると、胸に迫るものがありますね。
今回も、松本幸四郎さん市川染五郎さん親子による連獅子です。

●宗論

一旦二人が花道から引っ込み、新たに獅子の拵えで登場するまでの間を、狂言がつなぎます。
どっちの宗教の方が秀でているかを言い争う「宗論」 と呼ばれるところで、これは知らなくても聞き取れるのではないかと思います。楽しいところです。

で!ここから獅子が出てくるまでの音がかっこいいのでぜひ聴いてください!! 

●毛振り

何も考えずに観て楽めばよいと思います(ざっくり)


■観てみたい演目は?


ううん毎度ながらどれも捨てがたい…

「研辰」「髪結新三」「菊畑」「市松小僧の女」は外せないなと思います。
でも舞踊好きとしては、「関三奴」「連獅子」も外したくない…!!

「髪結新三」は、先述したドキュメンタリーで一瞬映った、指導なさっている菊五郎さんの新三があまりにもかっこよかったのです。
そのときお洋服を着ていらしたにもかかわらず、一言セリフを発すればもうそこは江戸で。
これは是非とも観なければ、と思ったのです。

「菊畑」は、最初に触れた莟玉さんのお披露目の演目
これはやっぱり特別なものなので、観ておきたい。

それから「市松小僧の女」、全く情報がないのですが、池波正太郎の作品とのことです。
主役は中村時蔵さん時蔵さんの演じる男勝りな女が大好きなので、非常に楽しみなのです。


■どのチケットを買う?


11月も幕見で昼夜通しかなぁ。。

毎月毎月「幕見」とか「3等」とかばかりで恐縮です。
歌舞伎大好きなのですが、なかなか思うままにお金をかけてもいられないのです。。 

正直言って、観劇はお金のかかる趣味です。
無理なく楽しむのが一番だと考えています。

と、最もらしいことを言っておりますが、実態はただのジリ貧女子です。


■まとめ


これまで梅丸さんを観る機会はそれほど多くなかったのですが、今年の新春浅草歌舞伎で観た禿(この記事)の可愛らしさはくっきりと思い出せます。

歌舞伎の家の生まれではない梅丸さんですが、この度中村梅玉さんの養子となり、新たに初代莟玉を名乗るとのこと。
初心者ながら、歌舞伎界が家柄重視であることはいろいろな局面で感じてきたので、これは本当に凄いことなのだと思います。

襲名が発表されたときの、梅丸さんのインスタグラムの文章。読むたびに目頭が熱くなってしまうので、ここにリンクを貼らせていただきます。
中村梅丸さんインスタグラム

心のこもった、いい文章。本当におめでとうございます。

11月も、きっと素敵な興行になりますね
 
プロフィール

わこ

◆首都圏在住╱平成生まれOL。
◆大学で日本舞踊に出会う
→社会に出てから歌舞伎と文楽にはまる
→観劇5年目。このご時世でなかなか劇場に通えず悶々とする日々。
◆着物好きの友人と踊りの師匠のおかげで、気軽に着物を着られるようになってきた今日この頃。

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